9月11日に妊娠を明かした女優の瀬戸朝香(32)が、妊娠中の近況を報告している。
現在は「つわりが酷くて。。。思うように身体が動きません」という状態。妊婦友達からは「赤ちゃんが育ってる証拠!!」と言われたそうだが「日々闘っています。運動不足にもなっているし、はやくつわりが過ぎ去ってくれればな。。。」と辛そうな様子である。
静岡県浜松市の産婦人科・女性内科の専門クリニックのサイトでは、つわりの対処法について、「食べたいときに(一日に数回に分割し)、 食べられるものは(好きなものだけでもよい) 食べる(頻回少量摂取)!」と説明している。
また、つわりの症状には個人差が必ずあるため、「1日3〜4回以上吐いてしまい、食事がほとんどとれない、体重が急激に減った、尿の量が極端に少なくなった」などの症状がでた場合は、病院で受診し、医師の指示を受けることを勧めている。
(瀬戸朝香「つわりが酷くて身体が動かない」と報告)
妊娠初期には、悪心、嘔気、食欲不振などの消化器症状を中心とする症状や、食べ物の嗜好の変化(酸っぱいものが食べたい、とか)が出現することがあります。これを妊娠悪阻(いわゆる、つわり)といいます。
特に、妊娠悪阻と言った場合、この症状がやや重い状態をいいます(一般的には、遷延する嘔吐、通常、高度のケトン尿症を伴う急性の飢餓状態、少なくとも妊娠前体重の5%を超える体重減少を伴う状態、と言われています)。
妊娠初期の悪心・嘔吐は約8割の妊婦が経験するといわれており、約半数がこれら両者を経験し、悪心のみの人は25%程度とされています。結構、つわりで悩まれる方は多いようです。
原因としては、はっきりと分かっていません。ですが、母体hCG値(胎盤ホルモン)と症状がある程度相関することや、妊娠の中絶により症状は急速に消失すること、胎児を伴わない全胞状奇胎でも激しい悪阻をきたすことなどが分かっています。
ですので、つわりは胎児そのものでなく、胎盤の存在により引き起こされていることは確からしい、と言われています(ただ、hCG自体がどのような作用をしてつわりを起こすかは、まだ解明されていません)。
妊娠悪阻は、早い人で妊娠5週0日くらいから出現し、通常は胎盤が完成する妊娠3〜4ヶ月ほどで自然に治ることが多いといわれています。つわりの場合、空腹時、特に早朝空腹時に症状が強いといわれ、(食事などの)匂いに敏感になるといったことも特徴的です。
食事がまともに出来ず、特に糖の摂取が不十分なため、エネルギー代謝は体内に蓄積されている脂肪分解によって行われるようになっていきます。ですので、このため尿中ケトン体陽性となります。
水分摂取も同時に不足することもあり、脱水となります。故に、血液検査としてはヘマトクリット高値、時にトランスアミナーゼ高値を示します。
臨床的には、2週間で4kg以上の体重減少、尿中ケトン体(++)、ヘマトクリット値40〜45%以上であれば、入院補液の適応となります。さらに、重症の悪阻によりWernicke脳症が引き起こされることがあります。
Wernicke脳症とは、ビタミンB1の欠乏により引き起こされる脳症で、眼球運動障害(眼振が多い)、失調性歩行、意識障害を示します。ですので、補液をする際は、ビタミンB1の添加された糖液を用いる必要があります(糖代謝のためにビタミンB1が使われ尽くしてしまわないように)。
妊娠悪阻の対策については、以下のようなものがあります。
現在は「つわりが酷くて。。。思うように身体が動きません」という状態。妊婦友達からは「赤ちゃんが育ってる証拠!!」と言われたそうだが「日々闘っています。運動不足にもなっているし、はやくつわりが過ぎ去ってくれればな。。。」と辛そうな様子である。
静岡県浜松市の産婦人科・女性内科の専門クリニックのサイトでは、つわりの対処法について、「食べたいときに(一日に数回に分割し)、 食べられるものは(好きなものだけでもよい) 食べる(頻回少量摂取)!」と説明している。
また、つわりの症状には個人差が必ずあるため、「1日3〜4回以上吐いてしまい、食事がほとんどとれない、体重が急激に減った、尿の量が極端に少なくなった」などの症状がでた場合は、病院で受診し、医師の指示を受けることを勧めている。
(瀬戸朝香「つわりが酷くて身体が動かない」と報告)
妊娠悪阻(つわり)とは
妊娠初期には、悪心、嘔気、食欲不振などの消化器症状を中心とする症状や、食べ物の嗜好の変化(酸っぱいものが食べたい、とか)が出現することがあります。これを妊娠悪阻(いわゆる、つわり)といいます。
特に、妊娠悪阻と言った場合、この症状がやや重い状態をいいます(一般的には、遷延する嘔吐、通常、高度のケトン尿症を伴う急性の飢餓状態、少なくとも妊娠前体重の5%を超える体重減少を伴う状態、と言われています)。
妊娠初期の悪心・嘔吐は約8割の妊婦が経験するといわれており、約半数がこれら両者を経験し、悪心のみの人は25%程度とされています。結構、つわりで悩まれる方は多いようです。
原因としては、はっきりと分かっていません。ですが、母体hCG値(胎盤ホルモン)と症状がある程度相関することや、妊娠の中絶により症状は急速に消失すること、胎児を伴わない全胞状奇胎でも激しい悪阻をきたすことなどが分かっています。
ですので、つわりは胎児そのものでなく、胎盤の存在により引き起こされていることは確からしい、と言われています(ただ、hCG自体がどのような作用をしてつわりを起こすかは、まだ解明されていません)。
妊娠悪阻は、早い人で妊娠5週0日くらいから出現し、通常は胎盤が完成する妊娠3〜4ヶ月ほどで自然に治ることが多いといわれています。つわりの場合、空腹時、特に早朝空腹時に症状が強いといわれ、(食事などの)匂いに敏感になるといったことも特徴的です。
食事がまともに出来ず、特に糖の摂取が不十分なため、エネルギー代謝は体内に蓄積されている脂肪分解によって行われるようになっていきます。ですので、このため尿中ケトン体陽性となります。
水分摂取も同時に不足することもあり、脱水となります。故に、血液検査としてはヘマトクリット高値、時にトランスアミナーゼ高値を示します。
臨床的には、2週間で4kg以上の体重減少、尿中ケトン体(++)、ヘマトクリット値40〜45%以上であれば、入院補液の適応となります。さらに、重症の悪阻によりWernicke脳症が引き起こされることがあります。
Wernicke脳症とは、ビタミンB1の欠乏により引き起こされる脳症で、眼球運動障害(眼振が多い)、失調性歩行、意識障害を示します。ですので、補液をする際は、ビタミンB1の添加された糖液を用いる必要があります(糖代謝のためにビタミンB1が使われ尽くしてしまわないように)。
妊娠悪阻(つわり)の対策について
妊娠悪阻の対策については、以下のようなものがあります。
軽度の妊娠悪阻の治療において一般に推奨されているのは、頻回の少量の食事摂取です。また、においの強い食物を避け、安静にします。食品については、欧米ではビスケットなどの乾燥した食品がよいとされている。
また、近年、無作為試験でピリドキシン(ビタミンB6)が妊娠悪阻に有効であったとする報告があります。
重症妊娠悪阻、すなわち嘔吐による栄養障害や高度のケトン尿症を伴う場合、まず慣習的に経口摂取を2〜3日間中止し、その間、末梢静脈よりビタミンB群を添加した2,000〜2,500mL/日の輸液を行い、脱水、電解質インバランスの是正を行います。
食物摂取を望むようになってきた時点で少量の水分の経口摂取を開始し、以後、流動食から順次、固形食へと移行させます。嘔吐が遷延する場合、または栄養障害が慢性化した場合には、末梢静脈からの栄養では管理が難しいため、中心静脈栄養の導入を考慮せざるを得ません。
治療経過中、全血算による血液濃縮の有無の確認、血液生化学による電解質バランス、肝腎機能障害の有無のチェック、尿中ケトン体の有無を調べます。中心静脈栄養の導入に当たっては、感染、出血などのカテーテルに関連する合併症に加えて、ブドウ糖利用の増加に伴うビタミンB不足(Wernicke脳症)に特に留意する必要があります。
【関連記事】
有名人の症例集(2009〜)
妊娠8ヶ月のサエコさん 妊娠初期には、つわりに悩んでいた?
また、近年、無作為試験でピリドキシン(ビタミンB6)が妊娠悪阻に有効であったとする報告があります。
重症妊娠悪阻、すなわち嘔吐による栄養障害や高度のケトン尿症を伴う場合、まず慣習的に経口摂取を2〜3日間中止し、その間、末梢静脈よりビタミンB群を添加した2,000〜2,500mL/日の輸液を行い、脱水、電解質インバランスの是正を行います。
食物摂取を望むようになってきた時点で少量の水分の経口摂取を開始し、以後、流動食から順次、固形食へと移行させます。嘔吐が遷延する場合、または栄養障害が慢性化した場合には、末梢静脈からの栄養では管理が難しいため、中心静脈栄養の導入を考慮せざるを得ません。
治療経過中、全血算による血液濃縮の有無の確認、血液生化学による電解質バランス、肝腎機能障害の有無のチェック、尿中ケトン体の有無を調べます。中心静脈栄養の導入に当たっては、感染、出血などのカテーテルに関連する合併症に加えて、ブドウ糖利用の増加に伴うビタミンB不足(Wernicke脳症)に特に留意する必要があります。
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