日本皮膚科学会はロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会の松永佳世子委員長は、美白化粧品を用いて白斑が生じた問題を取り扱ったNHK番組に、患者を不安にさせる内容が含まれていたとして、誤解を解くとともに、今後の研究や対応などを説明する文書を9月4日に発表した。
最新報告 カネボウ“美白”問題

NHK番組は9月2日に放映された「クローズアップ現代」。
松永委員長は、1年経っても白斑が治らない、2割しか治らない、色を作る細胞がなくなっていると番組内で紹介された事例は、一部の限られた患者のみの状況で、多くの患者の経過とは異なると反論。ロドデノール含有化粧品の使用を中止することで明らかな改善が見られる症例が多く、痒みや赤みがある場合はステロイドや抗アレルギー薬で抑えられ、ビタミンCやE、トラネキサム酸内服も色素改善に役立つと説明した。
(NHK番組に学会反論、白斑問題で)
この具体的な指摘内容については、「9月2日放映 クローズアップ現代 「最新報告 カネボウ“美白”問題」の放送内容をご覧になった患者さんへのメッセージ(PDF)」にあります。
こちらに記載されているポイントしては、以下のようなものです。
とのことです。不安を感じられてお困りの方は、ぜひとも「ロドデノール含有化粧品の安全性について 患者さん向けFAQ」をお読みになり、正確な情報を得てください。
最新報告 カネボウ“美白”問題

NHK番組は9月2日に放映された「クローズアップ現代」。
松永委員長は、1年経っても白斑が治らない、2割しか治らない、色を作る細胞がなくなっていると番組内で紹介された事例は、一部の限られた患者のみの状況で、多くの患者の経過とは異なると反論。ロドデノール含有化粧品の使用を中止することで明らかな改善が見られる症例が多く、痒みや赤みがある場合はステロイドや抗アレルギー薬で抑えられ、ビタミンCやE、トラネキサム酸内服も色素改善に役立つと説明した。
(NHK番組に学会反論、白斑問題で)
この具体的な指摘内容については、「9月2日放映 クローズアップ現代 「最新報告 カネボウ“美白”問題」の放送内容をご覧になった患者さんへのメッセージ(PDF)」にあります。
こちらに記載されているポイントしては、以下のようなものです。
白斑は多くの患者さんで治ってきている
ロドデノール含有化粧品の使用を中止すると、白斑部分に色素の再生がはじまり、8週後の現在では、明らかな改善がみられている方が多いです。2 年経過しても白斑が残っている患者さんは、数名報告されています。これらの患者さんの治りにくい原因を、きちんと把握し、治療を行いますので、心配なさらないでください。
2 割の患者さんしか治らないのではない
2 割の患者さんしか白斑が治らないと特別委員会は言っていません。多くの患者さんがよくなるのですが、化粧品の使用を中止して、経過を追った患者さんの数が限られているのです。
今の段階では完治に近い人が 2 割いるとカネボウ化粧品から報告されています。特別委員会の調査研究結果は 9 月中旬に報告します。
色を作る細胞は残っている人も多い
白斑の部分の皮膚を生検して、調べてみると色を作る細胞がなくなっている方もありますが、多くの方は、色を作る細胞は残っていることがわかっています。
治療方法はある
1) 原因になっている化粧品の使用を中止。
2) 痒みや赤みがある場合は、ステロイドやタクロリムスの外用薬(塗り薬)や抗アレルギー薬を内服することで効果があります。
3) ビタミンCとE、トラネキサム酸の内服も色素増強部分の色調を改善し、酸化しやすい皮膚の状態を改善する効果があると考えられます。
4) 白斑部分に光線療法が有効である症例も報告されています。
とのことです。不安を感じられてお困りの方は、ぜひとも「ロドデノール含有化粧品の安全性について 患者さん向けFAQ」をお読みになり、正確な情報を得てください。