俳優の松田龍平(26)が千葉県成田市内で趣味のモトクロスに興じていて転倒、肋骨を骨折して入院していることが29日分かった。
行きつけのモトクロス場で高度な技に挑んだが、バランスを崩して投げ出されてしまったという。関係者は「負傷したのは数日前。骨折したが、大事に至らずにみんなホッとしている」と話している。
転倒後、龍平は都内の自宅に戻ったが、打撲した部位の痛みが消えなかったため病院に急行。診察の結果、肋骨が折れていることが判明した。その際、念のため頭部などの検査も受けたが、他に異常は見られなかったという。
映画界の若手エースとして活躍する龍平は役の幅を広げようと、数年前に弟の翔太(24)とともにモトクロスを始めた。転倒した日も翔太が一緒だったという情報もある。
(転倒モトクロス…松田龍平が肋骨骨折で入院)
12対の肋骨は、鳥かごのように組み合わさり、胸郭を形成しています。その中には臓器が入っており、肋骨骨折を起こすと、骨折に起因する症状だけでなく、中の臓器の損傷や、呼吸障害などを引き起こすことがあります。
肋骨骨折は、胸郭を構成する骨性要素である12対の肋骨と胸骨の骨折は外傷により発生しますが、近年の高齢人口の割合の増加と交通事故、労災事故の減少に伴い疾病構造は変化しています。
原因は若年から壮年における転落、労災事故や交通外傷によるものと、高齢者における転倒などの比較的軽微な外傷によるものに分けられますが、最近の傾向として、骨粗鬆症に伴う脆弱性骨折が多いです。
また、通常4〜8肋骨の外側骨折が最も多いです。第8肋骨以下の骨折を認めた場合には、腹部外傷、特に脾、肝などの実質臓器損傷に注意しなければなりません。また第1、2肋骨骨折は稀ですが、大動脈、鎖骨下動脈、頸動脈などの動脈損傷、気管・気管支損傷などを伴うので注意する必要があります。また頭部、顔面外傷を合併している場合が多いです。
肋骨骨折は骨折そのものだけでなく、臓器損傷や呼吸障害の程度の評価も非常に重要です。肋骨骨折は通常、第4〜8肋骨の外側骨折が最も多いといわれています。
肺、肋間動静脈、肋間神経損傷だけではなく、上部肋骨骨折では腕神経叢や鎖骨下神経損傷、鎖骨下動脈、大血管損傷を、下部肋骨骨折では肝臓、脾臓、腎臓の損傷を考慮する必要があります。
症状としては、まず痛みがあります。自発痛があり、深呼吸や咳、体を動かした時に増強します。ほかにも、局所の腫脹(腫れ)や皮下血腫などがみられます。
限局性の圧痛や介達痛(胸郭を両側胸部、あるいは上方から胸骨を圧迫すると骨折部に痛みがある)などがみられます。他にも、重症になると疼痛による呼吸障害、気胸、胸水貯留(数日経ってから)を認めることがあります。
肋骨骨折の治療としては、以下のようなものがあります。
行きつけのモトクロス場で高度な技に挑んだが、バランスを崩して投げ出されてしまったという。関係者は「負傷したのは数日前。骨折したが、大事に至らずにみんなホッとしている」と話している。
転倒後、龍平は都内の自宅に戻ったが、打撲した部位の痛みが消えなかったため病院に急行。診察の結果、肋骨が折れていることが判明した。その際、念のため頭部などの検査も受けたが、他に異常は見られなかったという。
映画界の若手エースとして活躍する龍平は役の幅を広げようと、数年前に弟の翔太(24)とともにモトクロスを始めた。転倒した日も翔太が一緒だったという情報もある。
(転倒モトクロス…松田龍平が肋骨骨折で入院)
肋骨骨折とは
12対の肋骨は、鳥かごのように組み合わさり、胸郭を形成しています。その中には臓器が入っており、肋骨骨折を起こすと、骨折に起因する症状だけでなく、中の臓器の損傷や、呼吸障害などを引き起こすことがあります。
肋骨骨折は、胸郭を構成する骨性要素である12対の肋骨と胸骨の骨折は外傷により発生しますが、近年の高齢人口の割合の増加と交通事故、労災事故の減少に伴い疾病構造は変化しています。
原因は若年から壮年における転落、労災事故や交通外傷によるものと、高齢者における転倒などの比較的軽微な外傷によるものに分けられますが、最近の傾向として、骨粗鬆症に伴う脆弱性骨折が多いです。
また、通常4〜8肋骨の外側骨折が最も多いです。第8肋骨以下の骨折を認めた場合には、腹部外傷、特に脾、肝などの実質臓器損傷に注意しなければなりません。また第1、2肋骨骨折は稀ですが、大動脈、鎖骨下動脈、頸動脈などの動脈損傷、気管・気管支損傷などを伴うので注意する必要があります。また頭部、顔面外傷を合併している場合が多いです。
肋骨骨折は骨折そのものだけでなく、臓器損傷や呼吸障害の程度の評価も非常に重要です。肋骨骨折は通常、第4〜8肋骨の外側骨折が最も多いといわれています。
肺、肋間動静脈、肋間神経損傷だけではなく、上部肋骨骨折では腕神経叢や鎖骨下神経損傷、鎖骨下動脈、大血管損傷を、下部肋骨骨折では肝臓、脾臓、腎臓の損傷を考慮する必要があります。
症状としては、まず痛みがあります。自発痛があり、深呼吸や咳、体を動かした時に増強します。ほかにも、局所の腫脹(腫れ)や皮下血腫などがみられます。
限局性の圧痛や介達痛(胸郭を両側胸部、あるいは上方から胸骨を圧迫すると骨折部に痛みがある)などがみられます。他にも、重症になると疼痛による呼吸障害、気胸、胸水貯留(数日経ってから)を認めることがあります。
肋骨骨折の治療
肋骨骨折の治療としては、以下のようなものがあります。
治療としては、通常、重要臓器損傷がない場合には保存的治療を行います。内臓損傷を合併していない例や手術適応にならない内臓損傷を合併する場合、すなわちほとんどの例でバストバンドを装着して、非ステロイド性消炎鎮痛薬を内服および外用剤として投与し外来通院加療します。
疼痛に対して、NSAID投与(消炎・鎮痛薬)や神経ブロックなどを行います。痛みは、1週間を過ぎると楽になり、3週間を過ぎるとかなり改善してくるようです。
内臓損傷を合併している場合やその疑いがある場合は入院のうえ、経時的に単純X線、CT検査、血液生化学検査、動脈血ガス分析検査を行います。多発性肋骨骨折で痛みが強く、胸郭運動が制限され肺炎や無気肺を併発するリスクの高い患者では入院のうえ、胸椎部持続硬膜外ブロックを行ったりします。
胸壁圧迫帯(バストバンド)固定は、下部肋骨骨折では除痛に有効であるといわれています。ですが、呼吸運動抑制があって息苦しさを感じることもあります。
手術は、胸壁の安定化と止血を目的として、セラミックピンやプレート、キルシュナー鋼線などによる骨接合術が行われることもあります。
血気胸を合併し経時的に呼吸障害が進行する場合には、胸腔ドレーンを入れて10〜15cm水柱程度で低圧持続吸引を行う必要もあります。
【関連記事】
肋骨を骨折していた 次長課長・河本さん
右第5,6,7肋骨を骨折していた−星野監督
疼痛に対して、NSAID投与(消炎・鎮痛薬)や神経ブロックなどを行います。痛みは、1週間を過ぎると楽になり、3週間を過ぎるとかなり改善してくるようです。
内臓損傷を合併している場合やその疑いがある場合は入院のうえ、経時的に単純X線、CT検査、血液生化学検査、動脈血ガス分析検査を行います。多発性肋骨骨折で痛みが強く、胸郭運動が制限され肺炎や無気肺を併発するリスクの高い患者では入院のうえ、胸椎部持続硬膜外ブロックを行ったりします。
胸壁圧迫帯(バストバンド)固定は、下部肋骨骨折では除痛に有効であるといわれています。ですが、呼吸運動抑制があって息苦しさを感じることもあります。
手術は、胸壁の安定化と止血を目的として、セラミックピンやプレート、キルシュナー鋼線などによる骨接合術が行われることもあります。
血気胸を合併し経時的に呼吸障害が進行する場合には、胸腔ドレーンを入れて10〜15cm水柱程度で低圧持続吸引を行う必要もあります。
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