タレント・俳優・歌手などマルチに活躍する上地雄輔が、先月胃腸炎になって救急車で搬送され、数日間入院していたことがわかった。
上地は17日付のオフィシャルブログで「実は‥いつも元気満々なオイラも1ヶ月前オイラも一瞬体調崩しまして、人生で初めて救急車で運ばれましたー」とファンに報告。病名は胃腸炎で、痛みのため車で病院に行くとすぐに入院を勧められ、救急車で入院先の病院まで運ばれたという。
上地はそのときのことを「ムチャクチャ痛くて朦朧としながら」と振り返るなど、病状はかなり深刻だったよう。入院中の2日間は音楽関係の取材などが予定されていたため、それらをキャンセルしなくてはならず「申し訳なさと、焦る気持ちと、退院したら更に埋め込まなきゃいけない使命感で、いろいろ考えました」と当時の心境も明かしている。
(上地雄輔、胃腸炎のため入院していた 人生初の救急車も経験)
一般的に胃腸炎は、病気の経過により急性胃腸炎と慢性胃腸炎とに分けられます。急性胃腸炎は、臨床的には下痢、悪心・嘔吐、腹痛などの症候を呈し、1〜2週の急性の経過をとるものを指します(病理学的には腸管の急性炎症性変化に対して使用される)。
急性胃腸炎の原因としては、急性細菌性感染(細菌性食中毒に代表される)やウイルス性感染、食品、抗生物質などがあります。食品による集団発生では、サルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌の頻度が高いです。
最も頻度の高いサルモネラは、ニワトリ、ウシ、ブタなどの食肉が原因となります。腸炎ビブリオは生の魚介類を摂取で起こり、7〜9月の夏に多い食中毒です。カンピロバクター腸炎は主に鶏肉が原因となります。非感染性腸炎では薬物、寒冷刺激、神経性、アレルギー性、暴飲暴食によるものなどがあります。
薬物性腸炎では、薬物によって腸内細菌叢の変化や腸粘膜に炎症、びらん、潰瘍を生じたり虚血を起こすため、下痢や下血をきたします。原因となる薬物は非ステロイド性抗炎症薬や抗菌薬などがあります。
非感染性のものでアレルギー性腸炎は小児に多く、特定の食物を摂取した場合に過敏性症状を呈します。症状としては下痢、嘔吐、腹痛が一般的です。
治療や診断としては、以下のようなものがあります。
胃腸炎の診断には病歴と自覚症状の聴取、他覚所見と糞便性状の把握が重要となります。便潜血反応、虫卵、SudanIII反応、細菌培養、ラテックス凝集反応(ロタウイルス、アデノウイルスに対しては糞便よりラテックス凝集反応やEIAを用いた診断用のキットが市販され、迅速な診断が可能)、さらに画像検査を総合して診断していきます。
一般に、主に小腸に病変があるときは下痢量は多く水様性で、腹痛は心窩部から臍部にみられます。主に大腸に病変があるときは、便量は比較的少なく、粘液を混じ、しばしば血液や膿をまじえ、腹痛は下腹部にみられます。
下痢が数日間持続する場合や出血を伴う場合には、下部消化管内視鏡の適応となります。細菌性の場合、末梢血白血球数の増加は著明ではなく、ウイルス性はリンパ球優位の白血球増多のみられることがあります(特異的ではありませんが)。
鑑別すべき疾患としては、虚血性腸炎、大腸憩室炎、大腸憩室炎などがあります。虚血性腸炎では突然の腹痛と、鮮血の混じった下痢が特徴で、好発部位はS状結腸で左下腹部に腹痛をきたすことが多いです。
大腸憩室炎では、緩徐に起こるまたは突然の腹痛を特徴とし、S状または上行結腸に好発するため、左または右下腹部痛を特徴とします。過敏性腸症候群では、慢性の便通異常と腹痛を特徴とします。
治療としては、しばらく絶食で輸液などを行い、胃腸を休ませてあげることや、整腸剤などを使用して軽快することが多いです。強力な止痢薬は細菌の体外排除を遷延させるため原則として使いません。また、食事制限は最小限にとどめるほうが回復が早い、といった報告もあります。
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上地は17日付のオフィシャルブログで「実は‥いつも元気満々なオイラも1ヶ月前オイラも一瞬体調崩しまして、人生で初めて救急車で運ばれましたー」とファンに報告。病名は胃腸炎で、痛みのため車で病院に行くとすぐに入院を勧められ、救急車で入院先の病院まで運ばれたという。
上地はそのときのことを「ムチャクチャ痛くて朦朧としながら」と振り返るなど、病状はかなり深刻だったよう。入院中の2日間は音楽関係の取材などが予定されていたため、それらをキャンセルしなくてはならず「申し訳なさと、焦る気持ちと、退院したら更に埋め込まなきゃいけない使命感で、いろいろ考えました」と当時の心境も明かしている。
(上地雄輔、胃腸炎のため入院していた 人生初の救急車も経験)
急性胃腸炎とは
一般的に胃腸炎は、病気の経過により急性胃腸炎と慢性胃腸炎とに分けられます。急性胃腸炎は、臨床的には下痢、悪心・嘔吐、腹痛などの症候を呈し、1〜2週の急性の経過をとるものを指します(病理学的には腸管の急性炎症性変化に対して使用される)。
急性胃腸炎の原因としては、急性細菌性感染(細菌性食中毒に代表される)やウイルス性感染、食品、抗生物質などがあります。食品による集団発生では、サルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌の頻度が高いです。
最も頻度の高いサルモネラは、ニワトリ、ウシ、ブタなどの食肉が原因となります。腸炎ビブリオは生の魚介類を摂取で起こり、7〜9月の夏に多い食中毒です。カンピロバクター腸炎は主に鶏肉が原因となります。非感染性腸炎では薬物、寒冷刺激、神経性、アレルギー性、暴飲暴食によるものなどがあります。
薬物性腸炎では、薬物によって腸内細菌叢の変化や腸粘膜に炎症、びらん、潰瘍を生じたり虚血を起こすため、下痢や下血をきたします。原因となる薬物は非ステロイド性抗炎症薬や抗菌薬などがあります。
非感染性のものでアレルギー性腸炎は小児に多く、特定の食物を摂取した場合に過敏性症状を呈します。症状としては下痢、嘔吐、腹痛が一般的です。
治療や診断としては、以下のようなものがあります。
急性胃腸炎の診断・治療
胃腸炎の診断には病歴と自覚症状の聴取、他覚所見と糞便性状の把握が重要となります。便潜血反応、虫卵、SudanIII反応、細菌培養、ラテックス凝集反応(ロタウイルス、アデノウイルスに対しては糞便よりラテックス凝集反応やEIAを用いた診断用のキットが市販され、迅速な診断が可能)、さらに画像検査を総合して診断していきます。
一般に、主に小腸に病変があるときは下痢量は多く水様性で、腹痛は心窩部から臍部にみられます。主に大腸に病変があるときは、便量は比較的少なく、粘液を混じ、しばしば血液や膿をまじえ、腹痛は下腹部にみられます。
下痢が数日間持続する場合や出血を伴う場合には、下部消化管内視鏡の適応となります。細菌性の場合、末梢血白血球数の増加は著明ではなく、ウイルス性はリンパ球優位の白血球増多のみられることがあります(特異的ではありませんが)。
鑑別すべき疾患としては、虚血性腸炎、大腸憩室炎、大腸憩室炎などがあります。虚血性腸炎では突然の腹痛と、鮮血の混じった下痢が特徴で、好発部位はS状結腸で左下腹部に腹痛をきたすことが多いです。
大腸憩室炎では、緩徐に起こるまたは突然の腹痛を特徴とし、S状または上行結腸に好発するため、左または右下腹部痛を特徴とします。過敏性腸症候群では、慢性の便通異常と腹痛を特徴とします。
治療としては、しばらく絶食で輸液などを行い、胃腸を休ませてあげることや、整腸剤などを使用して軽快することが多いです。強力な止痢薬は細菌の体外排除を遷延させるため原則として使いません。また、食事制限は最小限にとどめるほうが回復が早い、といった報告もあります。
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