苦しむ患者を救う身体再建 「絶対にNOとはいわない」技術に限界なし
乳がんの手術で乳房を失った女性を対象に、人工乳房をつくっている池山メディカルジャパン(名古屋市名東区)。最近は指や足、顔の一部も手がけるなど部位を広げてきた。いずれも医療現場からの“SOS”に応えた結果だ。「苦しんでいる人が、普通の生活を送れるようにしたい」という池山紀之社長は「病院の要望には絶対にNOとはいわない」という信念を貫く。

こちらの会社「池山メディカルジャパン」は、「世界で唯一のオーダーメイド人工乳房専門メーカー」と謳っています。乳癌で手術を受けた患者さんの生活の質を向上させる技術を提供しています。

同社が製作する人工乳房はシリコン製。専門技術者によるオーダーメードで、患者には乳房の喪失感を補うカウンセリングまで実施し、細かい配慮と時間を費やす。製作過程ではまず、残された側の乳房の型をとり、左右対称になるよう製作する。柔らかさや色など細部にいたるまで“ホンモノそっくり”に精巧に仕上げる。

ということのようです。さらに、救われているのは乳癌患者さんだけではありません。以下の様な方々も救われているようです。
当初、医療機関の乳腺外科に出入りしていたが、事業を始めて1年あまりたったころ、形成外科の医者から声がかかった。病院内で同社の精巧な技術が話題となり、「乳房ができるのなら、身体の他の部位も製作できるのではないか」という相談だった。具体的には、「漏斗(ろうと)胸」という、胸の中央部分がくぼむ症状の小学生女児についての相談だった。

女児は、胸がへこんでいることがコンプレックスとなり、水着姿になるのを嫌がるようになった。相談を受けた池山社長は人工乳房の技術を応用し、くぼみが目立たなくなるよう、同年齢の女児と同じぐらいの胸の膨らみを人工的につくった。さらに、体の成長に合わせて膨らみに注入するゲル状物質の量を増やす工夫も編み出した。この経験が、人工乳房以外も手がける転機になった。

ということで、乳癌患者だけでなく悩みを解決してくれることも考えられているようです。

費用や要する時間としては、
製作期間は2〜3カ月。費用は片方で28万5000〜88万円。必要なときだけ、接着剤で装着する。「温泉に入れ、ブラジャーがつけられるのは、うちの製品だけです」と池山社長。2007年に事業化し、これまでに約3000人の乳房を製作した。
(池山メディカルジャパン 人工乳房)

ということのようです。