教えて!gooに、「まぶたの痙攣」という相談が掲載されていました。
ここ2週間ほど、右目の上まぶたが時折ぴくぴく痙攣する症状が起きています。
そんなに頻繁ではありませんし、激しい痙攣というわけでもありません。ただ、軽い症状なのですぐ直るかと思いきや、思いのほか長く続いているので悩んでいます。下のまぶたや左目、顔の他の箇所にはこの症状は今のところ起きていません。

職業はコンピューター関係で、四六時中パソコンの画面を見つめるような作業です。目に悪い仕事とは思いますが、現在までの十年間の勤務でこのような症状は初めてです。最近仕事以外でプライベートでもパソコンの使用時間が増えていると思います。(3ヶ月前の転勤で、社内で一番嫌いな部署へ配属され、ストレスが増大、その解消のために)

現在の視力は右0.4、左0.7、仕事中は眼鏡を着用しています。ただ基本的に眼鏡が嫌いな上、眼鏡無しでも日常生活には差し支えない為、普段は裸眼です。近視ですが、他の眼の症状(乱視など)と言われたことはありません。また、目の疲れやすい仕事のため、市販のOA目薬を1年半ほど常用しています。(1日1〜2回)


眼瞼痙攣とは


眼瞼痙攣(瞬目痙攣)とは、原因は不明ですが、瞼裂(まぶた)が眼輪筋の痙攣によって閉鎖する状態を指し、持続的にも間欠的にも生じます。

ほかの顔面筋や頸筋の痙攣を伴うものを「メージュ症候群」、眼輪筋のみでほかの顔面筋に痙攣がないものを「本態性眼瞼痙攣」と呼びますが、両者は程度の違いであって、本態は同一ではないかと考えられています。

上記でもストレスを感じることが多い、と書かれていますが心理社会的ストレスが自覚症状および他覚所見を形成する上で大きな要素となっている病態群を「眼心身症」といいます。

「眼心身症」に、最も多いものは心因性視力障害であり、学校および家庭環境が原因になっていることが多いです。次いで、多いチックは不随的で頻繁に起こる筋肉の無目的運動であり、瞬目や眼瞼痙攣を起こすことがあります。

眼瞼痙攣の治療


眼瞼痙攣の治療としては、以下のようなものがあります。
眼瞼痙攣に対しては、心理療法が有効なことがあります。また、顔面痙攣に準じた薬物療法が行われることもあります。

薬物療法では、抗てんかん薬であるテグレトール(400〜600mg 分2〜3)、リボトリール(1.5〜3.0mg 分3)や、筋弛緩薬であるリオレサール(15〜30mg 分3)、抗不安薬であるセルシン(4〜6mg 分2〜3)などが用いられることもあります。

薬物治療が無効な場合には、ボツリヌス毒素の当該筋への注入が有効で、確実な効果が得られますが(保険適用)、効果持続は2〜4カ月間であり、反復注射が必要となります。

手術では、眼輪筋切除や顔面神経の選択的切断を行うこともあります。服薬治療が無効な場合に、これらの治療を検討することもあります。

心理的な負担が大きい場合などでは、精神科の受診などを検討されることも良いと思われます。それ以外には、薬物療法の検討などをまず考えてみてはいかがでしょうか。

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