日経メディカルオンラインで、「寝ぼけて暴れる高齢者、その原因とは?」という記事が掲載されており、レム睡眠行動障害について特集されていました。
レム睡眠行動障害(RBD)とは、レム睡眠中の夢見に続いて、その内容を行動に移そうとして殴る、蹴る、跳ねる、ベッドから飛び出すなどの粗暴な行動が起きるものです。傍らに寝ている奥さんなどが、怪我をすることもあります。
通常、レム睡眠中は筋弛緩が生じるので筋肉を動かせないですが、レム睡眠行動障害ではこの筋弛緩が生じず、夢の中での動作がそのまま体の動きとなります。調査報告では、レム睡眠行動障害の有病率は一般人口の0.5%程度といわれています。また、脳の加齢に伴って生じやすくなる疾患であり、60歳代以降の患者が多く、50歳台の患者もいると言われています。
この疾患を疑うポイントとしては、以下のような5つがあるようです。
見ている夢は、追われたり、戦うなどの悪夢が多く、夢の中の敵から逃れようと、大声を出したり、暴れるなどの行動を起こしやすいといわれています。
睡眠中ですので、本人は覚えていないケースが殆んどです。奥さんなどがこのような行動を見て、知らせてくることが多いようです。「手足を振り回す」「動き回る」「大声を上げる」といった行動がみられると考えられます。
2) のような行動が、加齢によって症状が悪化しているケースでは、レム睡眠行動障害の可能性が高いと考えられます。
2) のような行動を起こしている時の夢をよく覚えていることが多いようです。
関連性はハッキリとしていませんが、患者さんの約7割は嗅覚異常を伴うそうです。2) の症状があり、なおかつニオイがよく分からいという症状を伴った場合、レム睡眠行動障害が疑わしいです。
このようなポイントに照らし合わせ、「寝ぼけ」症状がみられた場合は、お近くの神経内科を訪れてはいかがでしょうか。治療薬としては、抗てんかん薬のクロナゼパム(商品名リボトリール他)がよく効き、有効率は7割程度。加えて、ドパミン受容体作動薬のプラミペキソール(ビ・シフロール他)や、漢方薬の抑肝散も有効だと言われているそうです。
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本当は恐い昼間の眠気−睡眠不足症候群
レム睡眠行動障害(RBD)とは、レム睡眠中の夢見に続いて、その内容を行動に移そうとして殴る、蹴る、跳ねる、ベッドから飛び出すなどの粗暴な行動が起きるものです。傍らに寝ている奥さんなどが、怪我をすることもあります。
通常、レム睡眠中は筋弛緩が生じるので筋肉を動かせないですが、レム睡眠行動障害ではこの筋弛緩が生じず、夢の中での動作がそのまま体の動きとなります。調査報告では、レム睡眠行動障害の有病率は一般人口の0.5%程度といわれています。また、脳の加齢に伴って生じやすくなる疾患であり、60歳代以降の患者が多く、50歳台の患者もいると言われています。
この疾患を疑うポイントとしては、以下のような5つがあるようです。
1) 見ている夢は、悪夢が多い
見ている夢は、追われたり、戦うなどの悪夢が多く、夢の中の敵から逃れようと、大声を出したり、暴れるなどの行動を起こしやすいといわれています。
2) 睡眠中に大声を上げ、動きまわる
睡眠中ですので、本人は覚えていないケースが殆んどです。奥さんなどがこのような行動を見て、知らせてくることが多いようです。「手足を振り回す」「動き回る」「大声を上げる」といった行動がみられると考えられます。
3) 加齢に伴い、症状が悪化
2) のような行動が、加齢によって症状が悪化しているケースでは、レム睡眠行動障害の可能性が高いと考えられます。
4) 異常行動を起こしていた時の夢をよく覚えている
2) のような行動を起こしている時の夢をよく覚えていることが多いようです。
5) 嗅覚異常
関連性はハッキリとしていませんが、患者さんの約7割は嗅覚異常を伴うそうです。2) の症状があり、なおかつニオイがよく分からいという症状を伴った場合、レム睡眠行動障害が疑わしいです。
このようなポイントに照らし合わせ、「寝ぼけ」症状がみられた場合は、お近くの神経内科を訪れてはいかがでしょうか。治療薬としては、抗てんかん薬のクロナゼパム(商品名リボトリール他)がよく効き、有効率は7割程度。加えて、ドパミン受容体作動薬のプラミペキソール(ビ・シフロール他)や、漢方薬の抑肝散も有効だと言われているそうです。
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本当は恐い昼間の眠気−睡眠不足症候群