米オハイオ州立大の研究者らは18日、ノミの退治は掃除機で吸い込むだけで十分だとの見方を示した。掃除機で吸うことにより、ノミの成虫の96%、幼虫の100%が死ぬことが分かったという。

同大で昆虫学を専攻するグレン・ニーダム準教授は、家庭で最も一般的にみられるネコノミを対象に研究。「どんな掃除機であれ、吸い込まれたらノミの最期になるだろう」と述べ、掃除機の内部でノミが繁殖する心配はないとしている。

学術誌に発表した論文でニーダム準教授は、掃除機のブラシ部分を通るときにノミの表皮部分がこすれてなくなると指摘。それによって、ノミは乾燥して死ぬのではないかと話している。
(ノミ退治、掃除機で吸い込めば十分)


通年性のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルゲンとして有名なのがハウスダストです。ハウスダストとは、アレルギーを引き起こすいくつかのアレルゲンが混合したもので、ペットなどの動物やヒトのフケ、カビ、ダニ、および細菌などが混ざったものです。中でも、多くがチリダニ (House dust mite) の仲間の虫体および糞などが細かく崩壊したものが、アレルギーの原因となるそうです。

アレルギー検査としては、パッチテストがあります。原因と思われるアレルギー物質を皮膚に貼り付けます。その状態で、2日間(48時間)、3日間(72時間)後に、赤くなるかを判断する検査です。

ハウスダストのアレルギーと診断される人のほぼ100パーセントが、ハウスダストの中のダニ(ヒョウヒダニの死骸や糞)に反応しているといわれています。ハウスダストに反応するがダニには反応しない場合、さらに詳細なアレルゲン検索が行われることがあります。

ハウスダストの除去の方法としては、以下のような方法があります。
注意しなければならない点としては、布団の天日干しなど、その温度上昇によってもダニを殺すことはほとんどできないといわれています(乾燥は発育などを阻害するといわれますが)。

そこで、粉塵を巻き上げないような方法での掃除が推奨されます。根本的には、じゅうたんなどの奥深くに潜むダニを掃除機で吸い出し、かつダニの食物となるものを減らし、温度と湿度に気をつけることが重要であると考えられています。

また、先に拭き掃除をして、その後で掃除機がけという、従来の掃除とは順番を入れ替えた手法が効果的であるといわれています。これは、舞い上がる可能性のある細かいほこりを先に拭き取り、砂ぼこりや髪の毛など大きなごみを掃除機で吸い取る、と考えられるからです。

上記の通り、掃除機でハウスダストを吸い込むことがアレルギー対策には重要とされています。布団に関しても、ダニを減らすためには、干すよりも掃除機がけの方が効果的であるといわれています。アレルギー体質であったり、喘息などの患者さん(特にお子さん)がいらっしゃる家庭では、十二分な掃除をして、しっかりとハウスダスト対策をしていただきたいと思われます。

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