いびき解消に取り組むドイツの科学者が、いびきが止まるまでの間、頭の位置を動かすコンピューター化された枕を開発した。

ロストック大学のDaryoush Bazargani教授(情報科学専門)が3日、ドイツで開催された健康に関する会議で自身が開発した枕の試作品を展示した。

同教授はロイターの取材に対し、「枕には本1冊ほどの大きさのコンピューターが付いており、このコンピューターをベット脇のテーブルに置いていびきの音を分析する」と説明。利用者が睡眠中に体を動かす傍ら、コンピューターが枕に含まれる空気部分を調節して頭の位置を動かし、鼻の空気の通りを良くすることでいびきを最小限に抑える仕組みという。

この枕は首のマッサージ機能も兼ね備えており、同教授によると、すでに複数の米企業が商品化に興味を示している。

自身もいびきをかくため枕を発明したという同教授は、「ありとあらゆる製品を試してみたが、効果があるものはなかった。この枕を使う人々が、より安心して眠ることができればいいと思う」と話した。
(独の科学者、いびきを抑えるコンピューター枕を開発)


睡眠時無呼吸症候群の定義とは、
・一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる。
・または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる。
というものです。

厚生省では睡眠1時間あたりの低呼吸数が20回以上おこる場合では、5年後の生存は84%(5年後の死亡率は16%)と報告しています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返される病気です。その結果十分に睡眠がとれず、日中の眠気、集中力、活力に欠ける、居眠りがちになる、居眠り運転で事故や重大事故などを起こしやすくなります。

問診などでSASの疑いがあると判断された場合は、診断装置を用いた検査に進みます。
無呼吸は夜発生するため、まずは簡易的にアプノモニターのような携帯型の簡便な装置で在宅検査を行なうことが多いようです。疑いが強い場合、しっかり測定するために通常は夜間に入院検査で行います。

治療としては、患者が肥満者の場合、減量により上気道周辺の脂肪の重さによる狭窄を改善することを考えます。

つぎに、持続陽圧呼吸療法といって、CPAP(continuous positive airway pressure ; シーパップ)装置よりチューブを経由して鼻につけたマスクに加圧された空気を送り、その空気が舌根の周りの空間を広げ吸気時の気道狭窄を防ぐ方法があります。

睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や不整脈などの合併症を起こすこともあります。

放置すると日中の眠気や集中力低下が事故につながるリスクがあります。例えば、スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発も、SASが原因とされているそうです。

放っておくと、意外に怖いSAS。眠りが浅い、日中耐えられない眠気が襲ってくる、集中力の低下やいびきがひどい、といったことが起こってきます。「眠った気がしない」といった悩みをもつ人には、上記のニュースは朗報となるかも知れません。値段によっては、ヒット商品となるかもしれませんね。

【関連記事】
睡眠時無呼吸症候群の検査:眠りの深さを簡単計測