以下は、最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学で扱われていた内容です。
一流のアニメ声優を目指して頑張る傍ら、週に3日24時間営業のスーパーで働くT・Aさん。仕事柄、口臭には気をつかい、歯科医での定期検診、丁寧な歯磨き、マウスウオッシュと十分すぎるくらいのケアをしていました。
そんなある日、食事中にドブのような異臭を感じます。てっきり同僚の口臭だと思い込んでいましたが、その後、発声練習をすると、喉が強く痛むなどの異変に襲われるようになります。具体的には、以下のような症状がみられていました。
舌扁桃とは、舌根部に隆起する乳頭状の隆起であり、濾胞構造をもつリンパ組織のことを指します。口蓋扁桃、咽頭扁桃(アデノイド)、咽頭側索、耳管扁桃とともにワルダイエル咽頭輪を形成します。簡単にいってしまえば、喉の奥、舌の付け根にある免疫器官を指します。
舌扁桃炎とは、この舌扁桃に舌扁桃の急性炎症が起こっている状態を指します。近年、中高年の女性を中心に患者が増え、年間30万人以上がこの病を患っていると考えられています。
その原因や症状、治療としては、以下のようなものがあります。
一流のアニメ声優を目指して頑張る傍ら、週に3日24時間営業のスーパーで働くT・Aさん。仕事柄、口臭には気をつかい、歯科医での定期検診、丁寧な歯磨き、マウスウオッシュと十分すぎるくらいのケアをしていました。
そんなある日、食事中にドブのような異臭を感じます。てっきり同僚の口臭だと思い込んでいましたが、その後、発声練習をすると、喉が強く痛むなどの異変に襲われるようになります。具体的には、以下のような症状がみられていました。
1)異臭がするこうした経緯もあり、耳鼻咽喉科を受診したT・Aさん。そこで喉頭ファイバースコピーによる検査を行った結果、「舌扁桃炎」と診断されました。
食事中、物を飲み込んだ際に異臭がしました。その際は、同僚の口臭であると思い、自分のせいであるとは思ってもみませんでした。
2)喉の強い痛み
発声練習を行っているときに、喉の強い痛みを感じ、咳き込んでしまいました。その痛みにT・Aさんは覚えがあり、3ヶ月前に風邪を引きましたが放置し、その時も喉の痛みを感じていました。
3)38度の熱
喉の痛みを感じ、それから38度の発熱を起こしました。
4)強烈な異臭がする
発熱を起こし、家で食事をしたとき、再び強烈な異臭を感じました。自宅、しかも独りで食事をしており、同僚もいない。ようやく、そのニオイは自分のせいであると自覚しました。
舌扁桃とは、舌根部に隆起する乳頭状の隆起であり、濾胞構造をもつリンパ組織のことを指します。口蓋扁桃、咽頭扁桃(アデノイド)、咽頭側索、耳管扁桃とともにワルダイエル咽頭輪を形成します。簡単にいってしまえば、喉の奥、舌の付け根にある免疫器官を指します。
舌扁桃炎とは、この舌扁桃に舌扁桃の急性炎症が起こっている状態を指します。近年、中高年の女性を中心に患者が増え、年間30万人以上がこの病を患っていると考えられています。
その原因や症状、治療としては、以下のようなものがあります。
最も大きな原因の一つは、感冒(風邪)です。風邪をひくと、知らず知らずのうちに鼻汁が喉の奥に垂れ、舌扁桃に付着します。それが長期間繰り返されると、鼻汁に含まれる細菌で舌扁桃が炎症を引き起こしてしまうのです。T・Aさんの場合、3ヶ月前に長引いた風邪を引いていました。
炎症とは、白血球が細菌と戦うことで起こる免疫反応です。結果、白血球や細菌の死骸が粘膜に付着し、臭いを発してしまうことになります。T・Aさんのケースでも、扁桃や喉に炎症が起こることで、口臭が強くなっていました。
しかし、臭いにも気付かなかったT・Aさんは、単なる風邪と軽く考え、放っておいてしまいました。この原因としては、人の嗅覚は、臭いの刺激にすぐに慣れてしまうため、常に起きている口の臭いは、感じることができないためです。こうして炎症はますます悪化し、ついには舌扁桃に、「膿栓」と呼ばれる強烈な口臭の原因を作りだしてしまいました。
舌扁桃には、細菌をたくさん捕らえるため、表面に「陰窩」と呼ばれる小さな窪みが無数に開いています。慢性的に炎症が続くと、この陰窩に白血球や細菌の死骸などが詰まってしまいます。これが膿栓と呼ばれるものです。
この膿栓が強烈な臭いを発していました。食事の時だけ強く臭いを感じたのは、たまった膿栓が食べ物と共に飲み込まれ、その臭いが鼻の奥に上がってきたことで感じたのです。
化膿連鎖球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などが主な起炎菌と考えられ、陰窩からの膿汁が黄白色斑として付着し、炎症がさらに進むとそれらが融合して白苔の偽膜となります。咽頭痛、嚥下痛にしばしば38〜40℃の高熱も伴うこともあります。
起炎菌を考慮しペニシリン系やセフェム系の抗生剤を用いて加療を行い、さらに咽頭痛、発熱に対して非ステロイド性消炎薬などを用います。
口臭の9割は、歯周病や進行した虫歯、溜まった歯垢など、口の中に原因がありますが、T・Aさんのように喉の病や糖尿病など、他の病のサインとなっている場合もあります。お気を付けください。
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炎症とは、白血球が細菌と戦うことで起こる免疫反応です。結果、白血球や細菌の死骸が粘膜に付着し、臭いを発してしまうことになります。T・Aさんのケースでも、扁桃や喉に炎症が起こることで、口臭が強くなっていました。
しかし、臭いにも気付かなかったT・Aさんは、単なる風邪と軽く考え、放っておいてしまいました。この原因としては、人の嗅覚は、臭いの刺激にすぐに慣れてしまうため、常に起きている口の臭いは、感じることができないためです。こうして炎症はますます悪化し、ついには舌扁桃に、「膿栓」と呼ばれる強烈な口臭の原因を作りだしてしまいました。
舌扁桃には、細菌をたくさん捕らえるため、表面に「陰窩」と呼ばれる小さな窪みが無数に開いています。慢性的に炎症が続くと、この陰窩に白血球や細菌の死骸などが詰まってしまいます。これが膿栓と呼ばれるものです。
この膿栓が強烈な臭いを発していました。食事の時だけ強く臭いを感じたのは、たまった膿栓が食べ物と共に飲み込まれ、その臭いが鼻の奥に上がってきたことで感じたのです。
化膿連鎖球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などが主な起炎菌と考えられ、陰窩からの膿汁が黄白色斑として付着し、炎症がさらに進むとそれらが融合して白苔の偽膜となります。咽頭痛、嚥下痛にしばしば38〜40℃の高熱も伴うこともあります。
起炎菌を考慮しペニシリン系やセフェム系の抗生剤を用いて加療を行い、さらに咽頭痛、発熱に対して非ステロイド性消炎薬などを用います。
口臭の9割は、歯周病や進行した虫歯、溜まった歯垢など、口の中に原因がありますが、T・Aさんのように喉の病や糖尿病など、他の病のサインとなっている場合もあります。お気を付けください。
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