国際的に活躍する演出家の蜷川幸雄さん(77)が狭心症のため、1月に緊急入院し、手術を受けていたことが27日、分かった。この日、都内で行われた第20回読売演劇大賞授賞式に出席し、本人が明らかにした。
入院前「少し胸上部に痛みがあった」という蜷川さんは先月24日、救急車でかかりつけの病院へ。すぐに狭心症の診断を受け、同26日に脚の血管を切り取り、バイパス3本をつなぐ6時間の手術を受けた。
今月21日に退院したばかり。まだ体力が戻っておらず、話す声もかすれ、足元がふらついていたが昨年は11本の作品を演出し同賞の大賞・最優秀演出家賞を受賞。賞金200万円をしっかりゲットするため無理を押して登壇し、不死身ぶりをアピールした。
(蜷川幸雄さん、1月に狭心症手術も不死身アピール)
狭心症とは、心筋が一過性に虚血に陥るために生じる胸部または隣接部の特有の不快感(狭心痛)を主症状とする臨床症候群です。原因としては冠動脈の粥状硬化や攣縮による冠血流の減少が主なものです。ただし、一般的には、心筋梗塞のように心筋逸脱酵素の有意な上昇を伴いません。
狭心症の症状としては、一般的には胸部圧迫感・絞扼感を伴った、数分〜数十分続く前胸部痛であり、ときに左肩への放散や冷汗・悪心などを伴います。
ただ、実際の臨床の場では非典型的なものも多数存在します。具体的には、上腹部痛やのどの痛み・胸やけで発症することもあり、消化器科を受診する場合や、胸の痛みに乏しく、背中の痛みや顎の張る感じ、または左肩の凝りが主体で整形外科を受診する場合などもあります。
多くの場合症状は一過性ですが、心不全を伴うような重症例(多枝冠動脈病変に伴う)では、喘鳴を伴う呼吸困難、起座呼吸が出現(心臓喘息)することもあります。
診断には、初診時には狭心症類似疾患の鑑別、合併症および狭心症に影響を及ぼす疾患の有無につき調べる必要があります。安静時心電図、胸部X線、血清CK値など簡便に行える検査にて急性心筋梗塞を除外するとともに、狭心症に影響を与える不整脈、高血圧、大動脈疾患による左室肥大、甲状腺機能亢進症などの心筋酸素需要を増大させる疾患や、貧血・肺機能低下などの疾患の有無を明らかにしておくことが必要です。
狭心症の正確な診断には、心電図(非発作時には約半数の症例で心電図異常を認めない。発作時心電図をとらえるためには、運動負荷心電図およびHolter心電図が有用)や、心臓超音波検査(非侵襲的に心筋の壁運動異常をとらえることが可能)、核医学検査(RIを用いた狭心症の診断には201TIおよび99mTcによる心筋シンチグラフィおよびRIアンギオグラフィを行うことにより,心筋虚血部位への血流の相対的減少や虚血部心筋の壁運動の異常,駆出率の低下を検出する)、心臓CTなどがあります。
冠状動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting;CABG)とは、冠状動脈の閉塞、狭窄に対して行われる外科的血行再建術です。体循環と冠状動脈の間にバイパスを作り(グラフトと呼ばれる血管を用いる)、心筋への動脈血流を増加させる方法です。
用いられるグラフトには、左右内胸動脈、右胃大網動脈、大伏在静脈、下腹壁動脈などが用いられます。長期開存性において、有茎の動脈グラフトが優れるといわれています。
適応となるのは、
こうした場合があります。
一般的には、左主幹動脈などの重症冠疾患の治療では冠動脈バイパス術がとられることが多いようですが、最近ではこういった症例にもカテーテル手術が応用されており、ますます冠動脈バイパス術の対象は狭められているそうです。

入院前「少し胸上部に痛みがあった」という蜷川さんは先月24日、救急車でかかりつけの病院へ。すぐに狭心症の診断を受け、同26日に脚の血管を切り取り、バイパス3本をつなぐ6時間の手術を受けた。
今月21日に退院したばかり。まだ体力が戻っておらず、話す声もかすれ、足元がふらついていたが昨年は11本の作品を演出し同賞の大賞・最優秀演出家賞を受賞。賞金200万円をしっかりゲットするため無理を押して登壇し、不死身ぶりをアピールした。
(蜷川幸雄さん、1月に狭心症手術も不死身アピール)
狭心症とは
狭心症とは、心筋が一過性に虚血に陥るために生じる胸部または隣接部の特有の不快感(狭心痛)を主症状とする臨床症候群です。原因としては冠動脈の粥状硬化や攣縮による冠血流の減少が主なものです。ただし、一般的には、心筋梗塞のように心筋逸脱酵素の有意な上昇を伴いません。
狭心症の症状としては、一般的には胸部圧迫感・絞扼感を伴った、数分〜数十分続く前胸部痛であり、ときに左肩への放散や冷汗・悪心などを伴います。
ただ、実際の臨床の場では非典型的なものも多数存在します。具体的には、上腹部痛やのどの痛み・胸やけで発症することもあり、消化器科を受診する場合や、胸の痛みに乏しく、背中の痛みや顎の張る感じ、または左肩の凝りが主体で整形外科を受診する場合などもあります。
多くの場合症状は一過性ですが、心不全を伴うような重症例(多枝冠動脈病変に伴う)では、喘鳴を伴う呼吸困難、起座呼吸が出現(心臓喘息)することもあります。
診断には、初診時には狭心症類似疾患の鑑別、合併症および狭心症に影響を及ぼす疾患の有無につき調べる必要があります。安静時心電図、胸部X線、血清CK値など簡便に行える検査にて急性心筋梗塞を除外するとともに、狭心症に影響を与える不整脈、高血圧、大動脈疾患による左室肥大、甲状腺機能亢進症などの心筋酸素需要を増大させる疾患や、貧血・肺機能低下などの疾患の有無を明らかにしておくことが必要です。
狭心症の正確な診断には、心電図(非発作時には約半数の症例で心電図異常を認めない。発作時心電図をとらえるためには、運動負荷心電図およびHolter心電図が有用)や、心臓超音波検査(非侵襲的に心筋の壁運動異常をとらえることが可能)、核医学検査(RIを用いた狭心症の診断には201TIおよび99mTcによる心筋シンチグラフィおよびRIアンギオグラフィを行うことにより,心筋虚血部位への血流の相対的減少や虚血部心筋の壁運動の異常,駆出率の低下を検出する)、心臓CTなどがあります。
CABGとは
冠状動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting;CABG)とは、冠状動脈の閉塞、狭窄に対して行われる外科的血行再建術です。体循環と冠状動脈の間にバイパスを作り(グラフトと呼ばれる血管を用いる)、心筋への動脈血流を増加させる方法です。
用いられるグラフトには、左右内胸動脈、右胃大網動脈、大伏在静脈、下腹壁動脈などが用いられます。長期開存性において、有茎の動脈グラフトが優れるといわれています。
適応となるのは、
1) 冠状動脈造影上75%以上の狭窄を有する。
2) 3枝病変(重症)
3) typeC(狭窄長が20mm以上、高度の蛇行、石灰化、3ヶ月以上経過した完全閉塞病変、大きな分枝が保護できない病変など)を有する多枝病変
4) jeopartized collateralを有する病変
5) 左前下行枝(LAD)中枢病変を有する多枝病変
6) PCIによる急性閉塞および再狭窄例、PCI困難例
こうした場合があります。
一般的には、左主幹動脈などの重症冠疾患の治療では冠動脈バイパス術がとられることが多いようですが、最近ではこういった症例にもカテーテル手術が応用されており、ますます冠動脈バイパス術の対象は狭められているそうです。