13日午前6時半ごろ、浜松市西区篠原町の国道1号浜名バイパスで同市南区の会社員の男性(54)がオートバイで中央分離帯に接触し、右足をひざ下約10センチで切断した。男性は接触に気づいたがそのまま数分間走り、約2キロ先のインターチェンジで初めて自分の足がないことに気づいたという。静岡県警浜松中央署は痛みが強すぎて分からなかったとみている。
 
同署の調べでは、男性は仲間約10人とツーリング中、緩い左カーブを曲がりきれなかったらしい。切断された足は仲間が現場に拾いに戻り、男性と一緒に救急車で同市の病院に搬送されたが、つぶされるように切断されていたという。
(バイク男性 足切断気付かず2Km走る)


四肢切断とは、四肢(上肢・下肢)の一部が体から切り離されてしまった状態のことをいいます。

上肢や下肢の切断の原因としては、今回のように事故や、労働災害などの外傷による重度の損傷が最も多く、活動性の高い比較的若い人に発生します。それ以外にも、いろいろな病気で(糖尿病による血行障害など)切断が必要になる場合があります。

事故などで四肢切断が起こった場合、損傷した部分からの出血がひどい時には、きれいな布などで止血のために、出血部を強く圧迫します。縛って止血を試みるのは、動脈の十分な止血ができないばかりか、かえって静脈からの出血を増やしてしまうので、避けたほうがいいそうです。
 
再接合手術がのぞめそうな場合は、切断された手足は(あれば)滅菌ガーゼなどの清潔な布に包んで袋に入れ、直接ぬれないようにして氷を浮かべた水で冷やして、すぐに病院(整形外科)へ運びます。氷水に塩を入れたり、ドライアイスなどで温度を下げ過ぎてはダメです。

まるで「ウミガメのスープ」の問題のような話ですね。それにしても、「痛みが強すぎて分からなかった」とはどういうことなんでしょうか。何故、気づかなかったのか、興味深いところです。

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