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山口大病院の腎臓摘出手術でミスが起きたワケ

山口大医学部付属病院で24日、腎臓癌の50代女性患者から左腎臓を摘出する手術で、腎動脈と誤認して別の動脈を切断するなどし、女性が肝不全などを起こして死亡したと発表しています。



病院によると、10日に腹腔鏡手術を実施し、40代の執刀医が腎動脈と誤認し、上腸間膜動脈と腹腔動脈を切断、さらに右腎動脈に誤って止血クリップをかけてしまった、とのこと。手術後、血便があったことなどから、誤切断の可能性があると判断し、11日未明に緊急手術を行ったが、女性は12日夜に死亡したそうです。
 
詳しくは山口大医学部附属病院のHP「本院における医療事故の発生について」に記載されています。

さて、この手術は医師の間でも非常に注目を集めているようで、医師の情報共有掲示板m3.comの中でも話題のスレッドになっています。そこで議論が行われておりますが、手術ミスがどうして起きてしまったのかについても多くの意見が寄せられていました。その中で的を射ていると考えられる発言内容をご紹介させていただこうと思います。続きを読む

関ジャニ・大倉忠義、ドラマ「Dr.DMAT」で医師役

人気グループ、関ジャニ∞の大倉忠義(28)が来年1月スタートのTBS系「Dr.DMAT(ディーマット)」(木曜後9・0)で民放連ドラで初主演することが4日、分かった。

Dr.DMAT〜瓦礫の下のヒポクラテス〜 1
Dr.DMAT〜瓦礫の下のヒポクラテス〜 1 (ジャンプコミックスデラックス)

月2回刊漫画誌「グランドジャンプ」(集英社)で連載される人気作のドラマ化で、大倉は実在する東京消防庁管轄の災害派遣医療チーム、通称「DMAT」の一員で内科医、八雲響を演じる。

初の医師役で、1カ月前から本物の医師に縫合や器官挿入、心臓マッサージのやり方などを教わっているといい、「(主人公として)責任感を持って前に立たせていただくことを学びたい。医療用語や(治療の)手つきもしっかり覚えたい」と意気込む。

DMATは、主に大災害や大事故の現場で活動することから、「血まみれ、泥まみれになることは全然、問題ない。関ジャニ∞は、ずっと泥まみれで活動してきましたから」と、今月下旬の撮入に向け、体当たり演技を誓った。共演は加藤あい(30)、瀧本美織(22)ら。
(関ジャニ大倉、民放連ドラで初主演「血まみれ覚悟」)

医療ドラマがまた始まるようですね。
DMATとは、Disaster Medical Assistance Team の頭字語を合わせたものです。日本語では、災害派遣医療チームといいます。

医師、看護師、業務調整員(救急救命士、薬剤師、コメディカル、事務員)らで構成され、地域の救急医療体制だけでは対応出来ないほどの大規模災害や事故などの現場で活躍する医療チームです。続きを読む

マイク・ミルズ監督が日本のうつ病を描く「マイク・ミルズのうつの話」

『サムサッカー』『人生はビギナーズ』で知られているアメリカ人、マイク・ミルズ監督が「うつ」をテーマに日本で密着取材を敢行中だそうです。

映画『マイク・ミルズのうつの話』公式サイト

今や日本人の15人に1人がかかっているともいわれる「うつ病」。しかし、2000年までは「うつ」という言葉は精神 科周辺以外ではめったに聞かれなかった。

なぜ、この短期間で「うつ」は爆発的に広まったのか? 90年代のユース・カルチャーを代表する映像作家マイク・ミルズは、その理由のひとつに製薬会社によって行われた「心の風邪をひいていませんか?」という 広告キャンペーンがあると考え、その実態に迫るドキュメンタリーを作ろうと思い立つ。舞台は近年、急速にうつが常識化した日本。

撮影対象となる条件は
1)抗うつ剤を飲んでいること
2)日常生活をありのままに撮らせてくれること
本作でマイク・ミルズは、うつ患者たちの壮絶な日常を、独特の優しく明るい目線で捉えることで、この現代を象徴する病気に対する処方箋を調合するとともに、今の日本社会の問題点も鮮やかに描き出す。

うつ病とは


うつ病とは、気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠などを特徴とする精神疾患です。

うつ病の頻度は一般人口の 2〜3%といわれています。中でも、うつ病相に加えて躁病相をもつ双極性障害は 0.5〜1%であり、平均発症年齢は20歳代後半〜30歳代と言われています。女性2:男性1と女性に多く、更年期に発症する頻度が高いといわれています。

DSM-IVの診断基準は、2つの主要症状が基本となります。それは「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」です。この2つの主要症状のいずれかが、うつ病を診断するために必須の症状であるとされています。

「抑うつ気分」とは、気分の落ち込みや、何をしても晴れない嫌な気分や、空虚感・悲しさなどです。「興味・喜びの喪失」とは、以前まで楽しめていたことにも楽しみを見いだせず、感情が麻痺した状態です。

具体的なうつ病の診断手順は、i)うつ状態であることを確かめる、ii)身体疾患に伴ううつ状態を除外する、iii)併用する薬物起因性でないことを確かめる、といったことがあります。こうした鑑別を行い、その次にうつ病(内因性)の診断を下す順序が大切であると言われています。

また、最近の傾向としては、身体症状を前景とする軽症うつ病(仮面うつ病)が増加しているそうです。うつ病の8割が、一般診療科を受診するという報告もあります。身体に多彩な症状がみられ、症状の部位によって、多くの診療機関を受診(いわゆるドクター・ショッピング)しています。

よくある症状は、「睡眠障害」「全身倦怠・疲労」「全身のいろいろな部位の疼痛」の3つです。うつ病と診断された患者が初診時にどのような身体症状を訴えていたかを調べた結果(新臨床内科学第8版)、消化器症状が63%と最も多く、次に循環器症状20%、呼吸器症状14%、泌尿・生殖器症状6%、運動感覚器症状4%といわれています。

中でも、うつ病と消化器症状はきわめて関連が深いそうです。うつ病に伴う消化器症状として食欲不振78%、体重減少56%、便通異常44%、ガス症状33%、悪心・嘔吐29%、咽喉頭部・食道の異常感26%、腹痛23%、胃部不快感20%、口内異常感14%、胸やけ・げっぷ10%などが認められています。続きを読む

医療従事者のSNS活用、医学会でも課題

米国心臓血管造影検査インターベンション学会(SCAI)は10月8日、医療関係者のソーシャルメディア利用についてのニュースレターを公開しています(SOCIAL MEDIA: Keeping a Finger on the Pulse, a Voice in the Discussion)。

ソーシャルメディア絶対安全マニュアル トラブルにまきこまれないFacebook、Twitter、LINEの使い方
ソーシャルメディア絶対安全マニュアル トラブルにまきこまれないFacebook、Twitter、LINEの使い方

この内容によると、医療従事者による活用の実例や課題を示し、活用法についての動画シリーズ公開やアプリ導入といったこれからの施策を提示しています。

ある調査によると、米国では成人の72%がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用しており、大多数が過去1年間にソーシャルメディアを使って医療関係の情報を得たといいます。SCAIは今回、既にソーシャルメディアを活用している医師の意見を紹介。患者に業務内容や治療成績、医療現場の素顔などを伝える、ブログとツイッターを連動させて情報を発信するなど、活用法の実例として挙げています。

また、災害や事件の際にはソーシャルメディアが医師同士や報道関係者とのインターフェイスとなることを、ボストンマラソン爆発事件を例にして強調しています。

ですが、同時に、ソーシャルメディア利用の弊害も指摘しています。職務上の義務違反、プライバシーの侵害、誤情報や前後関係の無視による誤解、アップした情報の一人歩きなどの危険性について、改めて注意を喚起しています。続きを読む
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2006年02月27日より運営している医学系ニュースサイトです。
当初はレポートの掲載や医師国家試験の問題解説を行っていましたが、そちらは『医学生のレポートやっつけサイト』に移行しており、こちらは医学ニュースを取り扱うこととなりました。
国内の3大疾病である癌、脳卒中、心筋梗塞から稀な難病、最新の治験・治療法など、学んだことを記していきたいと思います。時には微笑ましいニュースから、社会的な関心事となっている医学の問題、感動的な闘病記など、幅広く取り扱っていきたいと思います。ブログパーツ
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