以下は、ザ!世界仰天ニュースで取り上げられていた内容です。
1989年01月13日。アメリカ・ニューメキシコ州、地下150mの洞窟で、驚くべき実験が行われた。それは太陽の光も、外の音も届かない場所でたった1人、4ヶ月間生活するというもの。
挑戦するのは、ステファニア・フォリーニさん。インテリアデザイナーの彼女は、自ら実験台になった理由を「自分の力の限界を試したかったから」と語った。実験の目的は長時間の孤独が人間の免疫システムをどう変化させ、不規則な睡眠が思考力にどう影響するか。こうしたデータを火星探査に生かすのが狙い。
地上ではカメラがとらえた彼女の様子を観察。血液や尿検査を行うと同時に、脳波や運動機能も調べられた。彼女に許されたのは、400冊の本と、ギター、絵画道具などの持ち込み。時計の持ち込みは禁止。体内時計だけを頼りに、これから4ヶ月間、1人きりで生活しなくてはならない。誰とも話せない孤独な実験…そして人体に様々な変化が現れた。
まずは睡眠。日に日に眠る時間が遅くなり、なんと1日の感覚が42時間に延びてしまった。時には30時間起き続けたり、14時間寝たにも関わらず、たった2時間と感じることもあった。そして、実験開始から4ヶ月…彼女に実験終了が告げられた。すると彼女は、「まだ2ヶ月でしょう?」と答えた。なんと倍のズレがあったのだ。
4ヶ月ぶりに地上に姿を現したフォリーニ。出てきた時は実験開始前よりもなんと11Kgも痩せていた。4ヶ月前と比較すると、髪の毛もだいぶ伸びている。医師らが診察したところ健康状態は良好だったという。
普段、われわれが暮らしていく上で、「朝起きて、学校や会社に向かい、帰宅して眠る」ということを何気なく繰り返していますが、こうしたリズムのことを概日リズム(サーカディアン・リズム)といいます。
厳密に言えば、概日リズムとは、約1日の周期で繰り返す生理的または行動機能のリズムのことを指します。人の場合は、体内時計(哺乳類では、視床下部視交叉上核に生物時計が局在)を持っていますが、これは24時間より長い(25時間程度)と言われ、外部からの時刻を知ることや光、社会的接触などの同調因子(time cue)によって、およそ24時間のリズムに制御されていると考えられています。
たとえば、上記のように時計や光など、同調因子がまったくない状態ですと、24時間より長い(25〜33時間程度の)自由継続リズム(free running rhythm)を示すようになってきます。つまり、「1日経過したかな、そろそろ寝ようか」と思ったら2日過ぎてた、何てことも思うようになるわけです。
ちなみに、上記のような特殊な環境下ではなくとも、概日リズムが障害されていることで社会生活を営む上で、問題になることがあります。これを概日リズム睡眠障害といい、以下のようなものを指します。
1989年01月13日。アメリカ・ニューメキシコ州、地下150mの洞窟で、驚くべき実験が行われた。それは太陽の光も、外の音も届かない場所でたった1人、4ヶ月間生活するというもの。
挑戦するのは、ステファニア・フォリーニさん。インテリアデザイナーの彼女は、自ら実験台になった理由を「自分の力の限界を試したかったから」と語った。実験の目的は長時間の孤独が人間の免疫システムをどう変化させ、不規則な睡眠が思考力にどう影響するか。こうしたデータを火星探査に生かすのが狙い。
地上ではカメラがとらえた彼女の様子を観察。血液や尿検査を行うと同時に、脳波や運動機能も調べられた。彼女に許されたのは、400冊の本と、ギター、絵画道具などの持ち込み。時計の持ち込みは禁止。体内時計だけを頼りに、これから4ヶ月間、1人きりで生活しなくてはならない。誰とも話せない孤独な実験…そして人体に様々な変化が現れた。
まずは睡眠。日に日に眠る時間が遅くなり、なんと1日の感覚が42時間に延びてしまった。時には30時間起き続けたり、14時間寝たにも関わらず、たった2時間と感じることもあった。そして、実験開始から4ヶ月…彼女に実験終了が告げられた。すると彼女は、「まだ2ヶ月でしょう?」と答えた。なんと倍のズレがあったのだ。
4ヶ月ぶりに地上に姿を現したフォリーニ。出てきた時は実験開始前よりもなんと11Kgも痩せていた。4ヶ月前と比較すると、髪の毛もだいぶ伸びている。医師らが診察したところ健康状態は良好だったという。
普段、われわれが暮らしていく上で、「朝起きて、学校や会社に向かい、帰宅して眠る」ということを何気なく繰り返していますが、こうしたリズムのことを概日リズム(サーカディアン・リズム)といいます。
厳密に言えば、概日リズムとは、約1日の周期で繰り返す生理的または行動機能のリズムのことを指します。人の場合は、体内時計(哺乳類では、視床下部視交叉上核に生物時計が局在)を持っていますが、これは24時間より長い(25時間程度)と言われ、外部からの時刻を知ることや光、社会的接触などの同調因子(time cue)によって、およそ24時間のリズムに制御されていると考えられています。
たとえば、上記のように時計や光など、同調因子がまったくない状態ですと、24時間より長い(25〜33時間程度の)自由継続リズム(free running rhythm)を示すようになってきます。つまり、「1日経過したかな、そろそろ寝ようか」と思ったら2日過ぎてた、何てことも思うようになるわけです。
ちなみに、上記のような特殊な環境下ではなくとも、概日リズムが障害されていることで社会生活を営む上で、問題になることがあります。これを概日リズム睡眠障害といい、以下のようなものを指します。
概日リズム睡眠障害とは、生体リズム特に概日リズムの障害によって、患者の睡眠パターンと社会的行動(生活)上の望ましい睡眠パターンとの間に食い違いを生じ、生活上に支障を来すものです。
具体例で言えば、「明日も朝早くから出勤だ」と思っていても、夜遅くまで眠れなかったりして、起きてみればすでに昼過ぎだった…なんて状態を指します。一度はやってしまうこともあるかもしれませんが、これが何度も続くと、問題になります。
1990年の睡眠障害国際分類(ICSD)で、概日リズム睡眠障害と名称が決定されたようです。上記のように、不適切な時間帯に睡眠が起こる結果として、患者は著しい入眠困難(不眠)または覚醒困難(過眠)あるいはその両方を訴えます。
そのため、学業や仕事に支障を来し、不登校や欠勤などの原因となってしまいます。概日リズム睡眠障害の分類としては、一過性のものと持続性のものがあります。
たとえば、ジェットラグ(時差症候群)や交代勤務性睡眠障害のような一過性のものと、睡眠相後退症候群や非24時間睡眠覚醒症候群のような持続性のものとがあります。
対策としては、日頃から規則正しい生活を送り、週末も遅くまで起きていたりしないようにしたり、朝には陽の光をしっかりと浴びて、体を目覚めさせるといった工夫で、リズムを乱さないようにします。
現代では、深夜営業の店も多くなり、起こりやすい問題かもしれませんが、健康のためにはしっかりとした生活習慣が必要になるようです。
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具体例で言えば、「明日も朝早くから出勤だ」と思っていても、夜遅くまで眠れなかったりして、起きてみればすでに昼過ぎだった…なんて状態を指します。一度はやってしまうこともあるかもしれませんが、これが何度も続くと、問題になります。
1990年の睡眠障害国際分類(ICSD)で、概日リズム睡眠障害と名称が決定されたようです。上記のように、不適切な時間帯に睡眠が起こる結果として、患者は著しい入眠困難(不眠)または覚醒困難(過眠)あるいはその両方を訴えます。
そのため、学業や仕事に支障を来し、不登校や欠勤などの原因となってしまいます。概日リズム睡眠障害の分類としては、一過性のものと持続性のものがあります。
たとえば、ジェットラグ(時差症候群)や交代勤務性睡眠障害のような一過性のものと、睡眠相後退症候群や非24時間睡眠覚醒症候群のような持続性のものとがあります。
対策としては、日頃から規則正しい生活を送り、週末も遅くまで起きていたりしないようにしたり、朝には陽の光をしっかりと浴びて、体を目覚めさせるといった工夫で、リズムを乱さないようにします。
現代では、深夜営業の店も多くなり、起こりやすい問題かもしれませんが、健康のためにはしっかりとした生活習慣が必要になるようです。
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