3人組ユニット「DA PUMP」のISSA(29)が10日、右大腿骨転子下骨折で入院した。全治6か月の重傷で、13日に初日を迎える全国ツアー(4か所4公演)は公演中止になる。

ISSAはこの日、都内のスタジオでツアーに向けたリハーサルの真っ最中。バク宙を試みたときに、勢いが足らず着地に失敗し、救急車で病院に搬送された。応急処置が施され、近日中にも手術が行われる見込みだ。

4年ぶりのツアーを目前に控えていただけに、ISSAは「ライブ前でこのような形になってしまい申しわけございませんでした。一刻も早く、ファンの皆様に元気な姿をお見せできるように治療に専念したいと思います」と悔しさをにじませながらコメント。KEN(28)、YUKINARI(29)も連名で「今回のツアーは3人で考え、非常に気合が入っており、皆さんに見てもらいたかったので残念です。ISSAを含めて3人の『DA PUMP』ですので、ISSAが万全な体調のもとで、今回考えていたパフォーマンスをよりパワーアップさせてお見せしたいと思っています」とコメントを寄せた。
(ISSA、バク宙失敗で右脚骨折全治6か月…ツアー中止、手術)


大腿骨骨折は、通常強い衝撃によって生じます。そのため、ほとんどが交通事故または高所からの転落で起き、若壮年者が多いです(老人に多い大腿骨頸部骨折とは異なります)。

治療を要する他臓器の合併損傷を伴うこともあり、過度の出血、脂肪塞栓などと相まってショック状態になることもありえます。骨折による合併症として血管損傷を伴った時は、早急に修復する必要があります。

骨折部位により転子下骨折、骨幹部骨折、顆上・顆部骨折に分かれます。
大腿骨転子下部とは、大腿骨の中で「小転子(大腿骨頸部と骨体の境の後面にある、内側方に突き出す鈍ではっきりとした膨らみ)よりその遠位5cmの範囲」とされています。上記のケースでは、この部分に骨折がみられているわけです。

原因としては、若年者は交通事故が多く、高齢者では転倒が多いです。交通事故では他部位の合併損傷を伴うことがあります。股関節部に疼痛、叩打痛があり、下肢の挙上は困難となります。

治療としては、以下のようなものがあります。
骨折による合併症として、血管損傷を伴った時は、早急に修復する必要があります。また、開放骨折の時は感染を予防するため洗浄などの処置が必要となります。

骨折部の転位のない場合は、保存的療法が可能な場合もありえます(牽引下の長期安静臥床や、外固定もspicaキャストが必要となる)。ただ、早期社会復帰と効率よいリハビリテーションのためには、転位がわずかでも手術的治療が選択され、治療は主に手術的に行われます。

骨折の整復後固定方法にはcompression hip screw(外側骨皮質上に当てたプレートで骨折部を固定)、Ender pin、interlocking nail、long gamma nail(髄内釘で固定する)などが用いられます。

バク宙の着地失敗とのことですが、非常に大きな衝撃が加わったものであると思われます。しっかりと治療なさって、再び元気な姿を見せていただきたいと思われます。

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