JAMAのMaternal Obesity and Risk of Preterm Deliveryの記事によると、妊婦の太り過ぎ、超早産のリスクになるそうです。

スウェーデンで単胎生産分娩をした女性159万9551人を対象に、妊娠早期の体格指数(BMI)と早産の関連をコホート研究で検討です。BMI(Body Mass Index)とは、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数です。体重(Kg)を身長(m)の二乗で割った値です。

BMIの計算式は世界共通であるが、肥満の判定基準は国により異なります。WHOでは25以上を「標準以上(overweight)」、30以上を「肥満(obese)」としていますが、日本肥満学会では、BMI22の場合を標準体重としており、25以上の場合を肥満、18.5未満である場合を低体重としています。

このBMIと早産との関係性がどうかというと、正常体重妊婦と比べた過体重/肥満妊婦の超早産(22-27週)オッズ比は、BMI25-30未満で1.26、30-35未満で1.58、35-40未満で2.01、40以上で2.99であったそうです。

オッズ比は、ある事象の起こりやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度であり、「ある事象の起こる確率をpとして、p/(1−p)の値」を指します。

BMI 40オーバーの方はなかなかいらっしゃらないでしょうが(たとえば、160 cm の女性で102 Kg以上)、妊婦の方々はお気をつけください。
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