以下は、ザ!世界仰天ニュースで扱われていた内容です。
アメリカのニューヨーク州に住むランディ・ジャーケンセンさんは妻のお陰で乳ガンを早期発見し、 命拾いした幸運な人物である。彼は朝鮮戦争の時、落下傘部隊に所属していた。 敵の砲撃を受け、大怪我を負ったが見事、生還!退役後は、ニューヨーク市警の刑事として20年間活躍し、数々の凶悪事件を解決してきた。
さらに役者としての顔も持っている。あの映画「ゴッドフアーザー」にもちょい役で出演! 家族にとってはまさにスーパーヒーローで頼れる父親だった。
4人の子供たちは独立し、彼は刑事を引退。悠々自適な生活を送っていた。 そんなある日・・・とても右の乳首がかゆくなった。
彼は20年前、「乾癬(かんせん)」という皮膚病で、体中がかゆくなる症状に悩まされたことがあった。そして、今回も「乾癬」だと勘違いし、かゆさを解消するため思いっきりかきむしった。
眠っている時も無意識に。こうして胸をかきはじめて2か月が経った頃…シャツの胸の部分に小さなシミが。ホームドクターに診てもらうことに…。診断は「乾癬」だった。
しかし、処方された薬を塗っても、症状は改善されなかった為、妻の強いすすめで人間ドックを受けたが、ここでも乳ガンは発見されなかった。 男性の人間ドックでは、婦人科検診などなかったからだ。
しかし妻は、やはり乳ガンではないかと思い、評判の高い乳ガンの専門病院へ彼を強制的に連れていった。最初の検査では、専門医ですら乳ガンだとは見抜けなかったにものの、妻の強い希望により、更なる検査が行われた。1週間後、彼は乳ガンであることがわかった。
その1週間後、切除手術が行なわれた。非常に早期の乳ガンだったため、ランディは、胸の筋肉までは切除せずに済んだ。さらに手術後も、抗がん剤治療や放射線治療を受ける必要がなかった。彼に課せられたのは6か月ごとの定期検診のみ。
手術から2年、今でも傷跡は残っているものの、かなり目立たなくなった。妻の助言による早期発見で見事、彼は復活した。
乾癬とは、慢性の炎症性角化性疾患です。真皮上層の炎症性リンパ球浸潤と表皮増殖を示します。よく境界された厚い鱗屑をつけた紅斑性局面が四肢伸側、頭部に対側性に分布します。
乾癬は人種による差があり、白人に多く、1〜2%で、日本人での頻度は0.01%と推定されます(日本での家族内発症は約5%程度)。男女比は2:1。多くは20〜30歳代に発症します。60歳代に小さな山があります。乳児期におむつ部から発症することがあります。
遺伝的素因として、第6染色体上のHLA-Cw6との関連が広く確認されています。日本に乾癬が少ないのはCw6の遺伝子頻度が0.1%と低いことによると考えられます。日本ではCw6のほかCw7、Cw1-Bw46も有意差を示し、C遺伝子座近傍に乾癬関連遺伝子があり、連鎖不平衡によりHLAに偏りがあると考えられます。
病因の一つとしては、物理的刺激があります。擦過などの刺激約2週間後、その部に乾癬皮疹を生じます(Koebner現象)。乾癬は肘、膝と刺激の受けやすい部位に好発します。
損傷を受けた角化細胞はT細胞を刺激し、分泌サイトカインが角化細胞の増殖を促進、角化細胞はIL-8などを分泌し、T細胞をさらに活性化する、ともいわれています。
感染症も関係あるといわれており、上気道炎に引き続いて滴状型皮疹が全身に多発する例があります。咽頭感染細菌のスーパー抗原がT細胞を刺激されます。
乾癬は、大きく4つに分類されます。
乾癬は、臨床所見を主として総合的に診断します。皮疹は厚い銀白色の鱗屑を伴う大小さまざまな紅斑性局面で、頭部、肘、膝、外陰部に好発します(皮疹のみの場合を尋常性乾癬といい、88.4%を占める)。時に融合して全身を覆います(乾癬性紅皮症、1.4%)。ケブネル現象(健常皮膚の外的刺激で乾癬皮疹を誘発)、アウスピッツ現象(鱗屑を剥がすと点状出血)を認めます。
約半数に爪病変、痒みがみられます。そのほか皮疹に関節症状を伴う関節症性乾癬、皮疹に膿疱を混じ、熱発などの全身症状を伴う膿疱性乾癬(難病指定、診断基準が設定されている)、皮疹が小型の滴状乾癬(3.6%)に分類されます。
乾癬の治療としては、以下のようなものがあります。
アメリカのニューヨーク州に住むランディ・ジャーケンセンさんは妻のお陰で乳ガンを早期発見し、 命拾いした幸運な人物である。彼は朝鮮戦争の時、落下傘部隊に所属していた。 敵の砲撃を受け、大怪我を負ったが見事、生還!退役後は、ニューヨーク市警の刑事として20年間活躍し、数々の凶悪事件を解決してきた。
さらに役者としての顔も持っている。あの映画「ゴッドフアーザー」にもちょい役で出演! 家族にとってはまさにスーパーヒーローで頼れる父親だった。
4人の子供たちは独立し、彼は刑事を引退。悠々自適な生活を送っていた。 そんなある日・・・とても右の乳首がかゆくなった。
彼は20年前、「乾癬(かんせん)」という皮膚病で、体中がかゆくなる症状に悩まされたことがあった。そして、今回も「乾癬」だと勘違いし、かゆさを解消するため思いっきりかきむしった。
眠っている時も無意識に。こうして胸をかきはじめて2か月が経った頃…シャツの胸の部分に小さなシミが。ホームドクターに診てもらうことに…。診断は「乾癬」だった。
しかし、処方された薬を塗っても、症状は改善されなかった為、妻の強いすすめで人間ドックを受けたが、ここでも乳ガンは発見されなかった。 男性の人間ドックでは、婦人科検診などなかったからだ。
しかし妻は、やはり乳ガンではないかと思い、評判の高い乳ガンの専門病院へ彼を強制的に連れていった。最初の検査では、専門医ですら乳ガンだとは見抜けなかったにものの、妻の強い希望により、更なる検査が行われた。1週間後、彼は乳ガンであることがわかった。
その1週間後、切除手術が行なわれた。非常に早期の乳ガンだったため、ランディは、胸の筋肉までは切除せずに済んだ。さらに手術後も、抗がん剤治療や放射線治療を受ける必要がなかった。彼に課せられたのは6か月ごとの定期検診のみ。
手術から2年、今でも傷跡は残っているものの、かなり目立たなくなった。妻の助言による早期発見で見事、彼は復活した。
乾癬とは
乾癬とは、慢性の炎症性角化性疾患です。真皮上層の炎症性リンパ球浸潤と表皮増殖を示します。よく境界された厚い鱗屑をつけた紅斑性局面が四肢伸側、頭部に対側性に分布します。
乾癬は人種による差があり、白人に多く、1〜2%で、日本人での頻度は0.01%と推定されます(日本での家族内発症は約5%程度)。男女比は2:1。多くは20〜30歳代に発症します。60歳代に小さな山があります。乳児期におむつ部から発症することがあります。
遺伝的素因として、第6染色体上のHLA-Cw6との関連が広く確認されています。日本に乾癬が少ないのはCw6の遺伝子頻度が0.1%と低いことによると考えられます。日本ではCw6のほかCw7、Cw1-Bw46も有意差を示し、C遺伝子座近傍に乾癬関連遺伝子があり、連鎖不平衡によりHLAに偏りがあると考えられます。
病因の一つとしては、物理的刺激があります。擦過などの刺激約2週間後、その部に乾癬皮疹を生じます(Koebner現象)。乾癬は肘、膝と刺激の受けやすい部位に好発します。
損傷を受けた角化細胞はT細胞を刺激し、分泌サイトカインが角化細胞の増殖を促進、角化細胞はIL-8などを分泌し、T細胞をさらに活性化する、ともいわれています。
感染症も関係あるといわれており、上気道炎に引き続いて滴状型皮疹が全身に多発する例があります。咽頭感染細菌のスーパー抗原がT細胞を刺激されます。
乾癬は、大きく4つに分類されます。
1)尋常性乾癬:頭、肘、膝に好発しやすく典型的な皮疹を主体とする。
2)乾癬性紅皮症:全身の皮膚に汎発化する。
3)急性滴状乾癬:小児に好発し上気道感染症に引き続き急性多発性に生じる小型滴状の皮疹を特徴とする。
4)膿疱性乾癬:典型的な皮疹に膿疱を伴う。
乾癬の診断
乾癬は、臨床所見を主として総合的に診断します。皮疹は厚い銀白色の鱗屑を伴う大小さまざまな紅斑性局面で、頭部、肘、膝、外陰部に好発します(皮疹のみの場合を尋常性乾癬といい、88.4%を占める)。時に融合して全身を覆います(乾癬性紅皮症、1.4%)。ケブネル現象(健常皮膚の外的刺激で乾癬皮疹を誘発)、アウスピッツ現象(鱗屑を剥がすと点状出血)を認めます。
約半数に爪病変、痒みがみられます。そのほか皮疹に関節症状を伴う関節症性乾癬、皮疹に膿疱を混じ、熱発などの全身症状を伴う膿疱性乾癬(難病指定、診断基準が設定されている)、皮疹が小型の滴状乾癬(3.6%)に分類されます。
乾癬の治療
乾癬の治療としては、以下のようなものがあります。
日本では、外用療法、内服療法、光線療法などが行われ、それぞれの治療のガイドラインが提唱されています。治療選択は、病型、重症度(病変面積、PASI:psoriasis area and severity index)、性別、通院条件、社会的背景、経済的基盤などにより、個々の患者さんごとに、それぞれの治療法の長短、ガイドラインをもとに患者とともに検討されます。
外見上の問題、長期治療よる治療意欲喪失と副作用発現、経済的負担などから、そのQOLは予想以上に損なわれ、単に医学的な予後などとは別に、そのQOLも考慮に入れた重症度評価(DLQI)も考えた治療選択が必要となります。
まず、外用療法として、単独、またはほかの治療との併用が行われます。ステロイド薬とビタミンD3製剤の混合(混合調剤、用時混合、1日での塗分けなど)は、寛解・再燃の長短、薬効変化などもあり慎重に行います。
中等症以上では、シクロスポリン、レチノイドなどの内服が行われます。その他、そう痒に止痒内服薬、滴状乾癬に抗生物質、関節症状に消炎鎮痛内服薬などを用いることもあります。
光線療法も行われ、UVB療法(最近では311nmのnarrow band UVB)、PUVA療法を行います。ただ、発癌に注意する必要があります。
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Darier病&PUVA療法
外見上の問題、長期治療よる治療意欲喪失と副作用発現、経済的負担などから、そのQOLは予想以上に損なわれ、単に医学的な予後などとは別に、そのQOLも考慮に入れた重症度評価(DLQI)も考えた治療選択が必要となります。
まず、外用療法として、単独、またはほかの治療との併用が行われます。ステロイド薬とビタミンD3製剤の混合(混合調剤、用時混合、1日での塗分けなど)は、寛解・再燃の長短、薬効変化などもあり慎重に行います。
中等症以上では、シクロスポリン、レチノイドなどの内服が行われます。その他、そう痒に止痒内服薬、滴状乾癬に抗生物質、関節症状に消炎鎮痛内服薬などを用いることもあります。
光線療法も行われ、UVB療法(最近では311nmのnarrow band UVB)、PUVA療法を行います。ただ、発癌に注意する必要があります。
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