モデルの鈴木サチ(31)が、胸に大きなしこりがあったため病院で検査をしてきたことをブログで報告している。

現在授乳中の鈴木は、20代前半に乳腺線維腺腫で手術をしたこともあったので、念のためにと思い、病院で診察をしてもらった。すると、授乳中に出来る乳腺の詰まりだったことが判明。

しかし、その際に一つ小さな腫瘍も発見されたのである。今のところ特に問題はないが、一年に一度は検査を受けるよう指導されたとのこと。

鈴木は、「女性のみなさん、年に一度の検査には必ず行きましょう!!」と呼びかけ、その理由として「もちろん自分の為ですが、家族の為にも大切な事だと私は考えます」ともつづっている。
(モデル・鈴木サチ 胸に大きなしこりがみつかる)

乳汁うっ滞とは


乳汁うっ滞(うつ乳、うっ滞性乳腺炎)とは、乳汁が乳腺内にうっ滞し、乳房の圧痛、熱感、自発痛、硬結や発熱などの炎症所見を呈する状態を指します。

乳腺から乳頭へと母乳を運ぶ管を"乳管"といいますが、この乳管周囲の浮腫や、開口部の閉塞が起こり、そのことが原因となって上記のような状態となります。乳汁分泌の急増する産褥3〜4日に多いといわれています。

そもそも、種々の原因によって生じる乳腺の炎症を「乳腺炎」といいます。乳腺炎には、急性と慢性のものがあります。

急性乳腺炎には、乳汁のうっ滞と、細菌感染による化膿性乳腺炎があります。慢性乳腺炎は乳管拡張症を伴うものが多く、乳管周囲性乳腺炎や形質細胞乳腺炎の像を示します。

乳汁うっ滞の治療とは


乳汁うっ滞の治療としては、以下のようなものがあります。
治療としては、搾乳による乳汁のうっ滞除去が基本で、正しい授乳方法の指導が予防に重要です。

初期の症状には、産褥早期におこる乳腺組織への血流増加による乳房静脈・リンパ流うっ滞(breast engorgement)の関与が大きいと考えられ、その改善には短期間の冷罨法や消炎薬投与を要することがあります。

また、鈴木サチさんは線維腺腫で手術をしたこともあったそうです。線維腺腫とは、20〜30代の若い女性に多い良性腫瘍です。特徴としては、悪性腫瘍と比べて境界がはっきりしていて、硬くて丸くよく動いたり、女性ホルモンの作用を受けて、乳房の細胞が増殖し、月経前など胸が張った感じがすることがあるといった点が挙げられます。

触診すると、「小さなオハジキがある感じ」がするといわれています。エコーで調べて大きくなっている場合では、手術的によって摘出することもあります。

一方、乳腺症は、乳腺疾患の中で中年婦人に最も多くみられ、腫瘤を形成する疾患です。症状としては腫瘤、硬結ができるのが主で、軽い疼痛を伴うことがあり、月経周期によって大きくなったり小さくなったり、自然に消えてしまうこともあります。

乳腺症の症状の特徴としては、
1) 乳房の腫脹・疼痛(自発痛・圧痛):疼痛は周期性であり、月経前にみられることが多いですが、無関係のこともあります。
2) 硬結・腫瘤:周囲組織との境界が不明瞭な硬結を認めます。硬結に一致して、疼痛を伴うこともあります。
3) 乳頭異常分泌:分泌物の性状はさまざまであり、血性・漿液性・水様・乳汁様と多彩です。


このようなものがあります。月経周期の特定の時期に、乳房が張ったり敏感になったりするのも、ホルモンの濃度の変動が一因といわれています。このようなホルモンによる刺激が繰り返されることにより、線維性・嚢胞性の変化が起こることがあります。

【関連記事】
乳癌以外にも、乳房のしこりとなる4つの原因

乳腺の嚢胞による症状に、治療を考えている41歳女性

本当は怖い思い込み・自己診断−乳癌