花粉症になるとどうしてこんなにかゆいのか、と思うほどに目がかゆい。目玉を取り出して洗いたい!と思う人は少なくないはず。しかし、この目のかゆみが重大なトラブルになることもあるので要注意だ。
あすみが丘佐野眼科医院の佐野院長によると、眼科の場合、かゆみ、異物感、充血、目ヤニ、まぶたの腫れなどで眼科を訪れる患者さんが多いとのことだが、中でも圧倒的に多いのはかゆみで、アレルギー性結膜炎を起こしてまぶたの裏にブツブツが出来ている場合もあり、症状が進みそれを放置して悪化した場合、視力を失ってしまうこともあるという。
このように、花粉症の場合ただでさえ目のトラブルが起きやすい状態のうえにコンタクトレンズを装用している人はさらに要注意とのこと。通常、目には涙による洗浄作用があり、異物やゴミなどが目に入った場合は涙が洗い流してくれる。しかし、コンタクトレンズを装用していると涙による洗浄効果が低下し、アレルギーの元となる花粉が目の中に停滞しやすくなる。また、コンタクトレンズには装用時にはたんぱく質や脂質が付着するので、花粉の汚れも加わってこの時期、目の中は汚れの悪循環に陥っている可能性が大きいのだ。
では、どうすれば花粉や汚れを寄せ付けずに、コンタクトを快適に使い、目を健康に保つことができるのか?佐野先生によれば、コンタクトレンズの選び方に注意が必要とのことだ。
まず、コンタクトレンズを2週間や1ヶ月の頻回交換タイプや、従来タイプから、1日使い捨てタイプに切り替えることがお勧めとのこと。2週間や1ヶ月の交換タイプや従来型では、どんなにこすり洗いをしても、たんぱく質や脂質を落とすことは出来ず、結局汚れが付着したまままた翌日同じコンタクトレンズを使用することで、ますます花粉がつきやすくなるらしい。その点、1日使い捨てタイプは毎日新しいコンタクトレンズを使用することで、最初から汚れを目の中に入れてしまうリスクを避けられるのだ。
また、もうひとつコンタクトレンズを選ぶ際の基準にしたいのが「イオン性」か「非イオン性」か、ということ。コンタクトレンズには「イオン性」と「非イオン性」のコンタクトレンズがあり、「イオン性」は涙の中に帯電している物質を引き付けやすく、汚れやすいと一般に言われており、佐野先生の研究によれば、「非イオン性」のコンタクトレンズの汚れの付着量は「イオン性」の1/300とのことだ。つまり、「非イオン性」のコンタクトレンズはたんぱく質などのアレルゲンがつきにくいので、花粉症のコンタクトレンズユーザーにとってはぜひ使ってみたいレンズだ。
(花粉症にコンタクトレンズは要注意!)
アレルギー性結膜炎とは、即時型アレルギー反応(抗原刺激後、数秒から数分で起こるアレルギー反応。気管支喘息や花粉症はこの反応に含まれます)に基づく結膜炎です。
抗原(アレルギーの原因となる物質)の再侵入によって、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、充血や浮腫などの症状があらわれてきます。
季節性と通年性に分けられます。季節性とは、季節によって症状が良くなったり悪くなったりする場合を指します。花粉が最も多く、花粉症は毎年春先になると辛くなるのでお馴染みではないでしょうか。
通年性とは、季節によって症状の移り変わりが少ないものです。原因としては、ダニや真菌(いわゆるカビ)、動物の毛(ペットなどが原因となることがあります)などが多いといわれています。
症状としては、そう痒感(かゆみ)が必発であるといわれています。ほかにも、花粉症に伴うものは、充血、眼脂(めやに)、異物感(目がゴロゴロするなど)といった症状があります。通年性アレルギー性結膜炎の場合も、同様な症状があります。
検査所見や治療としては、以下のようなものがあります。
あすみが丘佐野眼科医院の佐野院長によると、眼科の場合、かゆみ、異物感、充血、目ヤニ、まぶたの腫れなどで眼科を訪れる患者さんが多いとのことだが、中でも圧倒的に多いのはかゆみで、アレルギー性結膜炎を起こしてまぶたの裏にブツブツが出来ている場合もあり、症状が進みそれを放置して悪化した場合、視力を失ってしまうこともあるという。
このように、花粉症の場合ただでさえ目のトラブルが起きやすい状態のうえにコンタクトレンズを装用している人はさらに要注意とのこと。通常、目には涙による洗浄作用があり、異物やゴミなどが目に入った場合は涙が洗い流してくれる。しかし、コンタクトレンズを装用していると涙による洗浄効果が低下し、アレルギーの元となる花粉が目の中に停滞しやすくなる。また、コンタクトレンズには装用時にはたんぱく質や脂質が付着するので、花粉の汚れも加わってこの時期、目の中は汚れの悪循環に陥っている可能性が大きいのだ。
では、どうすれば花粉や汚れを寄せ付けずに、コンタクトを快適に使い、目を健康に保つことができるのか?佐野先生によれば、コンタクトレンズの選び方に注意が必要とのことだ。
まず、コンタクトレンズを2週間や1ヶ月の頻回交換タイプや、従来タイプから、1日使い捨てタイプに切り替えることがお勧めとのこと。2週間や1ヶ月の交換タイプや従来型では、どんなにこすり洗いをしても、たんぱく質や脂質を落とすことは出来ず、結局汚れが付着したまままた翌日同じコンタクトレンズを使用することで、ますます花粉がつきやすくなるらしい。その点、1日使い捨てタイプは毎日新しいコンタクトレンズを使用することで、最初から汚れを目の中に入れてしまうリスクを避けられるのだ。
また、もうひとつコンタクトレンズを選ぶ際の基準にしたいのが「イオン性」か「非イオン性」か、ということ。コンタクトレンズには「イオン性」と「非イオン性」のコンタクトレンズがあり、「イオン性」は涙の中に帯電している物質を引き付けやすく、汚れやすいと一般に言われており、佐野先生の研究によれば、「非イオン性」のコンタクトレンズの汚れの付着量は「イオン性」の1/300とのことだ。つまり、「非イオン性」のコンタクトレンズはたんぱく質などのアレルゲンがつきにくいので、花粉症のコンタクトレンズユーザーにとってはぜひ使ってみたいレンズだ。
(花粉症にコンタクトレンズは要注意!)
アレルギー性結膜炎とは、即時型アレルギー反応(抗原刺激後、数秒から数分で起こるアレルギー反応。気管支喘息や花粉症はこの反応に含まれます)に基づく結膜炎です。
抗原(アレルギーの原因となる物質)の再侵入によって、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、充血や浮腫などの症状があらわれてきます。
季節性と通年性に分けられます。季節性とは、季節によって症状が良くなったり悪くなったりする場合を指します。花粉が最も多く、花粉症は毎年春先になると辛くなるのでお馴染みではないでしょうか。
通年性とは、季節によって症状の移り変わりが少ないものです。原因としては、ダニや真菌(いわゆるカビ)、動物の毛(ペットなどが原因となることがあります)などが多いといわれています。
症状としては、そう痒感(かゆみ)が必発であるといわれています。ほかにも、花粉症に伴うものは、充血、眼脂(めやに)、異物感(目がゴロゴロするなど)といった症状があります。通年性アレルギー性結膜炎の場合も、同様な症状があります。
検査所見や治療としては、以下のようなものがあります。
上記のように、病気のメカニズムは、結膜を病態の主座とするアレルギー反応です。結膜で、肥満細胞や好酸球、T細胞、B細胞などの免疫担当系細胞や、結膜に常在している細胞との相互作用により、炎症が起こっています。
故に、血中・涙液中の抗原特異的IgE値、結膜擦過物中の好酸球検出、皮膚パッチテストなどが検査として重要になります。他にも、上記の症状などが診断の鍵となります。
アレルギー性結膜疾患の治療は、点眼療法(抗アレルギー剤)が主体です。ですが、効果が十分でない場合、眼軟膏・瞼結膜下注射・内服・外科的療法などを併用します。対症療法として、ステロイド点眼薬が併用されることもあります。
春が近づき、花粉症の方は辛い時期ではないでしょうか。しかも、今年は昨年の2倍量の花粉が飛散するといわれています。しっかりと花粉症対策をされることが望まれます。
【関連記事】
花粉症対策はできてます? 花粉の飛散量は昨年の2倍
病院に行く時間がない…そんな時に「花粉症市販薬の見分け方」
故に、血中・涙液中の抗原特異的IgE値、結膜擦過物中の好酸球検出、皮膚パッチテストなどが検査として重要になります。他にも、上記の症状などが診断の鍵となります。
アレルギー性結膜疾患の治療は、点眼療法(抗アレルギー剤)が主体です。ですが、効果が十分でない場合、眼軟膏・瞼結膜下注射・内服・外科的療法などを併用します。対症療法として、ステロイド点眼薬が併用されることもあります。
春が近づき、花粉症の方は辛い時期ではないでしょうか。しかも、今年は昨年の2倍量の花粉が飛散するといわれています。しっかりと花粉症対策をされることが望まれます。
【関連記事】
花粉症対策はできてます? 花粉の飛散量は昨年の2倍
病院に行く時間がない…そんな時に「花粉症市販薬の見分け方」