お笑い芸人の有吉弘行がインフルエンザに感染し、休養していることが分かった。
2月3日(2012年)、ツイッターに「インフルエンザに。関係者の皆様ご迷惑おかけして申し訳ございません」と投稿。フォロワーからは「大丈夫ですか?お大事に」といったメッセージが大量に寄せられている。
(有吉、インフルエンザに感染「関係者の申し訳ございません」)
インフルエンザとは、A型(香港型H3N2・ソ連型H1N1)およびB型インフルエンザウイルスの感染による急性呼吸器感染症です(C型は小児期に感染し、呼吸器感染症の原因となる。ただし、明確な流行の形をとらない)。
1〜2日の潜伏期の後、突然の発熱(>38℃)、頭痛、全身の筋・関節痛などで発症し、鼻汁・鼻閉や咽頭痛、咳嗽などの呼吸器症状を呈します。
通常は、約1週間の経過で自然に軽快しますが、高齢者や慢性肺疾患などの基礎疾患をもつ患者では肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などによる二次性の細菌性肺炎を、小児では中耳炎を合併する場合があります。乳幼児における急性脳症は予後不良(死亡率15〜30%)といわれています。
A、B型では、粒子表面に赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)が存在します。A型インフルエンザウイルスにはHA(赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ)の変異が特に多く、年によって流行するウイルスの型はかなり異なります。そのため、A型は世界的に大流行が起こる可能性が高いと言われています。
インフルエンザの臨床経過としては、潜伏期 1〜2日後に悪寒、発熱、頭痛、腰痛、倦怠感など全身症状が突然発現し、呼吸器症状は若干遅れます。39〜40℃の発熱が 3〜5日持続し、急速に解熱しますが、倦怠感などが残ります。筋肉痛や関節痛、悪心・嘔吐、下痢、腹痛もあり、下気道への進展例は咳、痰、胸痛などが生じます。
身体診察としては、顔面紅潮、結膜充血、鼻咽頭粘膜発赤・腫脹、咽頭後壁リンパ濾胞腫大がみられます。通常は打聴診に異常はないですが、気道の細菌二次感染例では胸部ラ音が聴取されます。
検査所見としては、血液検査では白血球数やCRPは上昇しないことが多く、白血球数はむしろ減少傾向し、細菌二次感染例では増加します。
診断には抗原検出迅速診断キットがきわめて高感度で有用であるといわれています。ただ、偽陰性の場合もあるため、流行時期における特徴的な症状などから臨床的診断を行うこともあります。
また、膿性痰喀出、白血球数増加で細菌二次感染を疑い、細菌培養と薬物感受性検査を施行することもあります。
インフルエンザの治療としては、以下のようなものがあります。
インフルエンザの治療では、ノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル、リレンザ)が用いられることもあります。インフルエンザA型・B型ともに有効で、罹病期間を短縮できるといわれています。アマンタジン(シンメトレル)はA型に対してのみ有効ですが、近年耐性化も進んでいます。
いずれも発症後48時間以内に投与開始する必要があります。タミフルは小児に対する適応が認められていますが、1歳未満の乳児に対する安全性は確立されていません。
タミフルは、通常、成人及び体重37.5kg以上の小児は1回75mgを1日2回、5日間経口服用します。予防に用いる場合では、通常、1回75mgを1日1回、7〜10日間経口服用します。体重37.5kg以上の小児では、1回75mgを1日1回、10日間経口服用します。
最近では、点滴用抗インフルエンザ剤「ラピアクタ(一般名:ペラミビル水和物)」などもあります。成人の場合は、1回の治療でラピアクタの点滴を1回投与することになりますが、1回の点滴でタミフル5日分(2錠×5日分)とほぼ同等の治療効果があるといわれています。原則的に1回の使用ですが、重症例など回数や量は、医師の判断になります。
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2月3日(2012年)、ツイッターに「インフルエンザに。関係者の皆様ご迷惑おかけして申し訳ございません」と投稿。フォロワーからは「大丈夫ですか?お大事に」といったメッセージが大量に寄せられている。
(有吉、インフルエンザに感染「関係者の申し訳ございません」)
インフルエンザとは
インフルエンザとは、A型(香港型H3N2・ソ連型H1N1)およびB型インフルエンザウイルスの感染による急性呼吸器感染症です(C型は小児期に感染し、呼吸器感染症の原因となる。ただし、明確な流行の形をとらない)。
1〜2日の潜伏期の後、突然の発熱(>38℃)、頭痛、全身の筋・関節痛などで発症し、鼻汁・鼻閉や咽頭痛、咳嗽などの呼吸器症状を呈します。
通常は、約1週間の経過で自然に軽快しますが、高齢者や慢性肺疾患などの基礎疾患をもつ患者では肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などによる二次性の細菌性肺炎を、小児では中耳炎を合併する場合があります。乳幼児における急性脳症は予後不良(死亡率15〜30%)といわれています。
A、B型では、粒子表面に赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)が存在します。A型インフルエンザウイルスにはHA(赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ)の変異が特に多く、年によって流行するウイルスの型はかなり異なります。そのため、A型は世界的に大流行が起こる可能性が高いと言われています。
インフルエンザの臨床経過としては、潜伏期 1〜2日後に悪寒、発熱、頭痛、腰痛、倦怠感など全身症状が突然発現し、呼吸器症状は若干遅れます。39〜40℃の発熱が 3〜5日持続し、急速に解熱しますが、倦怠感などが残ります。筋肉痛や関節痛、悪心・嘔吐、下痢、腹痛もあり、下気道への進展例は咳、痰、胸痛などが生じます。
身体診察としては、顔面紅潮、結膜充血、鼻咽頭粘膜発赤・腫脹、咽頭後壁リンパ濾胞腫大がみられます。通常は打聴診に異常はないですが、気道の細菌二次感染例では胸部ラ音が聴取されます。
検査所見としては、血液検査では白血球数やCRPは上昇しないことが多く、白血球数はむしろ減少傾向し、細菌二次感染例では増加します。
診断には抗原検出迅速診断キットがきわめて高感度で有用であるといわれています。ただ、偽陰性の場合もあるため、流行時期における特徴的な症状などから臨床的診断を行うこともあります。
また、膿性痰喀出、白血球数増加で細菌二次感染を疑い、細菌培養と薬物感受性検査を施行することもあります。
インフルエンザの治療としては、以下のようなものがあります。
インフルエンザの治療
インフルエンザの治療では、ノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル、リレンザ)が用いられることもあります。インフルエンザA型・B型ともに有効で、罹病期間を短縮できるといわれています。アマンタジン(シンメトレル)はA型に対してのみ有効ですが、近年耐性化も進んでいます。
いずれも発症後48時間以内に投与開始する必要があります。タミフルは小児に対する適応が認められていますが、1歳未満の乳児に対する安全性は確立されていません。
タミフルは、通常、成人及び体重37.5kg以上の小児は1回75mgを1日2回、5日間経口服用します。予防に用いる場合では、通常、1回75mgを1日1回、7〜10日間経口服用します。体重37.5kg以上の小児では、1回75mgを1日1回、10日間経口服用します。
最近では、点滴用抗インフルエンザ剤「ラピアクタ(一般名:ペラミビル水和物)」などもあります。成人の場合は、1回の治療でラピアクタの点滴を1回投与することになりますが、1回の点滴でタミフル5日分(2錠×5日分)とほぼ同等の治療効果があるといわれています。原則的に1回の使用ですが、重症例など回数や量は、医師の判断になります。
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