父親と同じ回路基板製造工場で働いていた18歳の息子が、硫酸の入ったタンクに落下、死亡するという事件があった。

土曜日、時間になっても息子が帰宅しないため、父親が工場を訪れたところ遺体を発見、サンマテオ郡検死官が、遺体は彼の息子フェルナンド・ヒメネス・ゴンザレス(18)であることを確認した。また、タンク付近に充満していたガスが原因で落下したのではないか、とみられている。同工場でゴンザレスは回路基板を溶液に沈める作業をしていたという。

この工場では75名が働いているが、検死解剖が完了するまではコメントできないと同社は話している。
(18歳の息子、父親と一緒に勤める工場で硫酸タンクに落ちて死亡)


化学熱傷とは、強力な刺激性あるいは腐食性を有する物質によって起こる急性毒性接触性皮膚炎のことです。原因となるのは強酸、強アルカリ、有機溶剤など種々の化学・工業薬品類です。

症状としては発赤、浮腫、水疱、びらん、壊死などですが、原因物質によって、ある程度の特徴があります。例えばアルカリは組織を溶解するため酸によるものよりも深い病変を形成します。

濃硫酸は、酸としての性質は実は弱い(ほとんど電離しないため、水中のH+が少ない)。そのかわり吸湿性と強い脱水作用があり、有機化合物から水素と酸素を水分子の形で引き抜くそうです。硫酸が皮膚に付くと火傷を起こすのは、この脱水作用と発熱のためであるとされています。

化学熱傷というと、「自分には関係ない(接する機会がない)」と思われるかも知れませんが、実は身近なところでも起こりうるケースがあります。石油系溶剤でドライクリーニングした衣類を着用した方が、皮膚障害を起こすという事故が発生しています。

原因は、ドライクリーニングをした後の乾燥不十分です。石油系溶剤が高濃度に残留した衣類が肌に触れて、そのままにしておくと接触性皮膚炎をおこしてしまいます。クリーニングから返ってきた衣類を着る際は、お気をつけ下さい。

【関連記事】
別れた夫の男性器に火を付けた女性

3週間前に銃で撃たれた男性、まだ治療してもらえず

死因の8割が癌の村−重金属汚染の涼橋村