2011年11月08日放送の「みんなの家庭の医学」にて、「ドライアイ」を特集していました。
ドライアイは、目の自覚症状と、涙の異常、目の表面の傷などで診断されますが、大きく分けて、
1) 涙液減少型(涙の量が少ない)
2) 蒸発亢進型(涙の蒸発が速い)
の2つのタイプに分類されるそうです。
「涙液減少型ドライアイ」の原因としては、加齢以外に、免疫の病気であるシェーグレン症候群や、レーシック手術を受けて数ヶ月以内の方、飲み薬や目薬の影響、糖尿病などがあります。また、涙の分泌には、男性ホルモンが関係していると言われ、一般にドライアイは女性に多く見られます。
「蒸発亢進型のドライアイ」の原因には、"3つのコン"である、パソコン・エアコン・コンタクトレンズが大きく関係しています。
パソコン作業中は、まばたきの回数が減るため涙が蒸発しやすくなります。エアコンの風にさらされたり、湿度や温度の低い冬場も、乾いた空気で涙の蒸発が増えます。さらに、コンタクトレンズは、目の表面の涙の広がりを悪くして、蒸発を増やします。
その他の原因として、涙の表面をコーティングする油成分が減る病気(マイボーム腺機能不全)、あるいは、まばたきが不完全な場合などがあります。
また、最近では「BUT短縮型」という新しいドライアイのタイプが見つかっています。このタイプは、目の表面の水濡れをよくする構造に異常をきたして、黒目の表面が涙に濡れにくくなっていることが原因ではないかと考えられています。目を開けた瞬間に、涙が崩れて広がりにくくなるため、乾きの症状が非常に強くなります。
今回、こうしたドライアイの解説をしていらっしゃった先生は、
京都府立医科大学 眼科学教室准教授 横井則彦 先生
でした。
また、ドライアイの治療方法としては、以下のようなものがあると解説されていました。
ドライアイは、目の自覚症状と、涙の異常、目の表面の傷などで診断されますが、大きく分けて、
1) 涙液減少型(涙の量が少ない)
2) 蒸発亢進型(涙の蒸発が速い)
の2つのタイプに分類されるそうです。
「涙液減少型ドライアイ」の原因としては、加齢以外に、免疫の病気であるシェーグレン症候群や、レーシック手術を受けて数ヶ月以内の方、飲み薬や目薬の影響、糖尿病などがあります。また、涙の分泌には、男性ホルモンが関係していると言われ、一般にドライアイは女性に多く見られます。
「蒸発亢進型のドライアイ」の原因には、"3つのコン"である、パソコン・エアコン・コンタクトレンズが大きく関係しています。
パソコン作業中は、まばたきの回数が減るため涙が蒸発しやすくなります。エアコンの風にさらされたり、湿度や温度の低い冬場も、乾いた空気で涙の蒸発が増えます。さらに、コンタクトレンズは、目の表面の涙の広がりを悪くして、蒸発を増やします。
その他の原因として、涙の表面をコーティングする油成分が減る病気(マイボーム腺機能不全)、あるいは、まばたきが不完全な場合などがあります。
また、最近では「BUT短縮型」という新しいドライアイのタイプが見つかっています。このタイプは、目の表面の水濡れをよくする構造に異常をきたして、黒目の表面が涙に濡れにくくなっていることが原因ではないかと考えられています。目を開けた瞬間に、涙が崩れて広がりにくくなるため、乾きの症状が非常に強くなります。
今回、こうしたドライアイの解説をしていらっしゃった先生は、
京都府立医科大学 眼科学教室准教授 横井則彦 先生
でした。
また、ドライアイの治療方法としては、以下のようなものがあると解説されていました。
ドライアイの治療の基本は、"目薬"だそうです。人工涙液やヒアルロン酸などの目薬をさして、とにかく、目の表面の水分を増やすことが大切です。エアコンやパソコンの使いすぎなどの生活習慣が原因の場合は、それらの使用頻度を減らすことも有効です。
防腐剤を含まない人工涙液(ソフトサンティアなど)の点眼や、ヒアレイン点眼液(0.1%)などが使用されます。また、炎症が強い場合には弱いステロイド点眼薬を用いることもありますが、長期使用による白内障や緑内障の発生には気をつけないとなりません。
また、ドライアイ患者さんは、点眼薬や防腐剤の影響が強く出やすいので、乱用による薬剤性障害の発生に留意します。頻回に点眼する必要がある場合には、可能な限り防腐剤を含まないものを使用するほうがよいです。
点眼治療のみで不十分な場合は、涙点を合成樹脂のプラグで塞ぐ「涙点プラグ」が行われたりします。プラグで異物反応を起こしたり、脱落が頻回に起こる場合には外科的に涙点を閉塞することもあります。
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名医として番組で紹介された医師−呼吸器科疾患
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また、ドライアイ患者さんは、点眼薬や防腐剤の影響が強く出やすいので、乱用による薬剤性障害の発生に留意します。頻回に点眼する必要がある場合には、可能な限り防腐剤を含まないものを使用するほうがよいです。
点眼治療のみで不十分な場合は、涙点を合成樹脂のプラグで塞ぐ「涙点プラグ」が行われたりします。プラグで異物反応を起こしたり、脱落が頻回に起こる場合には外科的に涙点を閉塞することもあります。
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