アジアにおける美容整形の先進国として認知されつつある韓国の美容整形外科医らは現在、成長市場である中国への進出を目指している。
上海など流行の中心となる都市では、現地の医者に比べて韓国の美容整形外科医の方が安全で技術も高いという評判があるほか、韓国の人気スターに似た外見を希望する人が少なくないという。
上海にある韓国系クリニックで順番待ちをしていた会社員(24)は「もっときれいになりたいだけ。最高のドクターやサービス、最善の病院を求めてここに来ている」とコメント。さらに「韓国の医者は中国の医者に比べて専門的。アジア人の顔をよく知っているので、米国や欧州の医者よりもいい」と語った。
同美容整形クリニックの担当医は、9月のある日曜日だけで約15人の患者の手術を予定。この外科医は、自身が経営するソウルのクリニックに1カ月間で40人の中国人女性が訪れたのを受け、中国での美容整形ブームを予感したという。
この外科医は施術中ロイターに対し「成長著しい中国市場に進出する最初の韓国人外科医になりたい」と語り、また「韓国人とは違い、中国では患者の多くが韓国人女優の写真を持参し、彼女らのようになりたいと依頼してくる」と述べた。
同クリニックは上海当局が認可した初の韓国系美容整形外科。しかし現在ではさらに約10の韓国系クリニックが上海で開業している。
(韓国の美容整形外科医、成長市場の中国に進出)
韓国は非常に美容整形が有名なようで、ソウル・京畿地域に居住する25〜29歳の女性の内、81.5%が美容整形手術の必要性を感じており、61.5%が手術の経験があると答えているという、驚きの調査もあります。
そのためか、費用が安く済むということもあり、「韓国旅行−美容整形パック」なるプランを用意する旅行会社もあるようです。こうした動きからも、美容整形を国内外問わず受ける方が増えている、と考えられます。
ですがその反面、上記ニュースのような「海外進出」は難しいとも思われます。
そもそも、求める顔は同じアジアであっても、異なるのではないでしょうか。いわゆる美的感覚というものは、流行によっても、そして土地によっても様々であると思われます。「二重まぶたに」といった単純なことは伝えられても、微妙なニュアンスを含む「美しさ」は、やはり国によって違うのではないでしょうか。術前の打ち合わせが上手くいかず、術後に訴訟問題になる、ということが起こりやすいのではないか、と考えられます。
また、裁判になったらなったで、不慣れな土地で、しかも法律の異なる裁判を受けなければなりません。また、他言語による煩雑な事務処理も必要となってくるでしょう。クライアントは、高い技術を求めてクリニックを訪れてきます。その期待に十分に答える義務はありますが、それも一筋縄ではいかないのが現実でしょうね。
…ふと思ったんですが、今後は、美容整形の分野に限らず、日本の医師不足も、海外医師を呼ぶことで解決することになる時代がやってくるかもしれません。医療界も、ボーダーレスとなっていく内に、現在の朝青龍問題のようなことが起こってくるのかも知れませんね。
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同美容整形クリニックの担当医は、9月のある日曜日だけで約15人の患者の手術を予定。この外科医は、自身が経営するソウルのクリニックに1カ月間で40人の中国人女性が訪れたのを受け、中国での美容整形ブームを予感したという。
この外科医は施術中ロイターに対し「成長著しい中国市場に進出する最初の韓国人外科医になりたい」と語り、また「韓国人とは違い、中国では患者の多くが韓国人女優の写真を持参し、彼女らのようになりたいと依頼してくる」と述べた。
同クリニックは上海当局が認可した初の韓国系美容整形外科。しかし現在ではさらに約10の韓国系クリニックが上海で開業している。
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韓国は非常に美容整形が有名なようで、ソウル・京畿地域に居住する25〜29歳の女性の内、81.5%が美容整形手術の必要性を感じており、61.5%が手術の経験があると答えているという、驚きの調査もあります。
そのためか、費用が安く済むということもあり、「韓国旅行−美容整形パック」なるプランを用意する旅行会社もあるようです。こうした動きからも、美容整形を国内外問わず受ける方が増えている、と考えられます。
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また、裁判になったらなったで、不慣れな土地で、しかも法律の異なる裁判を受けなければなりません。また、他言語による煩雑な事務処理も必要となってくるでしょう。クライアントは、高い技術を求めてクリニックを訪れてきます。その期待に十分に答える義務はありますが、それも一筋縄ではいかないのが現実でしょうね。
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