大相撲の東前頭5枚目、岩木山(34)=本名・対馬竜太、境川部屋=が引退の危機に直面した。
4月中旬に都内の病院で「小脳梗塞」と診断され、春巡業を休場。28日に大阪市内の病院で再び精密検査を受け、医師から力士として土俵に上がることを控えるようにと言われた。夏場所(5月9日初日、両国国技館)の全休を決めたが「自分としてはもう一回土俵に上がりたい。体の動く限り相撲を取りたい」と現役続行を希望。当面は軽めの調整を続けながら治療に専念する。
脳梗塞で引退に追い込まれた力士では、07年5月に30歳で土俵を去った大関・栃東(現玉ノ井親方)の例がある。岩木山は「最終的には引退となるかもしれないが、まずは休場して経過を見ていきたい。一時は打ちひしがれていたが、最近は少しずつ前向きになってきた」と話し、師匠の境川親方(元小結・両国)も「可能性のある限り現役続行の道を探っていく」と述べた。
(「小脳梗塞」岩木山、引退の危機…)
脳梗塞とは、脳動脈閉塞などによる虚血により、脳組織が不可逆的な変化(壊死)を起こした状態を指します。
脳梗塞の発症率は10万人に対して100〜150人、死亡率は10万人に対して約70人であり、救命率もさることながら、患者さんの生活にも大きな影響を与えるため、重要な疾患です。また、脳梗塞は脳卒中全体の約60%を占め、最も頻度の高い病型です。年齢が高くなるほど、脳梗塞の占める比率は上昇します。
脳は虚血に最も弱い臓器の1つであり、血流に富んだ組織(約50ml/100g脳/分)です。脳代謝の面からみると、代謝が50%以下になると脳神経機能が障害され、15%以下になると梗塞に陥ってしまうと考えられています。
症状としては、壊死した領域の巣症状(その領域の脳機能が失われたことによる症状)で発症するため症例によって多彩な症状を示します。代表的な症状としては、麻痺(運動障害)、感覚障害、失調(小脳または脳幹の梗塞で出現し、巧緻運動や歩行、発話、平衡感覚の障害が出現)、意識障害(脳幹の覚醒系が障害や広汎な大脳障害で出現)がおこることもあります。
神経症状としては、片麻痺、半側感覚障害が多くみられます。神経症状は障害される部位、閉塞血管によって異なります。
岩木山さんは、脳梗塞、特に小脳梗塞になってしまわれたそうです。小脳梗塞とは、以下のようなものを指します。
4月中旬に都内の病院で「小脳梗塞」と診断され、春巡業を休場。28日に大阪市内の病院で再び精密検査を受け、医師から力士として土俵に上がることを控えるようにと言われた。夏場所(5月9日初日、両国国技館)の全休を決めたが「自分としてはもう一回土俵に上がりたい。体の動く限り相撲を取りたい」と現役続行を希望。当面は軽めの調整を続けながら治療に専念する。
脳梗塞で引退に追い込まれた力士では、07年5月に30歳で土俵を去った大関・栃東(現玉ノ井親方)の例がある。岩木山は「最終的には引退となるかもしれないが、まずは休場して経過を見ていきたい。一時は打ちひしがれていたが、最近は少しずつ前向きになってきた」と話し、師匠の境川親方(元小結・両国)も「可能性のある限り現役続行の道を探っていく」と述べた。
(「小脳梗塞」岩木山、引退の危機…)
脳梗塞とは
脳梗塞とは、脳動脈閉塞などによる虚血により、脳組織が不可逆的な変化(壊死)を起こした状態を指します。
脳梗塞の発症率は10万人に対して100〜150人、死亡率は10万人に対して約70人であり、救命率もさることながら、患者さんの生活にも大きな影響を与えるため、重要な疾患です。また、脳梗塞は脳卒中全体の約60%を占め、最も頻度の高い病型です。年齢が高くなるほど、脳梗塞の占める比率は上昇します。
脳は虚血に最も弱い臓器の1つであり、血流に富んだ組織(約50ml/100g脳/分)です。脳代謝の面からみると、代謝が50%以下になると脳神経機能が障害され、15%以下になると梗塞に陥ってしまうと考えられています。
症状としては、壊死した領域の巣症状(その領域の脳機能が失われたことによる症状)で発症するため症例によって多彩な症状を示します。代表的な症状としては、麻痺(運動障害)、感覚障害、失調(小脳または脳幹の梗塞で出現し、巧緻運動や歩行、発話、平衡感覚の障害が出現)、意識障害(脳幹の覚醒系が障害や広汎な大脳障害で出現)がおこることもあります。
神経症状としては、片麻痺、半側感覚障害が多くみられます。神経症状は障害される部位、閉塞血管によって異なります。
小脳梗塞とは
岩木山さんは、脳梗塞、特に小脳梗塞になってしまわれたそうです。小脳梗塞とは、以下のようなものを指します。
小脳は、椎骨・脳底動脈の分枝である後下小脳動脈、前下小脳動脈、上小脳動脈の支配を受けています。これらの動脈の閉塞による梗塞が、小脳梗塞です。
もともと、小脳は脳幹から背側に突出した脳部で、深部知覚や平衡覚の受容器から情報を集め、筋緊張と平衡の維持および体運動の調整に関与しています。
よって、小脳梗塞となると、頭痛、めまい、嘔吐および四肢・体幹の運動失調がみられます。症状の程度は側副血行路の発達によりますが、広範囲な梗塞では小脳の腫脹のために延髄が圧迫され呼吸障害を来すこともあります。
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脳梗塞発症時の症状を語る−西城秀樹
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もともと、小脳は脳幹から背側に突出した脳部で、深部知覚や平衡覚の受容器から情報を集め、筋緊張と平衡の維持および体運動の調整に関与しています。
よって、小脳梗塞となると、頭痛、めまい、嘔吐および四肢・体幹の運動失調がみられます。症状の程度は側副血行路の発達によりますが、広範囲な梗塞では小脳の腫脹のために延髄が圧迫され呼吸障害を来すこともあります。
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