昨年11月にプロ野球、日本ハムのダルビッシュ有投手(21)と結婚し、現在妊娠8ヶ月の女優、サエコ(21)が4日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「ガチ☆ボーイ」(小泉徳宏監督、3月1日公開)の特別試写会に出席した。

本作で、リングアナウンサー“チョチョチョッピ君島”役を演じている宮川大輔は、ちょうどつわりで苦しんでいたサエコが「今日は具合がいいから……」とみんなでご飯を食べに行くはずだった日の話を披露。ものすごく楽しみにしていたのに、ボラギノール日野役の足の香りがあまりに臭く、サエコのつわりが悪化。ご飯を食べにいけなくなってしまったという、得意の“スベらない話”で観客の爆笑を呼んだ。

『ガチ☆ボーイ』は、高次脳機能障害という障害を負った青年が、学生プロレスを通して、“生きることの楽しさ”をもう一度再確認していく……という物語。登壇者全員が退場しても止むことのなかった拍手からは、キャストたちの汗と涙で仕上がった本作が持つ“熱さ”が伝わってきた。
(臨月サエコ、宮川大輔の“スベらない”ネタにされてもママの笑顔!)


妊娠初期には、悪心、嘔気、食欲不振などの消化器症状を中心とする症状や、食べ物の嗜好の変化(酸っぱいものが食べたい、とか)が出現することがあります。これを妊娠悪阻(いわゆる、つわり)といいます。

特に、妊娠悪阻と言った場合、この症状がやや重い状態をいいます(一般的には、遷延する嘔吐、通常、高度のケトン尿症を伴う急性の飢餓状態、少なくとも妊娠前体重の5%を超える体重減少を伴う状態、と言われています)。

一般に安静が重要で、さらに糖質を中心とする食事で改善します。ですが、嘔吐や脱水による栄養障害・代謝障害が出現し、尿中にケトン体やアセトン体が出て、全身状態が衰弱する場合は重症妊娠悪阻といって、入院治療が必要となることもあります。

重症化した場合、母体に重篤な障害を生ずることがあるため、注意が必要です。入院治療を要する人は、全妊婦の1〜2%程度であるといわれています。

ただ、妊娠初期の悪心・嘔吐は約8割の妊婦が経験するといわれており、約半数がこれら両者を経験し、悪心のみの人は25%程度とされています。結構、いわゆる「つわり」で悩まれる方は多いようです。

原因としては、はっきりと分かっていません。ですが、母体hCG値(胎盤ホルモン)と症状がある程度相関することや、妊娠の中絶により症状は急速に消失すること、胎児を伴わない全胞状奇胎でも激しい悪阻をきたすことなどが分かっています。ですので、つわりは胎児そのものでなく、胎盤の存在により引き起こされていることは確からしい、と言われています(ただ、hCG自体がどのような作用をしてつわりを起こすかは、まだ解明されていません)。

妊娠悪阻の症状に関しては、以下のようなことが言えると思います。
妊娠悪阻は、早い人で妊娠5週0日くらいから出現し、通常は胎盤が完成する妊娠3〜4ヶ月ほどで自然に治ることが多いといわれています。つわりの場合、空腹時、特に早朝空腹時に症状が強いといわれ、(食事などの)匂いに敏感になるといったことも特徴的です。

食事がまともに出来ず、特に糖の摂取が不十分なため、エネルギー代謝は体内に蓄積されている脂肪分解によって行われるようになっていきます。ですので、このため尿中ケトン体陽性となります。

水分摂取も同時に不足することもあり、脱水となります。故に、血液検査としてはヘマトクリット高値、時にトランスアミナーゼ高値を示します。

臨床的には、2週間で4kg以上の体重減少、尿中ケトン体(++)、ヘマトクリット値40〜45%以上であれば、入院補液の適応となります。さらに、重症の悪阻によりWernicke脳症が引き起こされることがあります。

Wernicke脳症とは、ビタミンB1の欠乏により引き起こされる脳症で、眼球運動障害(眼振が多い)、失調性歩行、意識障害を示します。ですので、補液をする際は、ビタミンB1の添加された糖液を用いる必要があります(糖代謝のためにビタミンB1が使われ尽くしてしまわないように)。

もう8ヶ月とのことで、つわりも治まっていたのではないか、と考えられます。元気な赤ちゃんを産んでいただきたいと思われます。

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