殺虫剤「メタミドホス」に汚染された中国製ギョーザを食べた千葉県市川市の家族5人のうち、最も症状が重く一時意識不明の重体となった次女(5)の病状について担当医師らが6日会見し「当初は命が危ぶまれたが、経過は順調で、あと1、2週間で退院できそう」と語った。
会見したのは次女が入院中の順天堂浦安病院(浦安市)の医師ら。
次女はギョーザを食べた翌日の1月23日午後、浦安市川市民病院(同)から転送されてきた。意識はなく危険な状態だったため、人工呼吸器を装着し集中治療室に運ばれた。涙と唾液が出ており、手足のけいれんもあったという。有機リン系の中毒が疑われたため胃洗浄などの治療を行ったところ、徐々に回復した。
今月5日には一般病棟に移って食事も始めた。まだ歩けないが、昼間はベッドの上で本を読んだりビデオを見たりして過ごしているという。5日には浦安市川市民病院に入院している母親(47)が初めて面会に訪れ、約1時間、一緒に歌を歌ったりしながら過ごしたという。
担当医は「2週間程度で再び症状が出る場合もあるが、(次女は)もう大丈夫だと思う」と話した。母親ら家族4人も重症で、全員がまだ入院している。
(一時重体の5歳女児、危機脱し経過順調)
有機リン代謝物であるパラオキソンは、神経終末のコリンエステラーゼ(コリンエステル類を分解する酵素)と結合し、活性を阻害してしまいます。その結果、阻害作用によってムスカリン・ニコチンレセプター周囲および中枢神経系に、アセチルコリンの過剰状態を作ってしまいます。
故に、アセチルコリンが神経終末に過剰に蓄積することによる中毒であると言い換えることができるでしょう。アセチルコリンは、その受容体に働きかけるわけですが、種類としてはニコチン性受容体とムスカリン性受容体とに分かれます。
ニコチン性受容体は、骨格筋や神経細胞に分布しており、ムスカリン性受容体は、中枢神経、自律神経節、心筋、各種平滑筋に分布しています。
故に、これらの働きが活発になると、以下のような症状がみられることになります。
血清コリンエステラーゼ(ChE)活性値の低下は、重症度と相関するといわれています。故に、有機リン中毒を疑う臨床的価値がある、とのことです。曝露から1〜2時間に上記のような、ムスカリン様作用、ニコチン様作用、中枢神経症状が現れてきます。
診断や治療としては、以下のような方法で行います。
会見したのは次女が入院中の順天堂浦安病院(浦安市)の医師ら。
次女はギョーザを食べた翌日の1月23日午後、浦安市川市民病院(同)から転送されてきた。意識はなく危険な状態だったため、人工呼吸器を装着し集中治療室に運ばれた。涙と唾液が出ており、手足のけいれんもあったという。有機リン系の中毒が疑われたため胃洗浄などの治療を行ったところ、徐々に回復した。
今月5日には一般病棟に移って食事も始めた。まだ歩けないが、昼間はベッドの上で本を読んだりビデオを見たりして過ごしているという。5日には浦安市川市民病院に入院している母親(47)が初めて面会に訪れ、約1時間、一緒に歌を歌ったりしながら過ごしたという。
担当医は「2週間程度で再び症状が出る場合もあるが、(次女は)もう大丈夫だと思う」と話した。母親ら家族4人も重症で、全員がまだ入院している。
(一時重体の5歳女児、危機脱し経過順調)
有機リン代謝物であるパラオキソンは、神経終末のコリンエステラーゼ(コリンエステル類を分解する酵素)と結合し、活性を阻害してしまいます。その結果、阻害作用によってムスカリン・ニコチンレセプター周囲および中枢神経系に、アセチルコリンの過剰状態を作ってしまいます。
故に、アセチルコリンが神経終末に過剰に蓄積することによる中毒であると言い換えることができるでしょう。アセチルコリンは、その受容体に働きかけるわけですが、種類としてはニコチン性受容体とムスカリン性受容体とに分かれます。
ニコチン性受容体は、骨格筋や神経細胞に分布しており、ムスカリン性受容体は、中枢神経、自律神経節、心筋、各種平滑筋に分布しています。
故に、これらの働きが活発になると、以下のような症状がみられることになります。
・ムスカリン様作用(副交感神経刺激症状):縮瞳、発汗、流涎、嘔吐、気管内分泌物増加、徐脈、気管支れん縮など。過剰な発汗は低循環血液量性ショックを引き起こすこともある。
・ニコチン様症状:頻脈、高血圧、高血糖、筋線維性れん縮、ふるえ、呼吸筋麻痺など
・中枢神経症状:不安,興奮、意識障害、全身痙攣など
血清コリンエステラーゼ(ChE)活性値の低下は、重症度と相関するといわれています。故に、有機リン中毒を疑う臨床的価値がある、とのことです。曝露から1〜2時間に上記のような、ムスカリン様作用、ニコチン様作用、中枢神経症状が現れてきます。
診断や治療としては、以下のような方法で行います。
診断は、臨床症状と臨床検査所見から行います。臨床症状では、上記のような呼吸・血圧・体温・痙攣・発汗・眼症状(著しい縮瞳や対抗反射消失など)などの異常を参考にします。
検査所見としては、血清・血球ChE活性値の低下や、血清LDH、尿中パラニトロフェノール、血糖、検尿(蛋白や糖+)、心電図(初期は頻脈で、洞性徐脈へ)、脳波(てんかん大発作に似た振動数の増加や律動の不規則性などがみられる)、白血球数(重症例では上昇)などが参考になります。
治療としては、重症例ではまず急激な呼吸不全、けいれん、昏睡、ショックなどに対処する必要があります。今回のように経口摂取時は、消化管洗浄と活性炭投与を行って、原因物質の除去を行います。無症状でも、血清ChE活性値を測定して6〜8時間は注意深く観察することが必要です。薬物療法としては、抗ムスカリン作動薬である硫酸アトロピンや、ChE活性の再生薬であるヨウ化プラリドキシム(PAM注)が用いられます。
非常に大きな社会的問題となり、原因究明などがなされているようです。その一方で、保健所や行政などの対応の遅さなどが指摘されています。どうして対応することができなかったのかなどを含め、情報共有体系などの見直しが求められます。
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検査所見としては、血清・血球ChE活性値の低下や、血清LDH、尿中パラニトロフェノール、血糖、検尿(蛋白や糖+)、心電図(初期は頻脈で、洞性徐脈へ)、脳波(てんかん大発作に似た振動数の増加や律動の不規則性などがみられる)、白血球数(重症例では上昇)などが参考になります。
治療としては、重症例ではまず急激な呼吸不全、けいれん、昏睡、ショックなどに対処する必要があります。今回のように経口摂取時は、消化管洗浄と活性炭投与を行って、原因物質の除去を行います。無症状でも、血清ChE活性値を測定して6〜8時間は注意深く観察することが必要です。薬物療法としては、抗ムスカリン作動薬である硫酸アトロピンや、ChE活性の再生薬であるヨウ化プラリドキシム(PAM注)が用いられます。
非常に大きな社会的問題となり、原因究明などがなされているようです。その一方で、保健所や行政などの対応の遅さなどが指摘されています。どうして対応することができなかったのかなどを含め、情報共有体系などの見直しが求められます。
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