先日、扁桃腺を摘出する手術のために入院し、無事手術を終えたモーニング娘。・元メンバーの保田圭(28)が、自身のブログ上で闘病の歴史や手術を振り返る「扁桃腺体験記」を連載中だ。
「扁桃腺の手術を受け私の体験が少しでも皆様のお役にたてばと思い書かせてもらいたいと思います」と連載開始を宣言した保田。初回では「手術を決意するまで」を、第2回では「手術前から手術まで」を記している。
保田は、「私の扁桃炎がひどくなり始めたのは モーニング娘。としてデビューした1998年からです」と扁桃炎との10年来の闘いを告白。「40度くらいの高熱が出て ツバも飲めないくらいの激痛」が続き、「喉に違和感を感じ始めたら すぐに抗生物質を飲まないとどんどん腫れが増して高熱」が出てしまったのだそうだ。
手術によって摘出された扁桃腺を「梅干しくらいの大きさでした」と形容するなど、扁桃炎患者である保田にしか知りえない情報で満載の「扁桃腺体験記」の今後の展開に注目が集まる。
(保田圭 無事手術を終え、「扁桃腺体験記」を連載中)
扁桃とは、口峡(口腔から咽頭への移行部)の粘膜にあるリンパ組織のことを指しています。「扁桃」という名前は、アーモンドの種子の形に似ているため、アーモンドの別称である扁桃と命名されました。
上から咽頭扁桃(pharyngeal tonsil)、口蓋扁桃、舌扁桃の順に口峡を取り巻いて配置されているので、リンパ咽頭輪(ワルダイエル輪)といいます。
表面の上皮は凹凸に富み、陰窩と呼ばれる深い落ち込みがあります。上皮中にはトンネル状構造が発達し、リンパ球を含みます。その出口はドーム状のM細胞と呼ばれる細胞で塞がれ、抗原や細菌を取り込んで、リンパ球にその情報を伝える役割があります。
上皮下には胚中心をもったリンパ小節が並びます。リンパ小節周囲には、リンパ球が血管からリンパ組織へ出ていく部位である高内皮細静脈が発達しています。また、リンパ小節の周囲には毛細リンパ管がよく発達しており、扁桃で作られたリンパ球がこのリンパ管によって転送されます。
このような構造になっているのは、口と鼻から侵入する抗原性物質に対してリンパ球を産生し、これが作る抗体によって成体を防衛する役割を扁桃が担っているためです。
ここで炎症が起こることで、急性扁桃炎や、炎症を繰り返す慢性扁桃炎が起こりえます。保田さんのように、慢性扁桃炎は、急性炎症の反復を原因とする慢性化した口蓋扁桃の炎症を指します。喫煙、塵埃といった持続する物理・化学的刺激、慢性副鼻腔炎なども誘因となります。
ふだんの症状はないかあっても軽度で、咽頭不快感、異常感、微熱などがみられ、急性炎症を反復します。所見としては、扁桃の表面は肥厚し凹凸が著しく、前口蓋弓から軟口蓋にかけて発赤がみられます。腺窩内に膿栓をしばしば認め、圧迫すると膿汁が流出します。
習慣性扁桃炎(年に4〜5回以上程度)、扁桃周囲膿瘍反復などがある場合、相対的適応とみなされ、手術が行われます。
習慣性扁桃炎の扁桃炎罹患回数からの定義はなされていませんが、おおよそと了解されています。扁桃摘出をするとその後の発熱、咽頭痛の発作は激減してきます。
具体的な治療としては、以下のようなものがあります。
「扁桃腺の手術を受け私の体験が少しでも皆様のお役にたてばと思い書かせてもらいたいと思います」と連載開始を宣言した保田。初回では「手術を決意するまで」を、第2回では「手術前から手術まで」を記している。
私が受けた手術は口蓋扁桃摘出術という手術です。
この手術は全身麻酔で行われるため、事前に人間ドックなみの検査がしっかりありました。
見せてもらった扁桃腺は梅干しくらいの大きさでした(※扁桃腺は表面に見えてるだけでなく埋まっているので術後はのどにおっきな穴があきます。
保田は、「私の扁桃炎がひどくなり始めたのは モーニング娘。としてデビューした1998年からです」と扁桃炎との10年来の闘いを告白。「40度くらいの高熱が出て ツバも飲めないくらいの激痛」が続き、「喉に違和感を感じ始めたら すぐに抗生物質を飲まないとどんどん腫れが増して高熱」が出てしまったのだそうだ。
手術によって摘出された扁桃腺を「梅干しくらいの大きさでした」と形容するなど、扁桃炎患者である保田にしか知りえない情報で満載の「扁桃腺体験記」の今後の展開に注目が集まる。
(保田圭 無事手術を終え、「扁桃腺体験記」を連載中)
扁桃とは
扁桃とは、口峡(口腔から咽頭への移行部)の粘膜にあるリンパ組織のことを指しています。「扁桃」という名前は、アーモンドの種子の形に似ているため、アーモンドの別称である扁桃と命名されました。
上から咽頭扁桃(pharyngeal tonsil)、口蓋扁桃、舌扁桃の順に口峡を取り巻いて配置されているので、リンパ咽頭輪(ワルダイエル輪)といいます。
表面の上皮は凹凸に富み、陰窩と呼ばれる深い落ち込みがあります。上皮中にはトンネル状構造が発達し、リンパ球を含みます。その出口はドーム状のM細胞と呼ばれる細胞で塞がれ、抗原や細菌を取り込んで、リンパ球にその情報を伝える役割があります。
上皮下には胚中心をもったリンパ小節が並びます。リンパ小節周囲には、リンパ球が血管からリンパ組織へ出ていく部位である高内皮細静脈が発達しています。また、リンパ小節の周囲には毛細リンパ管がよく発達しており、扁桃で作られたリンパ球がこのリンパ管によって転送されます。
このような構造になっているのは、口と鼻から侵入する抗原性物質に対してリンパ球を産生し、これが作る抗体によって成体を防衛する役割を扁桃が担っているためです。
ここで炎症が起こることで、急性扁桃炎や、炎症を繰り返す慢性扁桃炎が起こりえます。保田さんのように、慢性扁桃炎は、急性炎症の反復を原因とする慢性化した口蓋扁桃の炎症を指します。喫煙、塵埃といった持続する物理・化学的刺激、慢性副鼻腔炎なども誘因となります。
ふだんの症状はないかあっても軽度で、咽頭不快感、異常感、微熱などがみられ、急性炎症を反復します。所見としては、扁桃の表面は肥厚し凹凸が著しく、前口蓋弓から軟口蓋にかけて発赤がみられます。腺窩内に膿栓をしばしば認め、圧迫すると膿汁が流出します。
習慣性扁桃炎(年に4〜5回以上程度)、扁桃周囲膿瘍反復などがある場合、相対的適応とみなされ、手術が行われます。
習慣性扁桃炎の扁桃炎罹患回数からの定義はなされていませんが、おおよそと了解されています。扁桃摘出をするとその後の発熱、咽頭痛の発作は激減してきます。
慢性扁桃腺炎の治療
具体的な治療としては、以下のようなものがあります。
ウィルス性の扁桃炎には特効薬はなく、補液、栄養管理、消炎鎮痛といった対症療法がとられますが、細菌感染の併発が多いので抗生物質投与は必要となります。この場合の投与日数は5〜7日間程度です。EBウイルス感染が疑われるときには、ペニシリン系は皮疹を誘発するので避けます。
手術としては、扁桃腺の摘出術が行われます。保田さんのケースでは、口蓋扁桃摘出術が行われたそうです。
通常は、両側口蓋扁桃を同時に摘出します。手術は局麻下では坐位で、挿管麻酔では仰臥位で行います。口蓋弓粘膜を切開し、扁桃を周囲より剥離して摘出します。
手術適応となりうるのは、高度な扁桃肥大(呼吸、摂食などに障害のあるもの)、習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症、扁桃周囲膿瘍、周囲臓器(中耳、鼻副鼻腔)への悪影響、頸部リンパ節炎、扁桃腫瘍、過長茎状突起、睡眠時無呼吸症候群などがあります。
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慢性扁桃炎に対し、扁桃腺摘出を行っていた−保田圭さん
急性化膿性扁桃炎で高熱 MISIA
手術としては、扁桃腺の摘出術が行われます。保田さんのケースでは、口蓋扁桃摘出術が行われたそうです。
通常は、両側口蓋扁桃を同時に摘出します。手術は局麻下では坐位で、挿管麻酔では仰臥位で行います。口蓋弓粘膜を切開し、扁桃を周囲より剥離して摘出します。
手術適応となりうるのは、高度な扁桃肥大(呼吸、摂食などに障害のあるもの)、習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症、扁桃周囲膿瘍、周囲臓器(中耳、鼻副鼻腔)への悪影響、頸部リンパ節炎、扁桃腫瘍、過長茎状突起、睡眠時無呼吸症候群などがあります。
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