週刊誌「週刊ヤングマガジン」で4コマ漫画『食べれません』を連載している漫画家の風間やんわり先生が亡くなったとの情報がインターネットに流れている。先生と親しい間柄にあった、落語家の立川キウイ氏が最新のブログ記事で次のように投稿しているのだ。

食べれません
食べれません(1) (ヤングマガジンコミックス)

・立川キウイ氏の投稿
「死因、呑みすぎ。それってカッコイイ。ちなみに果実はドブにはまって死にたい。今日、戸田斎場に行ってきた。風間っちは酒が好きだった。だから棺の前で缶ビール一気呑み。風間っちは談志が好きだった。入門すれば?(笑) また呑もうね。合掌」(立川キウイ氏ブログより引用)

「ヤングマガジン」を刊行している講談社からは今のところ(2013年10月25日19時30分)、公式な発表がないため、詳細は不明だ。しかし19時の段階で電撃ネットワークのギュウゾウ氏がキウイ氏の投稿を引用して次のようにつぶやいている。

・電撃ネットワーク、ギュウゾウ氏のつぶやき



突然のやんわり先生の訃報。先生と親しい間柄だった2人の投稿であるだけに「まさか……」という思いがよぎる。改めて講談社ならびに、やんわり先生の公式ページで報告があるのかもしれない。先生の作品はもう読むことができないのだろうか? とにかくいまは公式の情報を待った方が良いだろう。

アルコール性肝障害とは


大量に飲酒することにより、脂肪肝→肝炎・肝線維症→肝硬変へと進展します。稀に、肝癌まで発症する多彩な病変をきたすことがあります。

「飲み過ぎ」とは、エタノール量として75 g(日本酒換算3合)以上/日を、5年間以上を診断の目安とされています。ですが、女性では男性の約2/3の少量の飲酒で短期間に肝硬変へと移行しやすいとされます。ですので、女性のほうがアルコールの影響が強く出るとお考えいただいた方が良いと思います。

アルコール性肝障害は、わが国の肝硬変の原因の約10−15%を占めています。B型・C型など肝炎ウイルスによる肝障害も、飲酒により進行しやすいとされており、こうした疾患の方は、よりご注意いただきたいと思います。

アルコール性肝障害の治療


治療としては、まず「断酒」です。これに尽きます。
薬物療法はあくまで補助的・短期的であり、多くの場合断酒のみで病態の改善は得られ、断酒することが最も重要です。

断酒には家族・友人・同僚,医師(内科・精神科・産業医)・看護師・保健師・医療ソーシャルワーカーなど多くの人の協力を必要とします。やはり、自分だけではやめることは難しいです。アルコール依存症患者の自助グループ活動は患者同士の集まりにより断酒継続の意思を高めることも有用です。

依存症患者は、家庭的・社会的・実存的問題を抱え、自助グループでの成長により断酒の長期継続が可能なケースがあります。また、嫌酒剤(ノックビンなど)は断酒の意志がある患者に、意志の強化のために投与します。

また、アルコール性肝障害自体に対する治療としては、抗ウイルス療法以外はウイルス性に準じた治療を行います。特に重症型のアルコール性肝炎では、著明な肝臓の腫大に、肝性脳症、肺炎、腎不全、消化管出血を合併する病態であり、1か月以内に死亡する例も多いです。血漿交換、持続的血液透析、抗凝固療法による集学的治療など劇症肝炎に準じた治療を要することもあります、さらには、肝硬変の場合、腹水貯留などがみられることもあり、これに対する利尿剤などの対応も必要なことがあります。

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