「肌がきれいになる美容整形」などと称し、無資格で医療行為をしたとして、埼玉県警生活環境2課は10日までに、医師法違反容疑で、韓国籍の住所不定、無職、金相奉容疑者(50)を逮捕した。「4年前から無資格で続けていた」と容疑を認めているという。
 
調べでは、金容疑者は医師免許を持っていないのに、4月から5月にかけて、当時住んでいた埼玉県川口市並木のマンションで、近所の主婦(48)ら韓国人女性3人のあごや腹部にタンパク質などを注射した疑い。
 
腹部の注射は1回約3000円と、韓国国内での費用に比べて半額程度なのが口コミで広がり、近所の韓国人主婦らが繰り返し通っていたという。
(「美肌整形」と女性に注射−無資格医療で逮捕)


無資格診療などは、ときおり美容整形や産婦人科医療に関連してニュースが流れますね。そうした医師を名乗る人たちを見抜くのに、厚生労働省は、同省のホームページ上で、医師と歯科医師について、資格の有無をインターネットで確認できる検索システムの運用を始めています。

ですが以前、脂肪吸引で路上に放置されてしまった女性の事件がありましたが、そうした「闇診療」を受ける人たちは、資格無しにやっているかどうかよりも、低価格であったり公的な病院を訪れるのに躊躇するといったことのほうが強い理由となっており、甘んじて医療行為を受けてしまっていると思われます。ですが、脂肪吸引された女性は、結果として皮膚の約30%が壊死するなどし、全治3カ月の重傷を負ってしまっています。

低価格とはいえ、非常にリスクが高い診療を受けてしまい、その後に問題が起こるというケースは、明らかになるものは氷山の一角ではないでしょうか。再び同じようなことが起こらないことを願わずにいられません。

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