悲しみのあまり倒れ込む会葬者に対処するため、オーストラリアにある墓地では、墓を掘る作業員に対して救命員としてのトレーニングを行い、心臓を蘇生する際に使う機器を施設に装備している。

メルボルンにある同墓地の責任者は、地元紙に対し「故人には高齢者が多く、それに合わせて葬儀に参列する人も体が弱く、傷つきやすい。式でさらなるストレスを受けて限界を超えてしまう」と述べた。

この責任者によると、遺族や故人の友人が葬儀の最中に倒れ込むことは2カ月に1度の頻度で起こり、最近ではカップルが発作を起こした例もあったという。救急車を呼ぶ回数も年4─5回に上っている。
(オーストラリアの墓地、作業員に救命トレーニング)


ただでさえショックを受けていたり過労状態で、さらに立ちっぱなしの状態が続くため、倒れてしまう人も多いのではないでしょうか。それを考えると、トレーニングを受けておいて、その場ですぐに処置を始められるようになったり、AEDを設置しておくことは良いことかも知れません。

最近では、国内でも工事現場にAED導入され、作業員の突然死防止のために講習会がなされたりする動きもあります。もはや、AEDの存在は結構、認知度が高くなりつつあるように思われます。

ですが、一方でその使用方法をしっかりと理解している人は少ないという結果もあるそうです。Yahoo!クリックサーチによれば、7割が使用方法を知らなかったのこと。これからも、啓蒙や普及活動をしていってほしいものです。

使用法としては、音声ガイダンスが開くと開始されるようになっています。もし倒れている人がいて、AEDが必要となれば、躊躇わずに使用を(とりあえずAEDを持ってきて開く)考えてみてください。

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