履き心地の良さが評判のプラスチック製サンダル「クロックス」を履くと静電気が生じやすくなるようで、医療機器に与える影響を考慮して、イギリスの病院内で履くことが禁止になる見込みのようです。

クロックスのサンダルは履き心地が良く、長時間立っていても疲れないため看護士達が特に気に入って使っていたそうです。しかし、スウェーデンのブレーキンゲ病院にて少なくとも3件以上の機器故障が数ヶ月の内に発生してクロックスを履くことが禁止になりました。

このことからクリックスのサンダルが生じさせる静電気は手術室の人工呼吸装置や医療機器に障害を与えるほど強いと考えられ、サウスヨークシャー州のシェフィールド大学病院が院内で履くことを禁止する見込みで、他の病院もそれにならって禁止するようです。

ある病院のスポークスマンは「まだ人が傷つけられたわけではないが、大量の静電気を発生させるので注意した方がいい」と警告しています。
(人気サンダルのクロックスがイギリスの病院で禁止に)


医療用具の安全性情報については、財団法人 医療機器センターに掲載されています。

最近では、新たに導入された方式による携帯電話端末(1.7GHz帯W-CDMA方式)から発射される電波による植込み型医療機器への影響について調査が実施され、「携帯電話端末を植込み型心臓ペースメーカ装着部位から22cm程度以上離すこと」などとした指針が出されています。

また、キーを差し込む操作なしでドアロックの開閉やエンジン始動・停止ができるシステムにおいて、アンテナ部から発信される電波が、植込み型心臓ペースメーカ等の出力を一時的に抑制する場合があるといったことも報告されています。

意外に、医療機器の誤作動を招くものは街中にあり、知らぬ間に危険にさらされているということがあるようです。盗難防止のゲートでも誤作動を招いたケースがあり、ペースメーカー植込み術を受けた方は、気を付けなければならないようです。

上記ニュースのように、静電気が原因で起こった医療機器の誤作動は、結構起こっているようです。ペースメーカーだけでなく、人工内耳でも故障などが起こりうる可能性があります。静電気は、数千〜数万ボルトもの電圧をもっているため、それも当然のことのようで、国内でも血液透析器に誤作動トラブルが起こっていることが報告されています(最近では、フェイルセーフシステムを取り入れた機器があるようですが)。

一歩間違えれば、と恐ろしい事態になるまえに、身近な対策(スリッパの例のように)からしていくことが重要なようです。

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