オーストラリア北東部のビーチで、波に飛び込んだ男性が水中でワニと衝突、顔を噛まれる事件があった。地元紙が金曜日に報じた。

ケアンズ・ポスト紙によると、事件があったのは先週火曜日のことで、被害にあったのはキャンプに訪れていたマット・マーチン氏(35)。左目、頬に40針縫う大けがを負った。

「腰くらいの深さの場所にいたのです。波に飛び込んだところ、ワニと衝突してしまったのです。死ぬと思いました。衝突の感覚は、岩にぶつかった時みたいな感じでした。でも、その“岩”は動いたのです」とマーチン氏は同紙に語った。

さらにマーチン氏は、ワニは自分を本気で襲うつもりはないように感じた、と話している。「ワニが圧倒的に有利な立場です。にもかかわらず、本気ではなくソフトに遊んでいるようでした」とマーチン氏。マーチン氏に噛みついたワニの体長は不明となっている。
(飛び込んだらワニと衝突、顔を噛まれて男性大けが)


以前、顔面移植をした女性の話を取り上げたことがありました。この女性は、飼い犬に鼻と唇、あごの一部を食いちぎられ、脳死女性から提供された顔の皮膚や筋肉を移植する手術を受けたそうです。もしかしたら、上記ニュースの男性も同様の手術を受けなければならない可能性もあったかも知れません。

女性は、移植後に「この顔は私じゃない」と戸惑ったそうです。顔面移植というと、映画『フェイス・オフ』のように、全く別人の顔をそのまますげ替えるようなイメージをもってしまったのですが、そうではなく、欠損した一部を補綴するために移植するようです。

ディノワールさんの場合、提供者の鼻や口の部分を中心に皮膚や皮下組織、筋肉、血管などを移植したそうです。それならば、自身の一部の筋肉を使用すればいいのではないか、と思うかもしれませんが、顔の一部移植は患者自身の背中や尻、ももの皮膚や筋肉を利用して以前は手術が行われていたそうですが、皮膚が乾いたり、十分に機能しないなどの問題があったそうです。やはり、十分な機能や美容面での問題を克服するには、顔面の移植が必要になるようです。

普通のビーチでこんな目に遭うなんて驚きです。重症ですが、命が助かっただけでも良かった、と思えるような出来事ですね。

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