億万長者の妻で、一応アメリカの社交界に顔を出すことがあるジョスリン・ウィルデンシュタインさん。彼女は30代で美容整形を始め、これまで日本円にして総額約3億円以上をかけ、あちこちお直ししまくった。
アメリカの社交界でその名を知らぬ者はいないと言われるジョスリン・ウィルデンシュタインさん(61)。何ゆえ有名かというと、度重なる整形手術でどんどん恐ろしい顔になって行き、挨拶など交わそうものなら、相手はその形相が目に焼きついて離れなくなってしまうというのである。
夫に浮気されたくなくて美容整形を始めたジョスリンさん。ところが数ヶ月もするともっとキレイになりたいと欲が出るものである。お金に困らない有閑マダムのジョスリンさんは、とうとう総額3億円以上を費やしてお直しを繰り返した結果、2003年の最も恐ろしい整形手術の失敗例としてマスコミに取り上げられた。
その時彼女は、「見てらっしゃい!?もっといい女になってやる!」泣きながら掛かりつけの美容整形外科医のもとに駆け込んだというから救いようがない。
日本でもシミ・シワ・たるみ取りのお直しが、気軽なエステ感覚で広まっている。世のご主人たちは、「君は20代から変わらないね」のひと言を今から練習しておいた方がよいようだ。
(米・美容整形に3億円。セレブ妻の末路)
形成外科とは、体表面(またはその近く)の組織や器官などの、以下のような点を外科的手技によりできるだけ「正常」に再建することを指します。
といったことがあります。
形成外科には、大きく分けて再建外科と美容外科があります。
再建外科は、主に疾患や外傷に伴う組織の欠損や変形などを修復するものです。美容外科は、機能的にはほとんど問題がなく、純粋に形態的な問題を取り扱う分野といえるでしょう。
以前は、機能や形態の再建修復はあまり重要視されてきていませんでした。ですが、医療の進歩とともに治療成績が向上し、患者さんの生活の質(QOL)が問題とされるようになってきました。そこで、再建外科も大きな役割を担いつつあります。
たとえば、現在では乳癌に対して胸筋温存乳房切除術もしくは乳房温存手術が施行され、さらには再建術などが行われるようになりました。この背景として、治療技術の進歩などにより、予後が改善されてきたということがあると思われます。
こうした再建外科の両輪ともいえる美容外科は、機能や形態的には正常ではあっても、自分の容姿に対して何らかの不満を抱いている患者さんが対象となります。そうしたコンプレックスを抱いた部分を、身体外表の形態をより改善しようという目的で行われます。
手術範囲は、眼瞼や鼻部、下顎角や頬骨などの顔面の骨格から、乳房や腹部・殿部の皮下脂肪といった体型に関わる手術などがあります。また、最近ではアンチエイジングといった言葉があちこちで聞かれるようになり、老化に伴う顔面のしみ・皺やたるみを改善するなど、さまざまな身体的形態が手術の対象となりえます。
ただ、こうした美容外科にも、以下のような問題点が存在します。
アメリカの社交界でその名を知らぬ者はいないと言われるジョスリン・ウィルデンシュタインさん(61)。何ゆえ有名かというと、度重なる整形手術でどんどん恐ろしい顔になって行き、挨拶など交わそうものなら、相手はその形相が目に焼きついて離れなくなってしまうというのである。
夫に浮気されたくなくて美容整形を始めたジョスリンさん。ところが数ヶ月もするともっとキレイになりたいと欲が出るものである。お金に困らない有閑マダムのジョスリンさんは、とうとう総額3億円以上を費やしてお直しを繰り返した結果、2003年の最も恐ろしい整形手術の失敗例としてマスコミに取り上げられた。
その時彼女は、「見てらっしゃい!?もっといい女になってやる!」泣きながら掛かりつけの美容整形外科医のもとに駆け込んだというから救いようがない。
日本でもシミ・シワ・たるみ取りのお直しが、気軽なエステ感覚で広まっている。世のご主人たちは、「君は20代から変わらないね」のひと言を今から練習しておいた方がよいようだ。
(米・美容整形に3億円。セレブ妻の末路)
形成外科とは、体表面(またはその近く)の組織や器官などの、以下のような点を外科的手技によりできるだけ「正常」に再建することを指します。
・形状(例:二重にしたり、鼻を高くすることなど)
・色調の変化(例:シミを薄くするなど)
・変形(例:乳房温存術後の再建など)
・醜状(例:ケロイド部分の再建など)
といったことがあります。
形成外科には、大きく分けて再建外科と美容外科があります。
再建外科は、主に疾患や外傷に伴う組織の欠損や変形などを修復するものです。美容外科は、機能的にはほとんど問題がなく、純粋に形態的な問題を取り扱う分野といえるでしょう。
以前は、機能や形態の再建修復はあまり重要視されてきていませんでした。ですが、医療の進歩とともに治療成績が向上し、患者さんの生活の質(QOL)が問題とされるようになってきました。そこで、再建外科も大きな役割を担いつつあります。
たとえば、現在では乳癌に対して胸筋温存乳房切除術もしくは乳房温存手術が施行され、さらには再建術などが行われるようになりました。この背景として、治療技術の進歩などにより、予後が改善されてきたということがあると思われます。
こうした再建外科の両輪ともいえる美容外科は、機能や形態的には正常ではあっても、自分の容姿に対して何らかの不満を抱いている患者さんが対象となります。そうしたコンプレックスを抱いた部分を、身体外表の形態をより改善しようという目的で行われます。
手術範囲は、眼瞼や鼻部、下顎角や頬骨などの顔面の骨格から、乳房や腹部・殿部の皮下脂肪といった体型に関わる手術などがあります。また、最近ではアンチエイジングといった言葉があちこちで聞かれるようになり、老化に伴う顔面のしみ・皺やたるみを改善するなど、さまざまな身体的形態が手術の対象となりえます。
ただ、こうした美容外科にも、以下のような問題点が存在します。
美容外科は、主としてコンプレックスを取り除くことによりQOLの向上を目的とした外科であると言い換えることもできるかと思われます。そのため、醜形恐怖症など精神科学とも大きな関わりがあると考えられます。
さらに、他の疾患とは異なり、「一度手術をして、その部位が治ったら終わり」といったことがない分野、とも言えると思われます。「まぶたが終わったら、次は頬骨、鼻、次は胸…」と、終わりがなく続いてしまう可能性があります。
こうしたことは、手術目標が「主観」により決定されるという点にあるために起こるのではないか、と思われます。そのため、医師の倫理観が最も強く要求され、なおかつ精神的なサポートも十分に必要となると思われます。
ところが現在、美容外科の分野は個人差が大きく、場合によっては医療被害が起こるケースもあります。その背景として、若手の医師が十分に美容外科の専門的な修練を行う場がないということもあります(形成外科の経験を基に、試行錯誤で技術や知識を身につけているのが実情)。
そこで、国立大学で初めて、神戸大学が付属病院内に美容外科の専門診療科を新設することを発表しています。美容外科は若い女性だけでなく、中高年の生活の質を高める医療として需要が高まっているだけに、専門教育の場を設け、若い医師を育てることは非常に有意義であると思われます。
上記のケースのように、何度も美容外科手術を繰り返してしまうことは、やはり精神的なサポートが十分でなかったことが背景にあると思われます。こうした面を含め、美容外科におけるプロフェッショナルたちが増えていくことが望まれます。
【関連記事】
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さらに、他の疾患とは異なり、「一度手術をして、その部位が治ったら終わり」といったことがない分野、とも言えると思われます。「まぶたが終わったら、次は頬骨、鼻、次は胸…」と、終わりがなく続いてしまう可能性があります。
こうしたことは、手術目標が「主観」により決定されるという点にあるために起こるのではないか、と思われます。そのため、医師の倫理観が最も強く要求され、なおかつ精神的なサポートも十分に必要となると思われます。
ところが現在、美容外科の分野は個人差が大きく、場合によっては医療被害が起こるケースもあります。その背景として、若手の医師が十分に美容外科の専門的な修練を行う場がないということもあります(形成外科の経験を基に、試行錯誤で技術や知識を身につけているのが実情)。
そこで、国立大学で初めて、神戸大学が付属病院内に美容外科の専門診療科を新設することを発表しています。美容外科は若い女性だけでなく、中高年の生活の質を高める医療として需要が高まっているだけに、専門教育の場を設け、若い医師を育てることは非常に有意義であると思われます。
上記のケースのように、何度も美容外科手術を繰り返してしまうことは、やはり精神的なサポートが十分でなかったことが背景にあると思われます。こうした面を含め、美容外科におけるプロフェッショナルたちが増えていくことが望まれます。
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