「白い巨塔」や「大地の子」「沈まぬ太陽」などスケールの大きな社会派小説で知られる人気作家、山崎豊子(やまさき・とよこ、本名杉本豊子=すぎもと・とよこ)さんが29日午前、死去した。88歳。大阪市出身。
白い巨塔
2004年にフジテレビ系で放送された「白い巨塔」、09年にフジテレビ系で放送された「不毛地帯」に主演した唐沢寿明は30日、所属事務所を通じて「今の自分があるのも山崎先生のお陰だと思っております」と追悼のコメントを発表した。
唐沢は30日、たまたま数年ぶりに「白い巨塔」の制作に関わったスタッフと食事会を予定していたという。そんなところに飛び込んできた訃報。「久しぶりに当時を振り返り、思い出話ができると思っていた矢先、山崎先生の突然の訃報を受けて、本当に言葉がありません」と衝撃に包まれた。
また「『白い巨塔』の撮影前に初めてお会いしたとき、『あなた、いい度胸してるわね』と声を掛けて頂いたことが今でも鮮明に思い出されます」と初対面で声をかけてもらったことを振り返り、「この強烈な一言を掛けて頂いたからこそ、大役を演じ切ることができたと思います。今の自分があるのも、山崎先生のお陰だと思っております。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。
1978年の故・田宮二郎さん主演時以来、25年ぶりに再ドラマ化された唐沢主演の「白い巨塔」は、2クールにわたり、全21話で放送された。04年3月18日放送の最終回の平均視聴率は関東地区で32・1%(関西地区は39・9%、数字はビデオリサーチ調べ)を記録。入院中だった山崎さんからは、「財前の無念の死が演じられていて、非常に良かった」との談話も寄せられた。
(唐沢寿明 山崎豊子さん悼む…代表作「白い巨塔」「不毛地帯」に主演)
心臓はポンプとして、臓器、組織が必要とする血液を送り出しています。心臓のポンプとしての機能が低下すると、臓器、組織の機能を維持するのに十分な血液量を送ることができなくなり、易疲労感、運動耐容能低下など、組織灌流不全に基づく症状・徴候が出現してきます。
心不全とは、この心臓のポンプ機能の失調により、臓器が必要とする心拍出量が得られず、こうした臓器低灌流(血液が上手く行き渡らない)と、うっ血のために引き起こされる臨床症候群、と定義できます。
心不全の原因疾患は多様です。頻度の高いのは虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧性心疾患、心筋疾患の順となっています。誘因としては感染、心房細動などの不整脈、水分・塩分の過剰摂取、治療薬の中断などが重要となります。うっ血性心不全はさまざまなこうした病因による心疾患の終末像であり、状態像です。心不全状態になると患者さんの日常生活が損なわれ、生命予後が短縮することになってしまいます。
収縮不全は心臓の収縮機能の低下や後負荷の不整合により生じ、拡張不全は左心室の等容拡張期における弛緩能または拡張期伸展性の低下によって生じます。
心不全になると、息切れ、浮腫など、末梢組織、間質や肺などに血液がうっ滞する容量負荷に基づく症状が出現してきます。さらに、心拍出量低下を補うための代償機序として作動する神経体液性因子の活性化に基づく症候が出現してきます。その結果、基礎心疾患の病態に関係なく、共通の臨床症状が現れてきます。
主に左心機能の低下があり、肺うっ血、呼吸困難などを来すものを左心不全、主に右心機能の低下があり、浮腫、静脈怒張、肝腫大などを来すものを右心不全といいます。両者は合併する例が多いです。
診断は、このような自覚症状(全身倦怠感、食欲不振、息切れ、動悸、呼吸困難、めまい、など多彩)、浮腫の有無などの全身状態の観察、肺野および心臓の聴診で疑い、12誘導心電図、血液検査(血清BNP値などを含む)、胸部X線写真、心臓超音波検査などにより可能です。拡張機能不全の診断には心臓超音波ドプラ法などを用います。
心不全の治療としては、以下のようなものがあります。
白い巨塔
2004年にフジテレビ系で放送された「白い巨塔」、09年にフジテレビ系で放送された「不毛地帯」に主演した唐沢寿明は30日、所属事務所を通じて「今の自分があるのも山崎先生のお陰だと思っております」と追悼のコメントを発表した。
唐沢は30日、たまたま数年ぶりに「白い巨塔」の制作に関わったスタッフと食事会を予定していたという。そんなところに飛び込んできた訃報。「久しぶりに当時を振り返り、思い出話ができると思っていた矢先、山崎先生の突然の訃報を受けて、本当に言葉がありません」と衝撃に包まれた。
また「『白い巨塔』の撮影前に初めてお会いしたとき、『あなた、いい度胸してるわね』と声を掛けて頂いたことが今でも鮮明に思い出されます」と初対面で声をかけてもらったことを振り返り、「この強烈な一言を掛けて頂いたからこそ、大役を演じ切ることができたと思います。今の自分があるのも、山崎先生のお陰だと思っております。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。
1978年の故・田宮二郎さん主演時以来、25年ぶりに再ドラマ化された唐沢主演の「白い巨塔」は、2クールにわたり、全21話で放送された。04年3月18日放送の最終回の平均視聴率は関東地区で32・1%(関西地区は39・9%、数字はビデオリサーチ調べ)を記録。入院中だった山崎さんからは、「財前の無念の死が演じられていて、非常に良かった」との談話も寄せられた。
(唐沢寿明 山崎豊子さん悼む…代表作「白い巨塔」「不毛地帯」に主演)
心不全とは
心臓はポンプとして、臓器、組織が必要とする血液を送り出しています。心臓のポンプとしての機能が低下すると、臓器、組織の機能を維持するのに十分な血液量を送ることができなくなり、易疲労感、運動耐容能低下など、組織灌流不全に基づく症状・徴候が出現してきます。
心不全とは、この心臓のポンプ機能の失調により、臓器が必要とする心拍出量が得られず、こうした臓器低灌流(血液が上手く行き渡らない)と、うっ血のために引き起こされる臨床症候群、と定義できます。
心不全の原因疾患は多様です。頻度の高いのは虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧性心疾患、心筋疾患の順となっています。誘因としては感染、心房細動などの不整脈、水分・塩分の過剰摂取、治療薬の中断などが重要となります。うっ血性心不全はさまざまなこうした病因による心疾患の終末像であり、状態像です。心不全状態になると患者さんの日常生活が損なわれ、生命予後が短縮することになってしまいます。
収縮不全は心臓の収縮機能の低下や後負荷の不整合により生じ、拡張不全は左心室の等容拡張期における弛緩能または拡張期伸展性の低下によって生じます。
心不全になると、息切れ、浮腫など、末梢組織、間質や肺などに血液がうっ滞する容量負荷に基づく症状が出現してきます。さらに、心拍出量低下を補うための代償機序として作動する神経体液性因子の活性化に基づく症候が出現してきます。その結果、基礎心疾患の病態に関係なく、共通の臨床症状が現れてきます。
主に左心機能の低下があり、肺うっ血、呼吸困難などを来すものを左心不全、主に右心機能の低下があり、浮腫、静脈怒張、肝腫大などを来すものを右心不全といいます。両者は合併する例が多いです。
診断は、このような自覚症状(全身倦怠感、食欲不振、息切れ、動悸、呼吸困難、めまい、など多彩)、浮腫の有無などの全身状態の観察、肺野および心臓の聴診で疑い、12誘導心電図、血液検査(血清BNP値などを含む)、胸部X線写真、心臓超音波検査などにより可能です。拡張機能不全の診断には心臓超音波ドプラ法などを用います。
心不全の治療
心不全の治療としては、以下のようなものがあります。
塩分やアルコールの過剰摂取を含むや睡眠・休養時間を含めた生活習慣の改善、禁煙、適度な運動などが求められます。さらに、コントロール不十分であれば、高血圧症、高脂血症、糖尿病などそれぞれの疾患に対する薬物療法を開始します。
心不全を惹起しうる構造的心臓疾患(心筋梗塞の既往、左室肥大、無症候性の弁膜疾患など)、駆出率低下などはあるが心不全の症状は出現していないstage Bでは、stage Aでの治療に加えて、ACE阻害薬またはARB、およびβ遮断薬を使用することを考えます。
ACE阻害薬またはARBといった基礎薬を使用したうえでβ遮断薬(カルベジロール[アーチスト])が追加されることが多いですが、低血圧の場合はβ遮断薬の追加が難しいこともあります。
構造的心臓疾患をすでに有し、心不全の既往または現在心不全症状が存在するstage Cでは、stage A、Bのすべての治療に加えて、禁忌でなければ、ACE阻害薬またはARB、およびβ遮断薬を用います。
浮腫があれば利尿薬(ラシックス、ダイアート)を用い、使用量に注意を払いながら継続投与とします。心不全症状があり、頻脈、特に心房細動の合併があればジゴキシンを使用したりします。心筋保護を目的に抗アルドステロン薬(アルダクトンA)、心機能低下が高度であれば、Ca拮抗薬(アムロジン)を追加します。
内科的治療に不応性で、特殊なインターベンション(補助循環など)も必要となる難治性心不全であるstage Dでは、stage A〜Cのすべての治療が行われます。利尿薬、ACE阻害薬、β遮断薬、抗アルドステロン薬、ジギタリスなどの投与に加えて、すべてのARBではないがブロプレスの追加でさらなる有効性が示されています。
利尿薬は作用の異なる薬剤、例えばループ利尿薬とサイアザイド系利尿薬の同時投与やラシックス静注、さらには、重症であれば強心薬の経静脈投与とともにラシックス点滴静注を試みます。
心不全症状(NYHA III-IV相当)があり、内服による治療に抵抗性の場合は、ハンプを含めた一時的な経静脈的血管拡張療法も可能です(ですが、慢性心不全の予後にどのような効果があるかについてはなお不明)。
また、強心薬は長期使用すると心筋傷害を増大し予後を悪化させる可能性がありますが、stage Dではやむを得ない対症療法と考えられます。
心不全を惹起しうる構造的心臓疾患(心筋梗塞の既往、左室肥大、無症候性の弁膜疾患など)、駆出率低下などはあるが心不全の症状は出現していないstage Bでは、stage Aでの治療に加えて、ACE阻害薬またはARB、およびβ遮断薬を使用することを考えます。
ACE阻害薬またはARBといった基礎薬を使用したうえでβ遮断薬(カルベジロール[アーチスト])が追加されることが多いですが、低血圧の場合はβ遮断薬の追加が難しいこともあります。
構造的心臓疾患をすでに有し、心不全の既往または現在心不全症状が存在するstage Cでは、stage A、Bのすべての治療に加えて、禁忌でなければ、ACE阻害薬またはARB、およびβ遮断薬を用います。
浮腫があれば利尿薬(ラシックス、ダイアート)を用い、使用量に注意を払いながら継続投与とします。心不全症状があり、頻脈、特に心房細動の合併があればジゴキシンを使用したりします。心筋保護を目的に抗アルドステロン薬(アルダクトンA)、心機能低下が高度であれば、Ca拮抗薬(アムロジン)を追加します。
内科的治療に不応性で、特殊なインターベンション(補助循環など)も必要となる難治性心不全であるstage Dでは、stage A〜Cのすべての治療が行われます。利尿薬、ACE阻害薬、β遮断薬、抗アルドステロン薬、ジギタリスなどの投与に加えて、すべてのARBではないがブロプレスの追加でさらなる有効性が示されています。
利尿薬は作用の異なる薬剤、例えばループ利尿薬とサイアザイド系利尿薬の同時投与やラシックス静注、さらには、重症であれば強心薬の経静脈投与とともにラシックス点滴静注を試みます。
心不全症状(NYHA III-IV相当)があり、内服による治療に抵抗性の場合は、ハンプを含めた一時的な経静脈的血管拡張療法も可能です(ですが、慢性心不全の予後にどのような効果があるかについてはなお不明)。
また、強心薬は長期使用すると心筋傷害を増大し予後を悪化させる可能性がありますが、stage Dではやむを得ない対症療法と考えられます。