米国で心臓移植を受けた千葉県成田市の松田京大ちゃん(2)の父、祐樹さん(37)への恐喝未遂事件で、逮捕された水沢滋容疑者(45)が代表を務める支援団体「けいた君を救う会」の石田雄一事務局長(28)が2日、記者会見し、「代表に行き過ぎた行為があった。こういう事態になり申し訳ない」と謝罪した。

石田事務局長は支援金をめぐる「金銭のトラブルはない」と述べた。
 
父親の祐樹さんについては「多くのボランティアの方々に、感謝の気持ちを十分に伝えていなかった面もあったかもしれない」と話した。会見が行われた同県多古町の水沢容疑者の自宅には、多くの報道陣が集まった。
(「行き過ぎた行為」と謝罪 けいた君救う会事務局長)


石田雄一事務局長によると、以前から会の運営側と松田さんとの間で、認識のギャップや考えの相違があったそうです。

善意の気持ちから集まった基金であるため、安易な気持ちで頼ってしまうのは良くない、という考えである会の運営スタッフは、「松田さん自身は、どれほどの努力をなさったのか。どれくらいのお金を用意することができるのか」など、かなり踏み込んだ質問をしたとのことです。もちろん、これはまっとうな質問であると思われます。

ですが、松田さんはそれに答えず、黙り込んでしまったとのことです。さらに、「(自ら資金を集めようとしたりするのではなく)募金をもっと募ってくれ」という松田さんの態度にも、疑問を呈していたスタッフがいた、とのことです。

こうした解離がトラブルに発展してしまったのではないか、と思われます。
詳しい内情は分かりませんが、こうしたトラブルにより難病とたたかっている人たちへの募金活動に、疑惑の目を向けられてしまうことが懸念されます。

けいた君は、拡張型心筋症という疾患をもっていました。
以下に、拡張型心筋症について記します。
拡張型心筋症は、原因不明(特発性)の心筋疾患であり、主な病態は心筋収縮力の低下(心筋が縮めずに、伸びきったゴムのようになってしまう)です。その結果、左室内腔の拡大をきたし、大きくなった状態になります。

左室拍出血液量の減少や左室拡張期圧の上昇をきたしやすく、うっ血性心不全を引き起こしやすい状態にあります。心不全のほか重篤な不整脈、血栓塞栓症をきたし、予後はきわめて不良であるといわれています。

そこで、治療の第一選択となるのは心臓移植となりますが、ドナー不足が深刻な移植待ちの代替医療としてバチスタ手術(医龍の中でも登場しています)が期待されました。しかしながら、バチスタ手術は予後が悪いといわれています。そのため、心臓移植の代替医療にはなりえず、国際的なマイナス評価はほぼ定着してしまったように思います。やはり、心臓移植が必要となっています。

ですが、ただでさえドナーは少ないにもかかわらず、国内では15歳以下はドナーになりうることが出来ず(ドナーカードは法律上、遺言とみなされるので15歳未満は遺言を残すことができないためドナーカードも無効)、臓器の大きさによるハードルにより移植することができない、ということもあります。故に、海外へ渡る必要が出てくるわけです。しかしながら、そのためには多額の費用が必要となってきます。その点から言っても、募金に頼らざるを得ない、というケースもあるわけです。

今後、こうした難病に苦しむ子供達を救うことができるためにも、できればこうしたトラブルが起こらないようにお願いしたいものです。

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