2002年にギネス・ワールド・レコーズで「世界一毛深い男」と認定された中国人男性ユー・ジェンホワンさんをご存知だろうか。9月30日に32歳となるユーさんは、体の96%が毛で覆われている特異な体質の持ち主。注目されるようになった子ども時代から映画に出演し、後に歌手活動も始めた芸能人でもある。そんなユーさんがこのほど、テレビ番組のオーディションに落選したことをきっかけに、整形手術を行う決意を固めた。
ユーさんは1977年、中国の遼寧省生まれ。ホルモン分泌の異常が原因で、生まれながらにして体毛が濃く、小さい頃から「毛むくじゃらの子」と話題を呼んでいた。国営テレビ局の中国中央電視台に紹介されたこともあり、多くの人の注目を集めたユーさんは、7歳で香港映画に出演、10歳で遼寧省の子供芸術劇場と契約するなど、子どもの頃から芸能界に身を置き、現在も同じ芸能界で活動している。中国内のみならず、アジアや欧米のメディアからもユーさんのもとには多くの取材依頼が寄せられ、中国政府からは「国宝級待遇」として治療費や補助金を支給されるなど、国も認めている人物だ。
そんなユーさんは2002年、体の96%が平均4.2センチの毛に覆われている「世界一毛深い人」としてギネス・ワールド・レコーズに認定され、ますます有名な存在に。この記録は2003年に体の98%が体毛に覆われたメキシコ人兄弟によって塗り替えられたため、現在は「中国一毛深い人」となっている。
ただ、自身を有名にしてくれた体毛も、やはり生活面では支障になる場合も。特に夏場は汗をかいて不快さが増すため、これまで脱毛や肌の手術を受けてきた。また、耳の毛が成長しすぎて難聴になり、毛根を無くすための手術を経験したこともあるそうだ。しかし、自信を持って出演を直訴したテレビ番組のオーディション落選をきっかけに、このほど、過去最大級の手術を行う決心をした。
今回の手術のため、浙江省杭州の病院で検査に入ったユーさんは、レーザー脱毛のほかに、目を大きくし、鼻と口を小さくする手術も行う予定。果たしてユーさんが望むように、手術後の生まれ変わった姿を見た監督が悔しがるかどうかは分からないが、今後も芸能活動を続けていくユーさんの活躍に期待したいところだ。
(中国の「元世界一毛深い男」が手術を決意、オーディション落選がきっかけ。)
多毛症とは、本来柔らかく細い軟毛が、太く長い毛になる状態を指します。男女や部位に関係なく体毛が濃くなるものをいわゆる多毛症、女性で卵巣や副腎の異常により男性ホルモン分泌が亢進し、口、顎髭や手足の毛が毛深くなるものを男性型多毛症と呼びます。
多毛症には、hypertrichosisとhirsutismとがあります。一般には、hypertrichosisは内分泌ホルモンの影響を受けない無性毛の多毛症をいい、hirsutismはアンドロゲン作用により生じた女性や小児にみられる男性型の多毛症を指します(ただ、hirsutismをhypertrichosisの一部とする考えもあり、両者を完全に区別することは実際には困難です)。
hypertrichosisには全身性多毛症と局所性多毛症とがあります。全身性多毛症には、先天性生毛性多毛症、症候性多毛症(種々の先天異常や中枢神経障害を伴う疾患に多毛がみられる)、医原性多毛症(免疫抑制剤や降圧薬などで起こりえます)、後天性生毛性多毛症があります。
先天性全身性多毛症では、伴性優性遺伝疾患(女性にも発症するため、伴性優性遺伝と考えられています)をきたします。出生時より全身の毛が多いです。男性では重症で、女性は軽症です。
局所性多毛症には生理的多毛症、先天性局所多毛症(Becker母斑、毛髪母斑など)、後天性局所多毛症(剃毛、摩擦など慢性の刺激、医原性ではステロイド外用薬の塗布など)があります。
hirsutismにおけるアンドロゲン依存性多毛症では、男性ホルモンの過剰産生がある場合と、アンドロゲンの感受性が高まっている場合があります。後者では血中のアンドロゲン値は必ずしも上昇していません。
脱毛に関しては、以下のようなことがいえると思われます。
ユーさんは1977年、中国の遼寧省生まれ。ホルモン分泌の異常が原因で、生まれながらにして体毛が濃く、小さい頃から「毛むくじゃらの子」と話題を呼んでいた。国営テレビ局の中国中央電視台に紹介されたこともあり、多くの人の注目を集めたユーさんは、7歳で香港映画に出演、10歳で遼寧省の子供芸術劇場と契約するなど、子どもの頃から芸能界に身を置き、現在も同じ芸能界で活動している。中国内のみならず、アジアや欧米のメディアからもユーさんのもとには多くの取材依頼が寄せられ、中国政府からは「国宝級待遇」として治療費や補助金を支給されるなど、国も認めている人物だ。
そんなユーさんは2002年、体の96%が平均4.2センチの毛に覆われている「世界一毛深い人」としてギネス・ワールド・レコーズに認定され、ますます有名な存在に。この記録は2003年に体の98%が体毛に覆われたメキシコ人兄弟によって塗り替えられたため、現在は「中国一毛深い人」となっている。
ただ、自身を有名にしてくれた体毛も、やはり生活面では支障になる場合も。特に夏場は汗をかいて不快さが増すため、これまで脱毛や肌の手術を受けてきた。また、耳の毛が成長しすぎて難聴になり、毛根を無くすための手術を経験したこともあるそうだ。しかし、自信を持って出演を直訴したテレビ番組のオーディション落選をきっかけに、このほど、過去最大級の手術を行う決心をした。
今回の手術のため、浙江省杭州の病院で検査に入ったユーさんは、レーザー脱毛のほかに、目を大きくし、鼻と口を小さくする手術も行う予定。果たしてユーさんが望むように、手術後の生まれ変わった姿を見た監督が悔しがるかどうかは分からないが、今後も芸能活動を続けていくユーさんの活躍に期待したいところだ。
(中国の「元世界一毛深い男」が手術を決意、オーディション落選がきっかけ。)
多毛症とは
多毛症とは、本来柔らかく細い軟毛が、太く長い毛になる状態を指します。男女や部位に関係なく体毛が濃くなるものをいわゆる多毛症、女性で卵巣や副腎の異常により男性ホルモン分泌が亢進し、口、顎髭や手足の毛が毛深くなるものを男性型多毛症と呼びます。
多毛症には、hypertrichosisとhirsutismとがあります。一般には、hypertrichosisは内分泌ホルモンの影響を受けない無性毛の多毛症をいい、hirsutismはアンドロゲン作用により生じた女性や小児にみられる男性型の多毛症を指します(ただ、hirsutismをhypertrichosisの一部とする考えもあり、両者を完全に区別することは実際には困難です)。
hypertrichosisには全身性多毛症と局所性多毛症とがあります。全身性多毛症には、先天性生毛性多毛症、症候性多毛症(種々の先天異常や中枢神経障害を伴う疾患に多毛がみられる)、医原性多毛症(免疫抑制剤や降圧薬などで起こりえます)、後天性生毛性多毛症があります。
先天性全身性多毛症では、伴性優性遺伝疾患(女性にも発症するため、伴性優性遺伝と考えられています)をきたします。出生時より全身の毛が多いです。男性では重症で、女性は軽症です。
局所性多毛症には生理的多毛症、先天性局所多毛症(Becker母斑、毛髪母斑など)、後天性局所多毛症(剃毛、摩擦など慢性の刺激、医原性ではステロイド外用薬の塗布など)があります。
hirsutismにおけるアンドロゲン依存性多毛症では、男性ホルモンの過剰産生がある場合と、アンドロゲンの感受性が高まっている場合があります。後者では血中のアンドロゲン値は必ずしも上昇していません。
脱毛に関して
脱毛に関しては、以下のようなことがいえると思われます。
脱毛には、皮膚表面に出ている毛を除去するdepilation(剃毛、剪毛など)と、毛を毛球部からすべて抜去するepilation(抜毛、ワッキシングなど)があります。
epilationの中の一つに、電気脱毛があります。電気脱毛とは、毛包に挿入した金属製の細いプローブ(ニードル)に通電することにより、毛包を破壊する方法です。脱毛効果は術者の技術力に左右されやすく、1回の治療時間が長いです。
また、レーザー脱毛とは、レーザーを照射すると、メラニンを有している毛はレーザー光を吸収し、その光エネルギーは毛から毛包に伝わり、毛包を破壊します(永久脱毛)。このような選択的光熱凝固理論に基づいて行われます。
しかしこの場合、表皮の熱変性のほうが強くでるので、メラニン含有量が多い日本人では、瘢痕形成の可能性が高いです。そのため、エネルギー照射量を下げなければならず、それに比例して脱毛効果は弱くなります。このように、皮膚に傷害を与えないようにしながら、毛組織だけを光熱凝固させるように工夫されています。
使われるレーザーはルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーなどがあります。従来の電気凝固を用いた針脱毛に比べ、痛みが少なく処理スピードが速いのが長所といわれています。
【関連記事】
原因は、更年期障害や副腎腫瘍?多毛症で悩む女性
医療脱毛とは
epilationの中の一つに、電気脱毛があります。電気脱毛とは、毛包に挿入した金属製の細いプローブ(ニードル)に通電することにより、毛包を破壊する方法です。脱毛効果は術者の技術力に左右されやすく、1回の治療時間が長いです。
また、レーザー脱毛とは、レーザーを照射すると、メラニンを有している毛はレーザー光を吸収し、その光エネルギーは毛から毛包に伝わり、毛包を破壊します(永久脱毛)。このような選択的光熱凝固理論に基づいて行われます。
しかしこの場合、表皮の熱変性のほうが強くでるので、メラニン含有量が多い日本人では、瘢痕形成の可能性が高いです。そのため、エネルギー照射量を下げなければならず、それに比例して脱毛効果は弱くなります。このように、皮膚に傷害を与えないようにしながら、毛組織だけを光熱凝固させるように工夫されています。
使われるレーザーはルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーなどがあります。従来の電気凝固を用いた針脱毛に比べ、痛みが少なく処理スピードが速いのが長所といわれています。
【関連記事】
原因は、更年期障害や副腎腫瘍?多毛症で悩む女性
医療脱毛とは