以下は、ザ!世界仰天ニュースで紹介されていた内容です。
1981年、アメリカ・カリフォルニア州で2人の小学生の女の子、ターシャとラクエルは出会った。二人は直ぐに仲良くなり、何をするにもまるで双子のように一緒に過ごした。 二人は大学進学のため離れ離れになったが、仲の良さは相も変わらず、年中会っていた。1年後、ラクエルは結婚し、出産。ターシャは心から喜び、自分もいつかたくさんの子供に恵まれたいと思っていた。
それから9年後、ターシャも結婚を迎え、やがて妊娠。ターシャは我が子を抱ける日を心待ちにしていたのだが、10週目を目前に流産してしまった。原因は不明。その後も妊娠するも10週を越えられず、たび重なるターシャの流産は11回を数えた。体外受精に期待をしたがそれも10週をもたない。精神的にも年齢的にも金銭的にも追いつめられた時、ターシャはラクエルに無性に会いたくなた。そして彼女に会い、出産をあきらめる事を告げた。
ラクエルは彼女を救ってあげられるのは自分だけだ!と、ある決心をした。それは、ターシャの代理母になる事だった!つまり、ターシャ夫婦の受精卵をラクエルの子宮に着床させ出産するという事。ターシャもその提案を受け入れた。ターシャはリスクを伴う親友の挑戦に甘えてはいられないとラクエルと同時に体外受精を行った。ラクエルは無事、妊娠。そして、その2日後、なんとターシャ本人も妊娠した。さらに、10週目を無事超える事ができた。初めて超える10週目に不安だったがラクエルと一緒だと思うと心強かった。
一方、ラクエルはお腹が大きくなるにつれて葛藤を抱えていた。それは多くの代理母が抱える悩み。自分のお腹で育つ命を愛おしくないはずは無い、それは家族も一緒だった。生まれてくる子を笑顔で渡せるのか不安であったが、その度にお腹の子はターシャの子と言い聞かせ、気持ちをコントロールするしかなかった。
2006年5月、ラクエルが出産。それも双子だった。ターシャの笑顔を見た瞬間、それまでの葛藤は消えた。それから8日後、夫と親友に見守られターシャも無事に出産、なんと、こちらも双子。
ターシャが産んだ双子の女の子、ミラとレノン。ラクエルが産んだ双子の女の子エイラと男の子ジェイレン。
あれから4年、子供たちはもうすぐ4歳。親友のラクエルとは今も月に数回、お互いの家を行き来する間柄。子供たちも懐いている。特にラクエルから産まれたエイラはラクエルに会うと離れないらしい。実は4人が産まれた後、もう一人女の子が産まれていた。名前はリン2歳。リンが産まれた事にはターシャ本人も驚いたと言う。今では5人の笑顔が家族に幸せを与えている。
そもそも不妊とは、日本産科婦人科学会によれば、
と定義されています。通常は、挙児希望のある夫婦(カップル)が2年以上妊娠しなければ、不妊症として検査などを行います。
不妊症で悩むカップルの割合は、全カップルの10〜20%と推定されています。中でも、男性側に原因がある男性不妊、女性側に原因がある女性不妊、両性に原因がある複合不妊に分けられます。
ちなみに、それぞれ約1/3の頻度で原因となっていると言われています。つまりは、不妊症は「夫婦(カップル)の疾患」として捉える必要があるわけです。
女性不妊は、
卵巣が原因のケースでは、排卵障害と卵管性不妊があります。排卵障害では、卵子が排出されるところで障害があり、上手く排卵されないことが原因です。
卵管は排卵した卵子の卵管内への捕捉、受精卵の発育および子宮腔内への移送、卵管膨大部での受精の場などの重要な役割を担います。ただ、ここがクラミジアなどによる卵管炎や子宮内膜症などで、卵管の機能障害を引き起こし不妊をもたらすことがあります。
子宮性不妊は、受精卵が育つ場でもあり、その異常があれば不妊が起こるのは想像に難くないと思われます。
最後に、精子−頸管粘液不適合ですが、そもそも子宮頸管粘液は、子宮頸管内膜の子宮頸管腺から分泌される粘液です。排卵期に最大となり、無色透明、粘稠度低下、牽糸性増加することで精子の通過を容易にする働きがあります。この頸管粘液と精子に不適合が起こると、精子の卵子への受精が妨げられ、不妊が起こります。
体外受精とは、以下のようなものです。
1981年、アメリカ・カリフォルニア州で2人の小学生の女の子、ターシャとラクエルは出会った。二人は直ぐに仲良くなり、何をするにもまるで双子のように一緒に過ごした。 二人は大学進学のため離れ離れになったが、仲の良さは相も変わらず、年中会っていた。1年後、ラクエルは結婚し、出産。ターシャは心から喜び、自分もいつかたくさんの子供に恵まれたいと思っていた。
それから9年後、ターシャも結婚を迎え、やがて妊娠。ターシャは我が子を抱ける日を心待ちにしていたのだが、10週目を目前に流産してしまった。原因は不明。その後も妊娠するも10週を越えられず、たび重なるターシャの流産は11回を数えた。体外受精に期待をしたがそれも10週をもたない。精神的にも年齢的にも金銭的にも追いつめられた時、ターシャはラクエルに無性に会いたくなた。そして彼女に会い、出産をあきらめる事を告げた。
ラクエルは彼女を救ってあげられるのは自分だけだ!と、ある決心をした。それは、ターシャの代理母になる事だった!つまり、ターシャ夫婦の受精卵をラクエルの子宮に着床させ出産するという事。ターシャもその提案を受け入れた。ターシャはリスクを伴う親友の挑戦に甘えてはいられないとラクエルと同時に体外受精を行った。ラクエルは無事、妊娠。そして、その2日後、なんとターシャ本人も妊娠した。さらに、10週目を無事超える事ができた。初めて超える10週目に不安だったがラクエルと一緒だと思うと心強かった。
一方、ラクエルはお腹が大きくなるにつれて葛藤を抱えていた。それは多くの代理母が抱える悩み。自分のお腹で育つ命を愛おしくないはずは無い、それは家族も一緒だった。生まれてくる子を笑顔で渡せるのか不安であったが、その度にお腹の子はターシャの子と言い聞かせ、気持ちをコントロールするしかなかった。
2006年5月、ラクエルが出産。それも双子だった。ターシャの笑顔を見た瞬間、それまでの葛藤は消えた。それから8日後、夫と親友に見守られターシャも無事に出産、なんと、こちらも双子。
ターシャが産んだ双子の女の子、ミラとレノン。ラクエルが産んだ双子の女の子エイラと男の子ジェイレン。
あれから4年、子供たちはもうすぐ4歳。親友のラクエルとは今も月に数回、お互いの家を行き来する間柄。子供たちも懐いている。特にラクエルから産まれたエイラはラクエルに会うと離れないらしい。実は4人が産まれた後、もう一人女の子が産まれていた。名前はリン2歳。リンが産まれた事にはターシャ本人も驚いたと言う。今では5人の笑顔が家族に幸せを与えている。
不妊症とは
そもそも不妊とは、日本産科婦人科学会によれば、
生殖年齢の男女が妊娠を希望して、性生活を行っているにもかかわらず、ある一定期間を過ぎても妊娠に至らない状態
と定義されています。通常は、挙児希望のある夫婦(カップル)が2年以上妊娠しなければ、不妊症として検査などを行います。
不妊症で悩むカップルの割合は、全カップルの10〜20%と推定されています。中でも、男性側に原因がある男性不妊、女性側に原因がある女性不妊、両性に原因がある複合不妊に分けられます。
ちなみに、それぞれ約1/3の頻度で原因となっていると言われています。つまりは、不妊症は「夫婦(カップル)の疾患」として捉える必要があるわけです。
女性不妊は、
・排卵障害などがあります。大きく分けて、卵巣・卵管が原因なのか、それとも子宮が原因なのかに分けられます。
・卵管性不妊(通過障害や卵管采のピックアップ障害など)
・子宮性不妊(筋腫、腺筋症、内膜発育不全、内腔癒着など)
・子宮内膜症
・精子−頸管粘液不適合(免疫因子を含む)
卵巣が原因のケースでは、排卵障害と卵管性不妊があります。排卵障害では、卵子が排出されるところで障害があり、上手く排卵されないことが原因です。
卵管は排卵した卵子の卵管内への捕捉、受精卵の発育および子宮腔内への移送、卵管膨大部での受精の場などの重要な役割を担います。ただ、ここがクラミジアなどによる卵管炎や子宮内膜症などで、卵管の機能障害を引き起こし不妊をもたらすことがあります。
子宮性不妊は、受精卵が育つ場でもあり、その異常があれば不妊が起こるのは想像に難くないと思われます。
最後に、精子−頸管粘液不適合ですが、そもそも子宮頸管粘液は、子宮頸管内膜の子宮頸管腺から分泌される粘液です。排卵期に最大となり、無色透明、粘稠度低下、牽糸性増加することで精子の通過を容易にする働きがあります。この頸管粘液と精子に不適合が起こると、精子の卵子への受精が妨げられ、不妊が起こります。
体外受精について
体外受精とは、以下のようなものです。
体外受精(IVF;In Vitro Fertilization)とは、不妊治療の一つで、通常は体内で行われる受精を体の外で行う方法です。体外に卵を採取し、精子と媒精し、受精し分割した胚を子宮内に移植します。
以前は卵管に障害があり、受精が体内で行われない症例に対して体外受精が行われていました。簡単に言ってしまえば、生理的に卵管が担う機能をバイパスする治療です。しかし、最近ではその他の不妊例にも適応されています。
受精し、分裂した卵(胚)を子宮内に移植することを含めて体外受精・胚移植(IVF-ET)を行います。体外受精の流れとしては、卵子を採取し(採卵)、体外で精子と受精させ(媒精、顕微授精)、培養した胚を子宮腔に戻します(胚移植)。
重症男性不妊では顕微授精法、すなわち卵子に精子1個を注入する卵細胞質内精子注入法(intracytoplasmic sperm injection:ICSI)が行われます。無精子症では、精巣上体や精巣から精子を採取することもあります。
今回のケースでは、不妊に悩んだ末、親友の出してくれた助け船、それが今回の奇跡を産む原動力になったのかもしれません。現在では5人の子宝に恵まれ、幸せな生活を送っているそうです。
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体外受精の妊娠率をアップ−受精卵の新たな選択方法
さよなら不妊治療
以前は卵管に障害があり、受精が体内で行われない症例に対して体外受精が行われていました。簡単に言ってしまえば、生理的に卵管が担う機能をバイパスする治療です。しかし、最近ではその他の不妊例にも適応されています。
受精し、分裂した卵(胚)を子宮内に移植することを含めて体外受精・胚移植(IVF-ET)を行います。体外受精の流れとしては、卵子を採取し(採卵)、体外で精子と受精させ(媒精、顕微授精)、培養した胚を子宮腔に戻します(胚移植)。
重症男性不妊では顕微授精法、すなわち卵子に精子1個を注入する卵細胞質内精子注入法(intracytoplasmic sperm injection:ICSI)が行われます。無精子症では、精巣上体や精巣から精子を採取することもあります。
今回のケースでは、不妊に悩んだ末、親友の出してくれた助け船、それが今回の奇跡を産む原動力になったのかもしれません。現在では5人の子宝に恵まれ、幸せな生活を送っているそうです。
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さよなら不妊治療