
遊園地はこのアトラクションの営業を直ちに停止。全米で遊園地チェーンを運営する「シックスフラッグス」(本社ニューヨーク)や「シーダーフェア」(本社オハイオ州)は22日、他の系列遊園地8カ所の同様のアトラクションも点検のため停止した。
地元メディアによると、このアトラクションは地上約53メートルまで上昇後、最高秒速約24メートルで落下、地上約6メートルで急停止し、スリルを味わう。地元当局が詳しい状況を調べているが、切れたケーブルがムチのように少女の両足にたたきつけられたとみられる。
(急降下タワーで13歳少女の両足切断 米遊園地)
四肢切断とは、四肢(上肢・下肢)の一部が体から切り離されてしまった状態のことをいいます。
上肢や下肢の切断の原因としては、今回のように事故や、労働災害などの外傷による重度の損傷が最も多く、活動性の高い比較的若い人に発生します。それ以外にも、いろいろな病気で切断が必要になる場合があります。
たとえば、糖尿病による血行障害のため、足に血液が流れなくなり壊死に陥った場合には、切断が必要になります。悪性腫瘍の場合は、以前は切断されることが少なくありませんでしたが、現在では治療法の進歩により、切断が必要になることはほとんどありません。
事故などで四肢切断が起こった場合、損傷した部分からの出血がひどい時には、きれいな布などで止血のために、出血部を強く圧迫します。縛って止血を試みるのは、動脈の十分な止血ができないばかりか、かえって静脈からの出血を増やしてしまうので、避けたほうがいいそうです。
再接合手術がのぞめそうな場合は、切断された手足はナイロン袋に入れ、直接ぬれないようにして氷を浮かべた水で冷やして、すぐに病院(整形外科)へ運びます。直接水に入れたり、氷だけで冷やすと感染のおそれや組織の損傷を進めてしまう恐れがあるので、避けるべきだそうです。
何とも痛ましい事件です。国内でも起こらないという保証はないでしょう。夏休みを控え、遊園地などでの点検がしっかりとなされることが望まれます。
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