
(二日酔い改善薬「アルケシクール」発売)
アルコールを摂取すると、体内でアルコールはアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに分解されます。さらにアセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素により酢酸へと分解され、最終的には水と二酸化炭素に分解されることにより体外へと排出されます。
一般に「酔っている」という状態は、大きく分けて「アルコールに含まれるエチルアルコールが脳の機能を抑制する事によって引き起こされる酒酔い」と、「体内でのアルコール代謝の中間生成物であるアセトアルデヒドの作用によって引き起こされる酒酔い」との二種類があります。
前者は、飲酒によってエチルアルコールを摂取すると、摂取した量に応じ脳が抑制され、酒酔いとなります。結果、脳の麻痺はまず大脳の高位機能の麻痺から始まるため判断力、集中力、抑止力等が低下します。そうすると、お酒の席での"苦い失敗"をしでかしてしまうわけです。
後者は、アセトアルデヒドが血中に蓄積されると心拍数の増加、嘔吐、皮膚の紅潮などの状態が引き起こされ、酔った状態となります。二日酔いの原因ともいわれています。アセトアルデヒドを早く代謝できれば、二日酔いも早く改善できると思われます。
L-システインは、食物、医薬品、パーソナルケア製品に用いられています。最も主要な用途は香料の製造で、例えばメイラード反応で糖と反応させると肉の香りを持つ成分が生成されるそうです。
また、L-システイン (NAC) は一般的なサプリメントであり、ビタミンCと協働してメラニンの形成を抑制し、シミ・ソバカスを予防するそうです。また、抗酸化ミネラルのセレンと一時的に結合したり、有害金属を排出する働きがあるといわれています。毛髪や皮膚の構成材料としても用いられているそうです。
L-システインは抗酸化剤のグルタチオンへと代謝され、肝臓の解毒作用を助けるそうです。そのため、アセトアルデヒドの代謝を早めると考えられます。ちょっと硫黄臭あり、二日酔いには辛いかも知れませんが、試されてみてはいかがでしょうか。
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