2010年01月08日放送の「加藤浩次の吠え魂」にて加藤が、昨年度にナイナイ・岡村隆史が患った『外痔核(いわゆるイボ痔)』になったと語っていた。「俺さ、岡村のことを『なに痔になんかなってるんだよ』とかって言ってたじゃん。年末に仕事できないって岡村が言っててさ。『痔が爆発した』って」
「年末の31日に、飲み明かして帰って、2時くらいに寝たんだよ。それで午前11時くらいに起きたの。そうしたら、ケツが痛くてよ。それで肛門を触ったら、ボッコリと出てるの。痔だよね」
「ウォシュレットも痛くてな。洗った後は、トイレットペーパーで拭かずに、乾燥させてたんだよ。そういう生活をしてた。でも、昨日あたりに引っ込んで来たんだよな。引っ込んだり出たりするもんみたいなんだ。また、体調悪くなったりしたら、出てくるのかも知れない。消滅はしてないんだろうな。格納されている状態よ」
「俺も、完全な痔持ちになったってことだよな。元旦からだよ。ボッコリ出ててさ。あれ、結構デカく出るのな。小指の頭くらい出てた。それくらい出るの。押すと痛いんだよ。風呂場で押していると入るんだけど、立つと出てくる。雪山のオコジョみたいな感じ」
「イヤだなって思うな。自分で、なってみないと分からないもんだよ。岡村に悪いことしたと思って。これが爆発したりしたら、痛いに決まってるよな。それなのに触ろうとしたりとか、悪いことしたなぁ。分かりもしないのに、『大したことないんだろ』とかって言うのは、止めようと思ったよ」と語っていた。
(加藤浩次 「ナイナイ岡村と同じ痔になる」)
痔には、痔核(いわゆるイボ痔)、裂肛(キレ痔)、痔瘻(穴痔)があります。痔核は、歯状線(肛門縁から約2cmの部位に認められる、鋸歯状の起伏のある境界線)より上方の上直腸静脈叢に発生したものを内痔核、歯状線より下方の下直腸静脈叢に発生したものを外痔核といいます。
加藤さんのケースでは、外痔核だったようです。ちなみに痔核(イボ痔)とは、肛門管の静脈叢が静脈瘤状に膨らんだ状態をいいます。肛門病変の約60%を占め、最も頻度の高い疾患であるといわれています。男性にやや多いですが、女性では妊娠に続発するものが多いといわれています。
原因としては、肛門管に分布する上・下直腸静脈叢のうっ血によって起こるといわれています。どうしてこうしたことが起こるのかと言えば、排便時の怒責、便秘や妊娠などの腹圧、門脈亢進をきたす肝硬変など背景にあると言われています。
内痔核の初期は出血のみで自覚症状に乏しいですが、進行すると排便時などに肛門外に脱出するようになり自覚されることが多いです。一般に痔核は疼痛症状を伴いませんが、血栓を形成した血栓性外痔核や内痔核が脱出嵌頓した嵌頓痔核は急性の腫脹とともに疼痛を伴います。
外痔核は、肛門の周りの皮下静脈叢が拡張して静脈瘤となったもので、肛門のやや内部から外方に肛門上皮あるいは皮膚によって覆われた塊としてみられます。
外痔核自体はさほど苦痛を生じませんが、症状がみられれば、保存療法、切除術が必要となります。年齢とともに徐々に大きくなって、歩行、力み、しゃがみなどで膨らんでいきます。
時に、血栓を形成して血栓性外痔核となり、急に腫れて周囲に浮腫を伴い疼痛を来すこともあります。単発で起こる場合も多いですが、複数の場合もあります。
下痢、便秘による怒責時に突然、肛門縁に腫瘤を形成し、大きさは小豆大から拇指頭大のものが多いですが、小血栓が多発することもあります。暗赤色の腫瘤が皮下に透見され、疼痛は2〜3日で徐々に軽快します。自壊して少量の出血をみることもあります。
治療としては、以下のようなものがあります。
「年末の31日に、飲み明かして帰って、2時くらいに寝たんだよ。それで午前11時くらいに起きたの。そうしたら、ケツが痛くてよ。それで肛門を触ったら、ボッコリと出てるの。痔だよね」
「ウォシュレットも痛くてな。洗った後は、トイレットペーパーで拭かずに、乾燥させてたんだよ。そういう生活をしてた。でも、昨日あたりに引っ込んで来たんだよな。引っ込んだり出たりするもんみたいなんだ。また、体調悪くなったりしたら、出てくるのかも知れない。消滅はしてないんだろうな。格納されている状態よ」
「俺も、完全な痔持ちになったってことだよな。元旦からだよ。ボッコリ出ててさ。あれ、結構デカく出るのな。小指の頭くらい出てた。それくらい出るの。押すと痛いんだよ。風呂場で押していると入るんだけど、立つと出てくる。雪山のオコジョみたいな感じ」
「イヤだなって思うな。自分で、なってみないと分からないもんだよ。岡村に悪いことしたと思って。これが爆発したりしたら、痛いに決まってるよな。それなのに触ろうとしたりとか、悪いことしたなぁ。分かりもしないのに、『大したことないんだろ』とかって言うのは、止めようと思ったよ」と語っていた。
(加藤浩次 「ナイナイ岡村と同じ痔になる」)
外痔核とは
痔には、痔核(いわゆるイボ痔)、裂肛(キレ痔)、痔瘻(穴痔)があります。痔核は、歯状線(肛門縁から約2cmの部位に認められる、鋸歯状の起伏のある境界線)より上方の上直腸静脈叢に発生したものを内痔核、歯状線より下方の下直腸静脈叢に発生したものを外痔核といいます。
加藤さんのケースでは、外痔核だったようです。ちなみに痔核(イボ痔)とは、肛門管の静脈叢が静脈瘤状に膨らんだ状態をいいます。肛門病変の約60%を占め、最も頻度の高い疾患であるといわれています。男性にやや多いですが、女性では妊娠に続発するものが多いといわれています。
原因としては、肛門管に分布する上・下直腸静脈叢のうっ血によって起こるといわれています。どうしてこうしたことが起こるのかと言えば、排便時の怒責、便秘や妊娠などの腹圧、門脈亢進をきたす肝硬変など背景にあると言われています。
内痔核の初期は出血のみで自覚症状に乏しいですが、進行すると排便時などに肛門外に脱出するようになり自覚されることが多いです。一般に痔核は疼痛症状を伴いませんが、血栓を形成した血栓性外痔核や内痔核が脱出嵌頓した嵌頓痔核は急性の腫脹とともに疼痛を伴います。
外痔核は、肛門の周りの皮下静脈叢が拡張して静脈瘤となったもので、肛門のやや内部から外方に肛門上皮あるいは皮膚によって覆われた塊としてみられます。
外痔核自体はさほど苦痛を生じませんが、症状がみられれば、保存療法、切除術が必要となります。年齢とともに徐々に大きくなって、歩行、力み、しゃがみなどで膨らんでいきます。
時に、血栓を形成して血栓性外痔核となり、急に腫れて周囲に浮腫を伴い疼痛を来すこともあります。単発で起こる場合も多いですが、複数の場合もあります。
下痢、便秘による怒責時に突然、肛門縁に腫瘤を形成し、大きさは小豆大から拇指頭大のものが多いですが、小血栓が多発することもあります。暗赤色の腫瘤が皮下に透見され、疼痛は2〜3日で徐々に軽快します。自壊して少量の出血をみることもあります。
外痔核の治療
治療としては、以下のようなものがあります。
出血や疼痛などは、保存的にかなり改善できます。ですが、慢性的に脱出の程度が進んできたものや保存的にコントロールできない出血に対しては硬化療法か手術療法を要します。
保存的療法としては、まず生活指導が必要となります。便秘や下痢を防ぎ、適度な水分や食物繊維の摂取を行います。便意に忠実な排便を心がけ過度のいきみや長時間のトイレを避け、排便後は強く拭き取るよりは適度に洗浄するようにします。
出血や疼痛のあるときはアルコールや刺激物は避けるようにし、入浴は腫脹疼痛症状を緩和する効果が高いです。
薬物療法としては、外用薬と内服薬があります。出血する内痔核に対しては、止血効果のあるビスマス系含有坐剤(ヘルミチンS 坐剤)を使用します。
脱出する内痔核の症状緩和目的には長期間使用することが多いので、ステロイド含有の外用薬はなるべく控えます。ボラザG坐剤やボラギノールN坐剤、強力ポステリザン軟膏などを用います。
血栓形成や浮腫など急性腫脹を伴う痔核に対しては、プロクトセディル軟膏やネリプロクト 軟膏などを用います。また、内服薬であるヘモナーゼ錠やフェナゾックス カプセルを使用することもあります。
また、便秘がある場合には酸化マグネシウム、下痢がある場合にはフェロベリンA 錠を併用することもあります。
硬化療法が行われることもあり、5%フェノールアーモンド油(パオスクレー)を内痔核周囲の支持組織内に注入して痔核を硬化縮小することも行われます。特に外用薬で止血できない内痔核の止血に著効します。ただ、長期間の効果は期待できません。
ほかに、ゴム輪結紮療法として、特殊な器具を用いて内痔核に輪ゴムをかけ、結紮緊縛効果により内痔核を脱落させる方法もあります(外痔核には適応外)。新しい硬化療法としては、ジオン注を行うこともあります。硫酸アルミニウムカリウム とタンニン酸 を主成分とし四段階注射法に則って、痔核周囲に注入し脱出や出血症状を改善します。
手術療法としては、結紮切除術を行います。これは、痔核根部の流入血管を結紮し痔核部分を放射状に切除する方法です。
痔核の痛みによって、岡村さんの大変さを悟ったそうです。是非とも、同病の人は労ってあげて欲しいと思われます。
【関連記事】
外痔核で通院治療中していた−ナイナイ・岡村隆史さん
女性が恥ずかしくて受診しにくい病 part2-嵌頓痔核
保存的療法としては、まず生活指導が必要となります。便秘や下痢を防ぎ、適度な水分や食物繊維の摂取を行います。便意に忠実な排便を心がけ過度のいきみや長時間のトイレを避け、排便後は強く拭き取るよりは適度に洗浄するようにします。
出血や疼痛のあるときはアルコールや刺激物は避けるようにし、入浴は腫脹疼痛症状を緩和する効果が高いです。
薬物療法としては、外用薬と内服薬があります。出血する内痔核に対しては、止血効果のあるビスマス系含有坐剤(ヘルミチンS 坐剤)を使用します。
脱出する内痔核の症状緩和目的には長期間使用することが多いので、ステロイド含有の外用薬はなるべく控えます。ボラザG坐剤やボラギノールN坐剤、強力ポステリザン軟膏などを用います。
血栓形成や浮腫など急性腫脹を伴う痔核に対しては、プロクトセディル軟膏やネリプロクト 軟膏などを用います。また、内服薬であるヘモナーゼ錠やフェナゾックス カプセルを使用することもあります。
また、便秘がある場合には酸化マグネシウム、下痢がある場合にはフェロベリンA 錠を併用することもあります。
硬化療法が行われることもあり、5%フェノールアーモンド油(パオスクレー)を内痔核周囲の支持組織内に注入して痔核を硬化縮小することも行われます。特に外用薬で止血できない内痔核の止血に著効します。ただ、長期間の効果は期待できません。
ほかに、ゴム輪結紮療法として、特殊な器具を用いて内痔核に輪ゴムをかけ、結紮緊縛効果により内痔核を脱落させる方法もあります(外痔核には適応外)。新しい硬化療法としては、ジオン注を行うこともあります。硫酸アルミニウムカリウム とタンニン酸 を主成分とし四段階注射法に則って、痔核周囲に注入し脱出や出血症状を改善します。
手術療法としては、結紮切除術を行います。これは、痔核根部の流入血管を結紮し痔核部分を放射状に切除する方法です。
痔核の痛みによって、岡村さんの大変さを悟ったそうです。是非とも、同病の人は労ってあげて欲しいと思われます。
【関連記事】
外痔核で通院治療中していた−ナイナイ・岡村隆史さん
女性が恥ずかしくて受診しにくい病 part2-嵌頓痔核