IGFの“鬼軍曹”藤原喜明(58)が30日、都内で会見し、10月上旬に胃がんの摘出手術を受けていたことを告白した。術後の経過は良好だが、昨年6月のノア・小橋に続く大物レスラーのがん発覚に衝撃が走った。
藤原によると、9月半ばに右手指の異常を感じて右ひじを手術した際の「ついでに」胃と腸の検査を受けたところ、親指大の胃がんが発見されたという。手術で胃を半分摘出し、4日後には歩行トレーニングを開始するなど超人的な回復力で26日に退院。体重は108キロから92キロまで落ちたが、プロレスに加えてビデオ映画に出演するなど、仕事も再開している。
(藤原組長 胃ガンから無事生還!)
広い意味では胃癌は、胃粘膜上皮から発生した癌腫(狭義の胃癌)と、上皮以外の組織から発生したがん(胃平滑筋肉腫・GIST・胃悪性リンパ腫など)の両方を含みますが、一般的には粘膜上皮から発生したもの(前者)を指します。
かつて、日本では男女とも胃癌が第1位でしたが、死者数は年々減少しています。2003年の日本における死者数は49,535人(男32,142人、女17,393人)で、男性では肺癌に次いで第2位、女性では大腸癌に次いで第2位となっています。近年増加率の低下がみられ、これは胃癌検診の普及による成果と考えられています。
症状や治療法には、以下のようなものがあります。
藤原によると、9月半ばに右手指の異常を感じて右ひじを手術した際の「ついでに」胃と腸の検査を受けたところ、親指大の胃がんが発見されたという。手術で胃を半分摘出し、4日後には歩行トレーニングを開始するなど超人的な回復力で26日に退院。体重は108キロから92キロまで落ちたが、プロレスに加えてビデオ映画に出演するなど、仕事も再開している。
(藤原組長 胃ガンから無事生還!)
広い意味では胃癌は、胃粘膜上皮から発生した癌腫(狭義の胃癌)と、上皮以外の組織から発生したがん(胃平滑筋肉腫・GIST・胃悪性リンパ腫など)の両方を含みますが、一般的には粘膜上皮から発生したもの(前者)を指します。
かつて、日本では男女とも胃癌が第1位でしたが、死者数は年々減少しています。2003年の日本における死者数は49,535人(男32,142人、女17,393人)で、男性では肺癌に次いで第2位、女性では大腸癌に次いで第2位となっています。近年増加率の低下がみられ、これは胃癌検診の普及による成果と考えられています。
症状や治療法には、以下のようなものがあります。
自覚症状による胃癌の早期発見は難しい。ほとんどの場合、早期癌の段階では無症状であり、癌が進行してからでないとはっきりとした自覚症状が出てきません。そのため、放置されてしまったり、逆に上記のニュースのように、内視鏡検査などで早期発見されるケースもあります。
腹痛や腹部〜胸部の不快感、吐き気や嘔吐を伴ったり、食欲減退、食事後の胃部膨満感や急激な体重減少などが起こってきます。他にも、下血や黒色便(血液中のヘモグロビンが胃酸によって酸化されて黒くなる)がみられることもあります。
胃癌の治療方針は、「胃癌治療ガイドライン」などにより、腫瘍の大きさ・部位・拡がり、病期、全身状態、あるいは患者の希望など様々な要素を勘案し決定されます。
深達度がM(粘膜内)で、N0(リンパ節転移なし)、分化型、2cm以下、潰瘍形成なしであれば、内視鏡的粘膜切除術を行います。StageIIもしくはIIIAなら、2群リンパ節郭清を伴う胃切除術(これが標準的な手術法であり、定型手術と呼ばれます)を行います。StageIV(遠隔転移を伴う)なら、姑息的手術を行ったり、化学療法などを行います。
胃の切除は、部位によって胃全摘術、幽門側胃切除術(十二指腸側2/3程度の胃切除)、噴門側胃切除術(食道側1/2程度の胃切除)などに分けられます。
切除が終わったら、食物の通り道をつなぐために消化管再建が行われます。様々な再建法があり、個々の患者の状態に応じて選択されますが、代表的なものはBillroth I法(胃-十二指腸吻合)、Billroth II法(胃-空腸吻合)、Roux en Y法(食道or胃-空腸吻合)、空腸間置法(空腸で置換)などがあります。
藤原さんは恐らく早期に見つかったと思われるので、根治が期待できそうです。今後は体に気を付けていただきたいですね。
【関連記事】
三遊亭円楽さん 胃癌が見つかる
塩沢ときさんがスキルス性胃癌で亡くなる
本当は怖い立ちくらみ−胃癌
腹痛や腹部〜胸部の不快感、吐き気や嘔吐を伴ったり、食欲減退、食事後の胃部膨満感や急激な体重減少などが起こってきます。他にも、下血や黒色便(血液中のヘモグロビンが胃酸によって酸化されて黒くなる)がみられることもあります。
胃癌の治療方針は、「胃癌治療ガイドライン」などにより、腫瘍の大きさ・部位・拡がり、病期、全身状態、あるいは患者の希望など様々な要素を勘案し決定されます。
深達度がM(粘膜内)で、N0(リンパ節転移なし)、分化型、2cm以下、潰瘍形成なしであれば、内視鏡的粘膜切除術を行います。StageIIもしくはIIIAなら、2群リンパ節郭清を伴う胃切除術(これが標準的な手術法であり、定型手術と呼ばれます)を行います。StageIV(遠隔転移を伴う)なら、姑息的手術を行ったり、化学療法などを行います。
胃の切除は、部位によって胃全摘術、幽門側胃切除術(十二指腸側2/3程度の胃切除)、噴門側胃切除術(食道側1/2程度の胃切除)などに分けられます。
切除が終わったら、食物の通り道をつなぐために消化管再建が行われます。様々な再建法があり、個々の患者の状態に応じて選択されますが、代表的なものはBillroth I法(胃-十二指腸吻合)、Billroth II法(胃-空腸吻合)、Roux en Y法(食道or胃-空腸吻合)、空腸間置法(空腸で置換)などがあります。
藤原さんは恐らく早期に見つかったと思われるので、根治が期待できそうです。今後は体に気を付けていただきたいですね。
【関連記事】
三遊亭円楽さん 胃癌が見つかる
塩沢ときさんがスキルス性胃癌で亡くなる
本当は怖い立ちくらみ−胃癌