タレント、出川哲朗(47)の母、出川泰子(でがわ・やすこ)さん(享年76歳)が24日に肺炎のため死去し26日、横浜市神奈川区の本覚寺で通夜が営まれた。
出川によると、泰子さんは肝臓にがんが見つかり、5月末に都内の病院に入院。がんは肺に転移した上、肺炎を併発し、20日に容体が急変したという。最期を看取り「ありがとうと意識があるときに言えなかった」と涙をぬぐい、「母ちゃんは、いるのが当たり前だったから、まいりました」と天を見上げた。
お笑いコンビ、ウッチャンナンチャンの内村光良(47)ら約300人が参列した。
(出川哲朗、母通夜で涙「まいりました」)
肝癌とは、肝臓に発生する悪性腫瘍の全てを指し、原発性肝癌と転移性肝癌(大腸癌や肺癌からの転移)に大別されます。
原発性肝癌には、肝細胞由来の肝細胞癌、胆管細胞由来の肝内胆管癌(胆管細胞癌)、胆管嚢胞腺癌、混合型肝癌(肝細胞癌と胆管細胞癌の混合型)、肝芽腫、未分化癌、その他に分類されます。
原発性肝腫瘍では、肝細胞癌と胆管細胞癌が95%を占め、中でも肝細胞癌が最も頻度が高くなっています。肝細胞癌は原発性肝腫瘍の中では最も頻度が高く、肝細胞癌と胆管細胞癌の比は約26:1です。
原因としてはB型肝炎ウイルス(HBs Ag陽性15%前後)およびC型肝炎ウイルス(HCV陽性75%前後)の長期にわたる持続感染が大多数を占め(肝炎ウイルス感染の関与が9割以上を占めている)、原発性肝細胞癌の9割がなんらかの肝病変を併発しています。
その他の病因としては、アルコール性肝疾患、自己免疫性肝疾患、Wilson(ウィルソン)病、ヘモクロマトーシス、Budd-Chiari(バッド-キアリ)症候群、α1アンチトリプシン欠損症、原発性胆汁性肝硬変などが挙げられます。
肝癌に特有の症状は少なく、肝炎・肝硬変などによる肝臓の障害としての症状が主なものです。通常は併存した肝硬変の症状、検査所見を示します。日本の肝癌は、肝炎ウイルスの感染にはじまることが大部分であり、日本では80〜90%に肝硬変(主として乙型)を併存しています。
早期肝癌では、特有の症状は乏しく、併存した肝病変の症状を呈します。肝炎・肝硬変のために医師の診察を受ける機会があり、肝癌が発見されるというケースが多くみられるようです。
進行すると、上腹部ないし右季肋部の疼痛と肝腫大を示します。また、黄疸、腹水による腹部膨満、浮腫などがみられます。その他、発熱や腫瘍の腹腔内破裂の際は、急激な腹水の出現と血圧低下をきたします。
また、腫瘍随伴症候群として、稀ですが低血糖や赤血球増加症、高コレステロール血症、高Ca血症(腫瘍のホルモン様物質の産生、腫瘍代謝の異常など)をきたすことがあります。
身体的所見としては、肝硬変に基づいた所見以外に、腫瘍が著しく増大すると、肝腫大、腫瘤触知、圧痛、血管雑音がみられることがあります。腫瘍による下大静脈の圧迫がもたらされると、下肢のみの浮腫や腹壁の上行性の副血行路がみられます。
肝癌の治療としては、以下のようなものがあります。
出川によると、泰子さんは肝臓にがんが見つかり、5月末に都内の病院に入院。がんは肺に転移した上、肺炎を併発し、20日に容体が急変したという。最期を看取り「ありがとうと意識があるときに言えなかった」と涙をぬぐい、「母ちゃんは、いるのが当たり前だったから、まいりました」と天を見上げた。
お笑いコンビ、ウッチャンナンチャンの内村光良(47)ら約300人が参列した。
(出川哲朗、母通夜で涙「まいりました」)
肝癌とは
肝癌とは、肝臓に発生する悪性腫瘍の全てを指し、原発性肝癌と転移性肝癌(大腸癌や肺癌からの転移)に大別されます。
原発性肝癌には、肝細胞由来の肝細胞癌、胆管細胞由来の肝内胆管癌(胆管細胞癌)、胆管嚢胞腺癌、混合型肝癌(肝細胞癌と胆管細胞癌の混合型)、肝芽腫、未分化癌、その他に分類されます。
原発性肝腫瘍では、肝細胞癌と胆管細胞癌が95%を占め、中でも肝細胞癌が最も頻度が高くなっています。肝細胞癌は原発性肝腫瘍の中では最も頻度が高く、肝細胞癌と胆管細胞癌の比は約26:1です。
原因としてはB型肝炎ウイルス(HBs Ag陽性15%前後)およびC型肝炎ウイルス(HCV陽性75%前後)の長期にわたる持続感染が大多数を占め(肝炎ウイルス感染の関与が9割以上を占めている)、原発性肝細胞癌の9割がなんらかの肝病変を併発しています。
その他の病因としては、アルコール性肝疾患、自己免疫性肝疾患、Wilson(ウィルソン)病、ヘモクロマトーシス、Budd-Chiari(バッド-キアリ)症候群、α1アンチトリプシン欠損症、原発性胆汁性肝硬変などが挙げられます。
肝癌に特有の症状は少なく、肝炎・肝硬変などによる肝臓の障害としての症状が主なものです。通常は併存した肝硬変の症状、検査所見を示します。日本の肝癌は、肝炎ウイルスの感染にはじまることが大部分であり、日本では80〜90%に肝硬変(主として乙型)を併存しています。
早期肝癌では、特有の症状は乏しく、併存した肝病変の症状を呈します。肝炎・肝硬変のために医師の診察を受ける機会があり、肝癌が発見されるというケースが多くみられるようです。
進行すると、上腹部ないし右季肋部の疼痛と肝腫大を示します。また、黄疸、腹水による腹部膨満、浮腫などがみられます。その他、発熱や腫瘍の腹腔内破裂の際は、急激な腹水の出現と血圧低下をきたします。
また、腫瘍随伴症候群として、稀ですが低血糖や赤血球増加症、高コレステロール血症、高Ca血症(腫瘍のホルモン様物質の産生、腫瘍代謝の異常など)をきたすことがあります。
身体的所見としては、肝硬変に基づいた所見以外に、腫瘍が著しく増大すると、肝腫大、腫瘤触知、圧痛、血管雑音がみられることがあります。腫瘍による下大静脈の圧迫がもたらされると、下肢のみの浮腫や腹壁の上行性の副血行路がみられます。
肝癌の治療とは
肝癌の治療としては、以下のようなものがあります。
治療方針としては、肝細胞癌治療アルゴリズムに沿って基本的には行われます。
原則的には肝機能、腫瘍条件が許す限り、局所制御効果の最も高い肝切除が第1選択となります。肝切除後の5年生存率は50〜60%程度といわれています。切除の適応と術式は、腫瘍の位置、数と肝機能により決定されます。
具体的には、手術適応は遠隔転移がなく、肝障害度AまたはBで腫瘍の占拠範囲が術前評価により耐術可能な切除範囲内にあること、となっています。腫瘍数や腫瘍径、占拠部位、血管侵襲の有無とともに、術前の肝機能評価が重要となります。
経皮的エタノール注入療法(PEI)は、超音波映像下に細径針を用いて腫瘍を穿刺し純エタノールを直接注入することにより、癌部を瞬時に凝固壊死させる治療法です。腫瘍径3cm以下の小肝細胞癌で、3病巣以内の場合に適応となります。
経皮的ラジオ波照射熱凝固療法は、穿刺針を用いてラジオ波照射による熱凝固作用により腫瘍を凝固壊死させる療法のことです。腫瘍径3cm以下の肝細胞癌に対して治療回数1回で完全壊死が高率に得られる利点があります。
経カテーテル肝動脈塞栓療法(TAE)は、カテーテルを腫瘍支配動脈に選択的に挿入し、ゼラチンなどで塞栓して、腫瘍を阻血性壊死に至らせる治療法です。通常、門脈本幹ないし一次分枝に腫瘍栓がなく、多発病巣を有する症例に適応となります。
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原則的には肝機能、腫瘍条件が許す限り、局所制御効果の最も高い肝切除が第1選択となります。肝切除後の5年生存率は50〜60%程度といわれています。切除の適応と術式は、腫瘍の位置、数と肝機能により決定されます。
具体的には、手術適応は遠隔転移がなく、肝障害度AまたはBで腫瘍の占拠範囲が術前評価により耐術可能な切除範囲内にあること、となっています。腫瘍数や腫瘍径、占拠部位、血管侵襲の有無とともに、術前の肝機能評価が重要となります。
経皮的エタノール注入療法(PEI)は、超音波映像下に細径針を用いて腫瘍を穿刺し純エタノールを直接注入することにより、癌部を瞬時に凝固壊死させる治療法です。腫瘍径3cm以下の小肝細胞癌で、3病巣以内の場合に適応となります。
経皮的ラジオ波照射熱凝固療法は、穿刺針を用いてラジオ波照射による熱凝固作用により腫瘍を凝固壊死させる療法のことです。腫瘍径3cm以下の肝細胞癌に対して治療回数1回で完全壊死が高率に得られる利点があります。
経カテーテル肝動脈塞栓療法(TAE)は、カテーテルを腫瘍支配動脈に選択的に挿入し、ゼラチンなどで塞栓して、腫瘍を阻血性壊死に至らせる治療法です。通常、門脈本幹ないし一次分枝に腫瘍栓がなく、多発病巣を有する症例に適応となります。
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