タレント・小野ヤスシ(70)の「芸能生活50周年をそれとなく祝う会」が5日、東京・グランドプリンスホテル赤坂で開催され、小野が今年1月、右の腎臓を全摘出する手術をしたことを明かした。
昨年11月、区の無料検診で血尿が出たことから精密検査を行ったところ、悪性の腎盂腫瘍が判明。1月12日に都内の病院に入院、14日に右側の腎臓を全摘出した。そのまま放置していたら生命の危機にかかわる大病だったが、転移はなく2月14日に退院した。
小野は「12時間の大手術でした。がんといってもいい。今日は頑張って3時間立ちっぱなしです。おなかを40センチ切っています。冗談を言われて笑うと痛いんです」と笑顔を交え語った。隣で加藤茶は「(小野さんの)おしっこの時間がものすごく長かった」と前兆があったと明かし「手術成功のメールが入って泣きそうになった」と語った。左とん平も「(小野さんが)検査好きで良かった」と回復を喜んだ。
小林桂樹や里見浩太朗、小柳ルミ子ら芸能界・スポーツ界から約700人が参加した会の発起人には元横綱・朝青龍も名を連ねていたが来場せず。小野は「1曲歌うと良かったんですけど」と残念がった。また石田純一と義父の東尾修氏も出席した。
(小野ヤスシ、悪性腫瘍で右腎臓全摘手術していた)
腎癌とは、腎臓に発生する悪性上皮性腫瘍の総称です。腎癌の中には、腎細胞癌、腎盂癌、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)が含まれます。成人では、腎細胞癌と腎盂癌がほとんどで、約90%は腎細胞癌となっています(小児では、ウィルムス腫瘍が多い)。
腎盂・尿管に発生する腫瘍には、良性乳頭腫も存在しますが、90%以上は移行上皮癌(尿路上皮癌)となっています。尿路上皮癌のほかに扁平上皮癌(3〜10%)、腺癌、未分化癌が発生します。好発年齢は50−70歳代、男女比は2〜4:1と男性に多いです。
尿路上皮から発生した腫瘍は通常内腔へ増殖し、進行すると筋層へ、さらに腎盂では腎実質へ、尿管では周囲の脂肪組織へ浸潤します。粘膜内にとどまり内腔への増殖をきたさない上皮内癌(CIS:carcinoma in situ)も存在します。膀胱癌と同様多中心性に同時あるいは異時性に発生しやすいです。
腎盂・尿管が初発の場合、組織学的悪性度にもよるが膀胱の尿路上皮癌を続発する頻度は約30〜50%、対側上部尿路での腫瘍発生は2〜5%といわれ、膀胱癌が初発の場合上部尿路(腎盂・尿管)の尿路上皮腫瘍続発の頻度は約3〜5%といわれています。
臨床症状は60〜90%が肉眼的血尿、10〜40%が側腹部痛を主訴としますが、健診での顕微鏡的血尿や画像検査によって無症状で偶然に発見される例もあります。
腎盂癌は、尿管癌、膀胱癌と合併しやすいので、膀胱鏡などで他の尿路の精査が必要となります。
尿細胞診とNMP-22がスクリーニングとして有用ですが、悪性度の低い腫瘍では正診率が低いです。超音波検査による水腎症や腫瘍の描出は侵襲も少なくまず行うべき検査とされています。
精査には静脈性腎盂造影(IVP:intravenous pyelography)、逆行性腎盂造影(RP:retrograde pyelography)やCT,MRI検査が行われます。逆行性腎盂造影時に、分腎尿採取やブラッシングカテーテルを用いた尿細胞診を行います。画像および細胞診で確定診断に至らない場合は腎盂尿管鏡を用い内視鏡下に生検を施行します。
腎癌の治療としては、以下のようなものがあります。
昨年11月、区の無料検診で血尿が出たことから精密検査を行ったところ、悪性の腎盂腫瘍が判明。1月12日に都内の病院に入院、14日に右側の腎臓を全摘出した。そのまま放置していたら生命の危機にかかわる大病だったが、転移はなく2月14日に退院した。
小野は「12時間の大手術でした。がんといってもいい。今日は頑張って3時間立ちっぱなしです。おなかを40センチ切っています。冗談を言われて笑うと痛いんです」と笑顔を交え語った。隣で加藤茶は「(小野さんの)おしっこの時間がものすごく長かった」と前兆があったと明かし「手術成功のメールが入って泣きそうになった」と語った。左とん平も「(小野さんが)検査好きで良かった」と回復を喜んだ。
小林桂樹や里見浩太朗、小柳ルミ子ら芸能界・スポーツ界から約700人が参加した会の発起人には元横綱・朝青龍も名を連ねていたが来場せず。小野は「1曲歌うと良かったんですけど」と残念がった。また石田純一と義父の東尾修氏も出席した。
(小野ヤスシ、悪性腫瘍で右腎臓全摘手術していた)
腎癌とは
腎癌とは、腎臓に発生する悪性上皮性腫瘍の総称です。腎癌の中には、腎細胞癌、腎盂癌、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)が含まれます。成人では、腎細胞癌と腎盂癌がほとんどで、約90%は腎細胞癌となっています(小児では、ウィルムス腫瘍が多い)。
腎盂・尿管に発生する腫瘍には、良性乳頭腫も存在しますが、90%以上は移行上皮癌(尿路上皮癌)となっています。尿路上皮癌のほかに扁平上皮癌(3〜10%)、腺癌、未分化癌が発生します。好発年齢は50−70歳代、男女比は2〜4:1と男性に多いです。
尿路上皮から発生した腫瘍は通常内腔へ増殖し、進行すると筋層へ、さらに腎盂では腎実質へ、尿管では周囲の脂肪組織へ浸潤します。粘膜内にとどまり内腔への増殖をきたさない上皮内癌(CIS:carcinoma in situ)も存在します。膀胱癌と同様多中心性に同時あるいは異時性に発生しやすいです。
腎盂・尿管が初発の場合、組織学的悪性度にもよるが膀胱の尿路上皮癌を続発する頻度は約30〜50%、対側上部尿路での腫瘍発生は2〜5%といわれ、膀胱癌が初発の場合上部尿路(腎盂・尿管)の尿路上皮腫瘍続発の頻度は約3〜5%といわれています。
臨床症状は60〜90%が肉眼的血尿、10〜40%が側腹部痛を主訴としますが、健診での顕微鏡的血尿や画像検査によって無症状で偶然に発見される例もあります。
腎盂癌は、尿管癌、膀胱癌と合併しやすいので、膀胱鏡などで他の尿路の精査が必要となります。
尿細胞診とNMP-22がスクリーニングとして有用ですが、悪性度の低い腫瘍では正診率が低いです。超音波検査による水腎症や腫瘍の描出は侵襲も少なくまず行うべき検査とされています。
精査には静脈性腎盂造影(IVP:intravenous pyelography)、逆行性腎盂造影(RP:retrograde pyelography)やCT,MRI検査が行われます。逆行性腎盂造影時に、分腎尿採取やブラッシングカテーテルを用いた尿細胞診を行います。画像および細胞診で確定診断に至らない場合は腎盂尿管鏡を用い内視鏡下に生検を施行します。
腎癌の治療
腎癌の治療としては、以下のようなものがあります。
治療は腫瘍の進展度(TNM分類による病期)、悪性度により考慮されます。
局所限局性癌の場合、膀胱壁内尿管を含む根治的腎尿管全摘出術が標準治療です。術式には従来型の観血的開放手術と後腹膜鏡による腹腔鏡下手術も行われるようになってきています。
下部尿管にできた腫瘍に対しては、尿管部分切除術や尿管鏡あるいは経皮的アプローチによる腎盂鏡を用いた切除術などによる腎温存手術が行われることもありますが、単腎や腎機能低下者でかつ悪性度および浸潤度の低い腫瘍に対してのみ考慮されます。
CISや多発性表在性腎盂・尿管癌に対するBCGの腎盂・尿管注入が考慮されることもあります。
局所浸潤癌の場合、腎尿管全摘出術のみでは予後は悪く、neoadjuvantあるいはadjuvant chemotherapyを加えることが多いです。しかしこれら付加化学療法が有効であるという比較試験はほとんど報告されていません。
転移癌に対しては、化学療法としてM-VAC療法が標準です。転移巣に対する有効率は40〜70%と比較的高いですが、その持続期間は満足のいくものではありません。M-VAC無効例にゲムシタビンやタキサン系の薬剤を用いることが試みられているが、未だ保険適用とはなっていません。
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局所限局性癌の場合、膀胱壁内尿管を含む根治的腎尿管全摘出術が標準治療です。術式には従来型の観血的開放手術と後腹膜鏡による腹腔鏡下手術も行われるようになってきています。
下部尿管にできた腫瘍に対しては、尿管部分切除術や尿管鏡あるいは経皮的アプローチによる腎盂鏡を用いた切除術などによる腎温存手術が行われることもありますが、単腎や腎機能低下者でかつ悪性度および浸潤度の低い腫瘍に対してのみ考慮されます。
CISや多発性表在性腎盂・尿管癌に対するBCGの腎盂・尿管注入が考慮されることもあります。
局所浸潤癌の場合、腎尿管全摘出術のみでは予後は悪く、neoadjuvantあるいはadjuvant chemotherapyを加えることが多いです。しかしこれら付加化学療法が有効であるという比較試験はほとんど報告されていません。
転移癌に対しては、化学療法としてM-VAC療法が標準です。転移巣に対する有効率は40〜70%と比較的高いですが、その持続期間は満足のいくものではありません。M-VAC無効例にゲムシタビンやタキサン系の薬剤を用いることが試みられているが、未だ保険適用とはなっていません。
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