教えて!gooに、「肛門が痒いんですが・・・。」という相談が掲載されていました。
肛門近くに痒みを現す病変の総称を、「肛門そう痒症」と言います。特発性(明かな原因が見あたらない)と続発性(何らしらかの病気に付随して起こる)に大別されます。
特発性の背景因子には過敏症、肛門部皮膚知覚異常、嗜好品などがあります。続発性は、肛門疾患(痔核、痔瘻など)、皮膚疾患(湿疹、乾癬)、感染症(カンジダ症、白癬症)などが原因となりえます。
肛門だけでなく、発疹がなく皮膚に痒みを感ずる疾病を「皮膚そう痒症」と言います。
全身にそう痒をきたす「汎発性皮膚そう痒症」と、「限局性皮膚そう痒症」とに分けることができます。「汎発性皮膚そう痒症」は、環境の乾燥や高齢による皮膚の乾燥、薬物、食品、内臓疾患などにより生じます。
内臓疾患としては、肝障害、腎障害、甲状腺機能異常のほかホジキン病などの悪性腫瘍があり、問診が重要となります。薬剤はモルヒネなど、食品は魚介類などのヒスタミン遊離物質が痒みを起こしえます。
高齢者には皮膚の乾燥によるものが多く、腹部背部下肢に症状が強いです。皮膚が乾燥して皮溝に一致して鱗屑のみられることがあります。
「限局性皮膚そう痒症」は外陰、肛門周囲に多いです。肛囲は痔、蟯虫(ぎょうちゅう)症、下痢などにより、女性では閉経後の皮膚乾燥によるもの、腟カンジダ症により発症します。ちなみに、蟯虫症の場合は、雌成虫が普段は盲腸に寄生していますが、肛門周囲、会陰部で移動しながら産卵するために、夜間に特に痒みをきたします。
このような痒みの治療としては、以下のようなものがあります。
肛門の痒みは、今から半年ぐらい前から続いています。学校でも痒くなることがありますが、流石に学校では掻けないので、我慢しています。どうしても痒い場合は、ムヒソフトというのを使用しています。
肛門も皮膚だと聞いたので、ムヒソフトに痒みを押さえる成分が入ってるとかいうことなのでつけているんですが、まったく効果ありません;ギョウチュウがいるんではないかと、痒いときに鏡で見ましたが、白いものは見えませんし・・・。 一体何が原因なのでしょうか?
肛門近くに痒みを現す病変の総称を、「肛門そう痒症」と言います。特発性(明かな原因が見あたらない)と続発性(何らしらかの病気に付随して起こる)に大別されます。
特発性の背景因子には過敏症、肛門部皮膚知覚異常、嗜好品などがあります。続発性は、肛門疾患(痔核、痔瘻など)、皮膚疾患(湿疹、乾癬)、感染症(カンジダ症、白癬症)などが原因となりえます。
肛門だけでなく、発疹がなく皮膚に痒みを感ずる疾病を「皮膚そう痒症」と言います。
全身にそう痒をきたす「汎発性皮膚そう痒症」と、「限局性皮膚そう痒症」とに分けることができます。「汎発性皮膚そう痒症」は、環境の乾燥や高齢による皮膚の乾燥、薬物、食品、内臓疾患などにより生じます。
内臓疾患としては、肝障害、腎障害、甲状腺機能異常のほかホジキン病などの悪性腫瘍があり、問診が重要となります。薬剤はモルヒネなど、食品は魚介類などのヒスタミン遊離物質が痒みを起こしえます。
高齢者には皮膚の乾燥によるものが多く、腹部背部下肢に症状が強いです。皮膚が乾燥して皮溝に一致して鱗屑のみられることがあります。
「限局性皮膚そう痒症」は外陰、肛門周囲に多いです。肛囲は痔、蟯虫(ぎょうちゅう)症、下痢などにより、女性では閉経後の皮膚乾燥によるもの、腟カンジダ症により発症します。ちなみに、蟯虫症の場合は、雌成虫が普段は盲腸に寄生していますが、肛門周囲、会陰部で移動しながら産卵するために、夜間に特に痒みをきたします。
このような痒みの治療としては、以下のようなものがあります。
内臓疾患があれば、その治療を優先します。一方、かゆみに対しては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服(アレロック、アレグラなどの内服)を行います。
皮膚の乾燥のみられるとき、高齢者ではヘパリン類似物質(ヒルドイドソフト軟膏など)、ワセリン、尿素軟膏などを外用します。
また、生活の上では、皮脂を取り過ぎないよう石鹸の使用は少なくする、ナイロンなどのあかすりタオルは使用せず(アカと思って落としているのは、皮膚のバリア機能を担っている角質です。それを剥いでしまうと、余計に刺激が増して痒くなります)、柔らかい木綿タオルで体を洗うといったことを心がけます。
さらに、皮膚を乾燥させてしまうため、電気毛布敷布は就寝時電源を切るようにしたほうが良いです。
食事をする際には、アルコールや香辛料は少量にするということも勧められます。
はっきりとした原因がない場合は、まずはしっかりと皮膚の保湿(市販のボディクリームやベビーオイルなど)を心がけて、特に冬場は皮膚の乾燥を防ぐことが重要です。
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皮膚の乾燥のみられるとき、高齢者ではヘパリン類似物質(ヒルドイドソフト軟膏など)、ワセリン、尿素軟膏などを外用します。
また、生活の上では、皮脂を取り過ぎないよう石鹸の使用は少なくする、ナイロンなどのあかすりタオルは使用せず(アカと思って落としているのは、皮膚のバリア機能を担っている角質です。それを剥いでしまうと、余計に刺激が増して痒くなります)、柔らかい木綿タオルで体を洗うといったことを心がけます。
さらに、皮膚を乾燥させてしまうため、電気毛布敷布は就寝時電源を切るようにしたほうが良いです。
食事をする際には、アルコールや香辛料は少量にするということも勧められます。
はっきりとした原因がない場合は、まずはしっかりと皮膚の保湿(市販のボディクリームやベビーオイルなど)を心がけて、特に冬場は皮膚の乾燥を防ぐことが重要です。
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