血液製剤フィブリノゲン投与後にC型肝炎を発症した418人分のリストが放置されていた問題に絡み、舛添要一厚生労働相は16日の閣議会見で、肝炎ウイルス感染の危険がある非加熱血液凝固の第8、9因子製剤の投与を過去に受けた人に肝炎検査を受けるよう呼びかける考えを明らかにした。
舛添厚労相は「フィブリノゲンについては肝炎検査の実施を呼び掛けている。ほかの人に対しても検診を受け早期発見すれば早期に治る。あらゆる手をとりたい」と説明。また、製薬会社に肝炎の症例調査の指示を出したことを明らかにした。
厚労省は平成13年3月、昭和47年から63年までに肝炎ウイルスに汚染された疑いのある非加熱製剤15製品が納入された医療機関名を公表。感染の恐れがあるとして該当する国民に検査を呼びかけていた。
(第8、9因子製剤も検査を 厚労相が呼び掛け)
薬害C型肝炎においては、血液凝固因子製剤(フィブリノゲン製剤、非加熱第9因子製剤)の投与が問題となっています。
フィブリノゲン製剤は、血液凝固第I因子であるフィブリノゲンを抽出精製した血液製剤です。国内では、低フィブリノゲン血症しか適応症として承認されていたいなかったにもかかわらず、臨床の現場では、止血剤として気軽に広く非加熱のフィブリノゲン製剤が使われていました。
第9因子製剤は、血液凝固第9因子を抽出精製した血液製剤です。本来は、血友病Bの治療のために開発された製剤ですが、本来適応のない新生児出血(メレナ等)などにも小児医療の現場では使われていました。第9因子だけでなく、第2因子、第7因子、第10因子も含まれていることから、第9因子複合体製剤とも呼ばれます。
フィブリノーゲン製剤の問題は、以下のようなことが指摘されたことで表面化してきました。
舛添厚労相は「フィブリノゲンについては肝炎検査の実施を呼び掛けている。ほかの人に対しても検診を受け早期発見すれば早期に治る。あらゆる手をとりたい」と説明。また、製薬会社に肝炎の症例調査の指示を出したことを明らかにした。
厚労省は平成13年3月、昭和47年から63年までに肝炎ウイルスに汚染された疑いのある非加熱製剤15製品が納入された医療機関名を公表。感染の恐れがあるとして該当する国民に検査を呼びかけていた。
(第8、9因子製剤も検査を 厚労相が呼び掛け)
薬害C型肝炎においては、血液凝固因子製剤(フィブリノゲン製剤、非加熱第9因子製剤)の投与が問題となっています。
フィブリノゲン製剤は、血液凝固第I因子であるフィブリノゲンを抽出精製した血液製剤です。国内では、低フィブリノゲン血症しか適応症として承認されていたいなかったにもかかわらず、臨床の現場では、止血剤として気軽に広く非加熱のフィブリノゲン製剤が使われていました。
第9因子製剤は、血液凝固第9因子を抽出精製した血液製剤です。本来は、血友病Bの治療のために開発された製剤ですが、本来適応のない新生児出血(メレナ等)などにも小児医療の現場では使われていました。第9因子だけでなく、第2因子、第7因子、第10因子も含まれていることから、第9因子複合体製剤とも呼ばれます。
フィブリノーゲン製剤の問題は、以下のようなことが指摘されたことで表面化してきました。
見直しが行われたのは、1987年3月に青森県三沢市の産婦人科医院で8人が集団感染した非A非B肝炎集団発生事例からです。制約会社は自主回収を開始しましたが、旧厚生省が緊急安全性情報を配布したのは翌1988年であったとのことです。加熱製剤は、HCVには効果的ではなかったため、こうした感染が起こってしまったようです。
1985年にウイルス不活化処理がなされた加熱製剤に切り替えられましたが、その後も非加熱製剤の自主回収が行われなかったことから、1988年頃まで臨床現場で使用されていたと言われています。こうしたことから、国及び製薬会社の責任について問われます。
汚染血液製剤「フィブリノゲン」についての電話相談(0120-509-002)の受付が開始され、そこには午前9時半の開始と同時に電話は鳴りっぱなしになり、つながりにくい状態が続いているそうです。このことからも、不安に思っていらっしゃる方が多いと推測されます。政府の対応としては、今後もこうした相談窓口や検査を受けることの推奨が求められると思われます。
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