俳優の柄本明(64)が前立腺がんを患っていることが31日、分かった。妻で女優の角替和枝(58)が、兵庫県内で行われたイベントで明かした。柄本は既に手術を終えているといい、角替は「皆さまが心配するほどでもないですよ」と病状が軽度であることを強調したが、ショッキングな病名に会場には衝撃が走った。
角替の口から突然、出た言葉に、会場は一瞬、静寂に包まれた。夫である柄本の体を、がんが襲っていたことを明かしたのだ。
柄本は、この日兵庫県朝来市で行われた演劇セミナーに出演する予定だったが、急きょ出演を見合わせた。柄本の代わりに会場を訪れた角替が冒頭であいさつに立ち、柄本の欠席を謝罪。さらに、その理由について「というのも、(柄本は)前立腺がんの手術を受けまして」と、がん治療のためであることを明かした。
角替の説明によると、柄本は既に手術を受けており、術後の経過を見るため、この日のイベント出演を取りやめたという。突然の衝撃告白に言葉を無くした参加者へ向け、角替は「皆さまが心配するほどでもないんです」と病状が軽度のものであることを強調。柄本には出演の意志があったものの、入院・手術の日程調整ができなかったことを明かし、「本人も『伺えずに申し訳ないと思っている』と言っていました」と無念の思いを代弁した。
(柄本明、前立腺がんだった…妻の角替和江が衝撃告白)
前立腺癌の有名人としては、
・荒木経惟さん
・アンドリュー・ロイド・ウェバーさん
・デニス・ホッパーさん
・間寛平さん
・ルイス・ゴセット・Jrさん
・稲川淳二さん
などがいらっしゃいます。
前立腺癌は、主に前立腺外腺(peripheral zone)より発生する腺癌です。臨床癌は50歳以上の男性に多く(典型的な高齢者癌)、高齢になるほど発生率が高いです。
発見率、罹患率ともに増加しており、特に腫瘍マーカーである前立腺特異抗原Prostate Specific Antigen(PSA)を用いたスクリーニングでPSA高値のみで発見される早期癌の割合が増えています。罹患率は、1975年以降増加していますが、その理由の1つとして前立腺特異抗原(PSA)による診断方法の普及によると指摘もされています。
前立腺は男性ホルモンの標的臓器であり、その構造および機能の維持は男性ホルモン依存性です。このように強い男性ホルモン依存性臓器である前立腺から発生する前立腺癌の90%以上は男性ホルモン依存性を有しているといわれています。
前立腺癌の症状としては、発生部位が周辺部なので早期癌だけでは排尿障害などの症状はありません。ただし、肥大症と合併することが多く、排尿障害があることもあります。骨転移による症状も起こることがあり、骨の痛み、病的骨折、進行例では造血機能障害、発熱などがみられることもあります。
直腸指診では、大きさ、硬さ、被膜周囲の状態をみます。経直腸的超音波断層法(transrectal ultrasonography;TRUS)でも、同様に経直腸的に前立腺の大きさ、エコーレベル、被膜の状態がわかります。
前立腺癌の疑いのある患者さんに対しては、前立腺特異抗原prostate specific antigen(PSA)検査、直腸内触診(DRE)、経直腸的超音波検査(TRUS)を行います。
前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)は、前立腺肥大症(BPH)でも上昇しますが、前立腺癌ではさらに上昇します。75〜95%の前立腺癌患者では異常高値(>4ng/ml)を示し、病勢,癌細胞の量をよく反映し、治療が奏功すると低下、前立腺全摘除術後は測定限界以下となります。
前立腺針生検では、確定診断ができ、経直腸超音波断層法ガイド下6ヶ所の生検を行います。血清PSA >10ng/mlでは癌発見率40%、血清PSA 4〜10ng/ml(グレーゾーン)では癌発見率10%であるといわれています。
直腸診で陽性の場合やTRUS陽性の場合、またはPSA値10.1ng/ml以上の場合には超音波ガイド下6か所系統的前立腺針生検を行います。PSAが10.0ng/ml以下の場合には年齢階層別PSA,、PSAD、 PSAvelocityを参考にして、前立腺針生検を行います。病理組織学的に確定診断された症例をもって前立腺癌とするので、針生検などの病理学的検索は重要です。
前立腺癌の治療としては、以下のようなものです。
角替の口から突然、出た言葉に、会場は一瞬、静寂に包まれた。夫である柄本の体を、がんが襲っていたことを明かしたのだ。
柄本は、この日兵庫県朝来市で行われた演劇セミナーに出演する予定だったが、急きょ出演を見合わせた。柄本の代わりに会場を訪れた角替が冒頭であいさつに立ち、柄本の欠席を謝罪。さらに、その理由について「というのも、(柄本は)前立腺がんの手術を受けまして」と、がん治療のためであることを明かした。
角替の説明によると、柄本は既に手術を受けており、術後の経過を見るため、この日のイベント出演を取りやめたという。突然の衝撃告白に言葉を無くした参加者へ向け、角替は「皆さまが心配するほどでもないんです」と病状が軽度のものであることを強調。柄本には出演の意志があったものの、入院・手術の日程調整ができなかったことを明かし、「本人も『伺えずに申し訳ないと思っている』と言っていました」と無念の思いを代弁した。
(柄本明、前立腺がんだった…妻の角替和江が衝撃告白)
前立腺癌の有名人
前立腺癌の有名人としては、
・荒木経惟さん
・アンドリュー・ロイド・ウェバーさん
・デニス・ホッパーさん
・間寛平さん
・ルイス・ゴセット・Jrさん
・稲川淳二さん
などがいらっしゃいます。
前立腺癌とは
前立腺癌は、主に前立腺外腺(peripheral zone)より発生する腺癌です。臨床癌は50歳以上の男性に多く(典型的な高齢者癌)、高齢になるほど発生率が高いです。
発見率、罹患率ともに増加しており、特に腫瘍マーカーである前立腺特異抗原Prostate Specific Antigen(PSA)を用いたスクリーニングでPSA高値のみで発見される早期癌の割合が増えています。罹患率は、1975年以降増加していますが、その理由の1つとして前立腺特異抗原(PSA)による診断方法の普及によると指摘もされています。
前立腺は男性ホルモンの標的臓器であり、その構造および機能の維持は男性ホルモン依存性です。このように強い男性ホルモン依存性臓器である前立腺から発生する前立腺癌の90%以上は男性ホルモン依存性を有しているといわれています。
前立腺癌の症状としては、発生部位が周辺部なので早期癌だけでは排尿障害などの症状はありません。ただし、肥大症と合併することが多く、排尿障害があることもあります。骨転移による症状も起こることがあり、骨の痛み、病的骨折、進行例では造血機能障害、発熱などがみられることもあります。
直腸指診では、大きさ、硬さ、被膜周囲の状態をみます。経直腸的超音波断層法(transrectal ultrasonography;TRUS)でも、同様に経直腸的に前立腺の大きさ、エコーレベル、被膜の状態がわかります。
前立腺癌の疑いのある患者さんに対しては、前立腺特異抗原prostate specific antigen(PSA)検査、直腸内触診(DRE)、経直腸的超音波検査(TRUS)を行います。
前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)は、前立腺肥大症(BPH)でも上昇しますが、前立腺癌ではさらに上昇します。75〜95%の前立腺癌患者では異常高値(>4ng/ml)を示し、病勢,癌細胞の量をよく反映し、治療が奏功すると低下、前立腺全摘除術後は測定限界以下となります。
前立腺針生検では、確定診断ができ、経直腸超音波断層法ガイド下6ヶ所の生検を行います。血清PSA >10ng/mlでは癌発見率40%、血清PSA 4〜10ng/ml(グレーゾーン)では癌発見率10%であるといわれています。
直腸診で陽性の場合やTRUS陽性の場合、またはPSA値10.1ng/ml以上の場合には超音波ガイド下6か所系統的前立腺針生検を行います。PSAが10.0ng/ml以下の場合には年齢階層別PSA,、PSAD、 PSAvelocityを参考にして、前立腺針生検を行います。病理組織学的に確定診断された症例をもって前立腺癌とするので、針生検などの病理学的検索は重要です。
前立腺癌の治療
前立腺癌の治療としては、以下のようなものです。
前立腺がんの治療法には、手術療法、放射線治療、内分泌療法、さらには特別な治療を実施せず、当面経過観察する待機療法があります。限局した腫瘍には根治的前立腺全摘術や放射線療法が、進行した場合には抗男性ホルモン療法が一般的に行われます。
手術療法は、適応は限局性癌、すなわちstage A、Bです。最近、局所浸潤度に対しネオアジュバントとしての内分泌療法を行い、縮小をはかった後、手術する方法もとられています。手術方法は所属リンパ節も含め、前立腺、精嚢を一塊として摘出します。
手術の方法には下腹部を切開して前立腺を摘出する場合(恥骨後式前立腺全摘除術)と腹腔鏡とよばれる内視鏡下に切除する方法、あるいは肛門の上を切開して前立腺を摘出する方法(会陰式前立腺全摘除術)があります。
合併症として、尿失禁と性機能障害があります。尿失禁に関しては、1%程度の手術で起こっているようです。ただし、この手術では性機能障害は精管が切断されるため術後、射精することができません。ですが、勃起神経を残す神経保存術も行われています。
手術療法は、適応は限局性癌、すなわちstage A、Bです。最近、局所浸潤度に対しネオアジュバントとしての内分泌療法を行い、縮小をはかった後、手術する方法もとられています。手術方法は所属リンパ節も含め、前立腺、精嚢を一塊として摘出します。
手術の方法には下腹部を切開して前立腺を摘出する場合(恥骨後式前立腺全摘除術)と腹腔鏡とよばれる内視鏡下に切除する方法、あるいは肛門の上を切開して前立腺を摘出する方法(会陰式前立腺全摘除術)があります。
合併症として、尿失禁と性機能障害があります。尿失禁に関しては、1%程度の手術で起こっているようです。ただし、この手術では性機能障害は精管が切断されるため術後、射精することができません。ですが、勃起神経を残す神経保存術も行われています。