NPO法人「芦屋メンタルサポートセンター」(兵庫県芦屋市)が1月から、「電子メンタル相談システム」を開設している。精神科医師や薬剤師、学識経験者をカウンセラーに配し、電子メールで心の悩み相談を無料で受け付ける。多様な専門家を配した体系的なメール相談は珍しく、関係者は「精神科は敷居が高いと感じる人も多いようだが、メールならそれが解消できる」としている。
このシステムは、精神保健福祉士が「メールコーディネーター」になり、寄せられた相談を適切なカウンセラーに転送。登録されている精神科の医師や薬剤師が相談者に返信し、アドバイスを送る仕組みで、相談者は同センターのサイトにあるメンタル相談室から「メール相談フォーム」で申し込む。1日から運用を始めており、既に10件ほどの問い合わせが寄せられているという。
厚生労働省によると、国内の精神障害者数は平成14年度は約250万人だったが、17年度は約300万人に増加。このうち約250万人は軽度な症状の患者という。同省精神障害保健課は、仕事によるストレスを感じる人が増えたことが原因とみているが、「軽度な症状も放置すると重症化する。早めに精神科医などに相談することが大切」としている。
今回のシステムでは、精神科医師らが多数配置され、相談者は投薬治療の相談や病院紹介なども受けられ、時間を気にせず気軽に相談できる一方、カウンセラー側も多くの患者に応対できるなどメリットは大きく、地元の芦屋市も注目している。
(メールで“心の悩み”相談を 芦屋のNPO)
つい先日、10代の通院患者が多くなり、精神科への敷居が低くなったのか?というニュースについて書いたのですが、その一方で、不登校や引きこもりがちになり、相談できずに自分で悩みを抱え、症状を悪化させてしまう、というケースもあるようです。
たとえば、統合失調症においては、好発年齢は10歳代後半から20歳台後半であり、発病は急激だったり、緩徐な場合もあり様々です。前駆症状としては、奇妙な身体症状や睡眠障害、そして、ひきこもりなどが認められることもあります。
統合失調症の主要症状は、陽性症状(幻覚や妄想)、解体症状(混乱した思考、奇妙な行動)、陰性症状(ひきこもり、意欲低下、無関心)などがあります。ただ、鑑別としては、躁病の誇大妄想、妄想を伴ううつ病などもあり、診断が一筋縄ではいかないこともあります。
この疾患が疑われる場合には、できるだけ早く専門的治療を開始すべきであるといわれています。遅れると、予後が悪くなる可能性があるからです。自傷他害行為がなく、通院や服薬が可能なケースでは、家族などのサポートのもとに、外来での通院治療が十分可能です。一方、拒食や服薬拒否、自傷他害行為などが問題になる場合やサポートが得にくい場合などは、入院適応となります。
治療自体としては、抗精神病薬と心理社会的治療との組み合わせが基本です。できるだけ早期に本人や家族に対して治療教育を行い、不安や過剰な感情的巻き込まれを避け、薬物治療継続の必要性を理解させることも重要です。また、社会に適応するためのリハビリテーションとして、デイケアなどの利用が必要となることもあります。
また、うつ病が以下のように原因となることもあります。
このシステムは、精神保健福祉士が「メールコーディネーター」になり、寄せられた相談を適切なカウンセラーに転送。登録されている精神科の医師や薬剤師が相談者に返信し、アドバイスを送る仕組みで、相談者は同センターのサイトにあるメンタル相談室から「メール相談フォーム」で申し込む。1日から運用を始めており、既に10件ほどの問い合わせが寄せられているという。
厚生労働省によると、国内の精神障害者数は平成14年度は約250万人だったが、17年度は約300万人に増加。このうち約250万人は軽度な症状の患者という。同省精神障害保健課は、仕事によるストレスを感じる人が増えたことが原因とみているが、「軽度な症状も放置すると重症化する。早めに精神科医などに相談することが大切」としている。
今回のシステムでは、精神科医師らが多数配置され、相談者は投薬治療の相談や病院紹介なども受けられ、時間を気にせず気軽に相談できる一方、カウンセラー側も多くの患者に応対できるなどメリットは大きく、地元の芦屋市も注目している。
(メールで“心の悩み”相談を 芦屋のNPO)
つい先日、10代の通院患者が多くなり、精神科への敷居が低くなったのか?というニュースについて書いたのですが、その一方で、不登校や引きこもりがちになり、相談できずに自分で悩みを抱え、症状を悪化させてしまう、というケースもあるようです。
たとえば、統合失調症においては、好発年齢は10歳代後半から20歳台後半であり、発病は急激だったり、緩徐な場合もあり様々です。前駆症状としては、奇妙な身体症状や睡眠障害、そして、ひきこもりなどが認められることもあります。
統合失調症の主要症状は、陽性症状(幻覚や妄想)、解体症状(混乱した思考、奇妙な行動)、陰性症状(ひきこもり、意欲低下、無関心)などがあります。ただ、鑑別としては、躁病の誇大妄想、妄想を伴ううつ病などもあり、診断が一筋縄ではいかないこともあります。
この疾患が疑われる場合には、できるだけ早く専門的治療を開始すべきであるといわれています。遅れると、予後が悪くなる可能性があるからです。自傷他害行為がなく、通院や服薬が可能なケースでは、家族などのサポートのもとに、外来での通院治療が十分可能です。一方、拒食や服薬拒否、自傷他害行為などが問題になる場合やサポートが得にくい場合などは、入院適応となります。
治療自体としては、抗精神病薬と心理社会的治療との組み合わせが基本です。できるだけ早期に本人や家族に対して治療教育を行い、不安や過剰な感情的巻き込まれを避け、薬物治療継続の必要性を理解させることも重要です。また、社会に適応するためのリハビリテーションとして、デイケアなどの利用が必要となることもあります。
また、うつ病が以下のように原因となることもあります。
たとえば、不登校や引き籠もりの背景として、うつ症状や不安障害があることがあります。また逆に、学校現場の雰囲気に何らかの違和感や抵抗感もしくは息苦しさを感じ、そこからうつ病へと発展していくこともあります。
こうした場合、抗うつ薬や抗不安薬とカウセリング、発達障害があれば周りの理解や連携の必要性、睡眠リズム障害では生活指導や睡眠薬などの薬物療法などを行います。ただ、それだけでなく不登校に至った背景について十分時間をかけて把握する必要もあります。そのためには、学校や両親への支援や連携が必要不可欠となります。
このような複雑な問題を、メールのみで解決していくことは確かに難しいかも知れませんが、こうしたサポートの存在意義は、決して少なくないと思われます。もしかしたら、こうしたサポートにより、カウンセリングへと向かう第一歩へとなったり、学校や両親と向き合う最初のステップになるかもしれません。
うつ病の最近の疫学研究によると、生涯有病率20%であり、障害の内に5人に1人はうつ病になると考えられています。日本で2002年に行われた1600人の一般人口に対する面接調査によれば、時点有病率2%、生涯有病率6.5%とされています。決して人ごとではないと思われます。
「自分、そして近しい人が精神的疾患になったら」ということは、決して現実からかけ離れた仮定の話ではないと思います。もしものときのため、どうしたらいいか、どこに相談したらいいかといったことは、しっかりと把握しておく必要があると思われます。
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こうした場合、抗うつ薬や抗不安薬とカウセリング、発達障害があれば周りの理解や連携の必要性、睡眠リズム障害では生活指導や睡眠薬などの薬物療法などを行います。ただ、それだけでなく不登校に至った背景について十分時間をかけて把握する必要もあります。そのためには、学校や両親への支援や連携が必要不可欠となります。
このような複雑な問題を、メールのみで解決していくことは確かに難しいかも知れませんが、こうしたサポートの存在意義は、決して少なくないと思われます。もしかしたら、こうしたサポートにより、カウンセリングへと向かう第一歩へとなったり、学校や両親と向き合う最初のステップになるかもしれません。
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「自分、そして近しい人が精神的疾患になったら」ということは、決して現実からかけ離れた仮定の話ではないと思います。もしものときのため、どうしたらいいか、どこに相談したらいいかといったことは、しっかりと把握しておく必要があると思われます。
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