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有名人の症例集

博多大吉も医師から注意を受けた「糖尿病予備群」で行うべき対処法

お笑いコンビ 博多華丸・大吉の博多大吉さんが、医師から人間ドックで「糖尿病予備群」と診断されたそうです。

博多大吉、人間ドックで「糖尿病予備軍」と診断され医師の忠告を受けたと明かす「医者の言うことにはすぐ従う」

「糖尿病予備群」とは、まだ「糖尿病」と診断はできない状態だけれども、そのままの生活習慣を続けていたら、いずれ糖尿病になってしまう、という方のことですね。

大吉さんは、人間ドックで診断されています。
いわゆる健康診断では、「空腹時血糖値」「HbA1c(ヘモグロビン エイ ワン シーと読みます)」の二種類を計測することが多いです。

・空腹時血糖 126 mg/dL以上
・HbA1c 6.5 %以上
となると、糖尿病と診断されます。「糖尿病予備群」となると、そこまではいっていないけど、この値に近い状態なんでしょうね。続きを読む

タレント・友寄蓮さん、急性リンパ性白血病との闘病を語る

タレントの友寄蓮さんが、ご自身の「急性リンパ性白血病」との闘病を語っておられました(高2で白血病、1年4カ月間の入院生活…18歳タレントが闘病語る)。

タレントの友寄蓮(ともよせ・れん)さんは高校2年生のとき、急性リンパ性白血病と診断され、通常より長い約1年4カ月間の入院生活を送った。

今年3月には抗がん剤治療も終了する。闘病経験を語ることで、同年代に命を守るとは何かを考えてもらいたいという。

平成23年9月頃、咳が止まらない、風邪のような症状が始まりました。体もだるく、近所の病院で受診したら、「風邪」。でも、息切れして階段が上れない、鼻血が一日中、止まらない、試験中のような大切な場面で気を失うように寝てしまう。こんな状況で別の複数の病院に行っても、やはり風邪との診断でした。

よく知る小児科で受診するとすぐに採血検査をしてくれて。結果は、芽球(がきゅう)(白血病細胞)が33%(正常の場合は検出されない)、母から「大きな病院へ行く」とだけ言われたんです。風邪でこんなに体調がつらいなんて私がおかしいのかとも思っていたので、ようやく原因が分かるんだと安心感もありました。

急性リンパ性白血病は、遺伝子の突然変異により、癌化してしまったリンパ系前駆細胞(リンパ系幹細胞/前駆細胞)が原因で起こります(癌遺伝子の活性化や癌抑制遺伝子の不活性化も伴って腫瘍化します)。急性リンパ性白血病とは、このように生じた白血病細胞が、分化・成熟が障害されて著しく増える造血器腫瘍です。

骨髄で増殖しつづけた白血病細胞は、次第に正常造血幹細胞による造血を抑制し、増殖したリンパ系の芽球は末梢血を循環し始めます。結果、全身の臓器に浸潤する血中、さらには諸臓器に浸潤するようになります。こうした状態になると、骨髄不全による感染症や出血、さらに臓器不全を生じ、死に至る可能性もあります。

症状は、正常造血幹細胞による造血が抑制されることによって起こってきます。
つまり、
・赤血球減少:貧血症状(息切れ、動悸、倦怠感、顔面蒼白など)
・好中球減少:発熱(感冒症状の遷延化)
・血小板減少:出血症状(点状出血,紫斑,口腔粘膜・歯肉出血,性器出血)

などが多いと言われています。他にも、脾腫、肝腫、リンパ節腫大のほか、髄膜浸潤による髄膜刺激症状や中枢神経白血病による頭痛なども時にみられます。続きを読む

淡路恵子さん、亡くなる−食道癌だった

女優の淡路恵子が、食道癌で昨年夏から闘病生活を送っていらっしゃったそうです。

女優の淡路恵子(あわじ・けいこ、本名・井田綾子=いだ・あやこ)さんが11日午後5時24分、食道がんのため、東京都港区の病院で死去した。80歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取りは未定。喪主は長男晃一郎(こういちろう)氏。

昨年夏に体調不良を訴え病院で検査を受けた結果、入院。療養生活を送っていた。
宝塚歌劇の娘役スター・淡島千景にあこがれ、芸名を付けた。芸能界屈指のゲーマーとしても知られ、中でも「ドラゴンクエスト」シリーズがお気に入りだった。
(淡路恵子さん死去、80歳…映画、ドラマで活躍 私生活は波乱万丈)

食道癌とは、食道に発生した上皮性悪性腫瘍を指します。
好発年齢は60歳代であり、発症のリスクとなるのは、喫煙や飲酒があり、特に両者の相乗作用との関係がいわれ、1日20本以上喫煙し3合以上飲酒する群が他の群と比べ、食道癌の発生に有意な差のあることが指摘されています。また、食道アカラシアや腐食性食道狭窄、Barrett食道などに癌発生頻度が高いと指摘されています。

淡路恵子さんも愛煙家として知られ、
愛煙家通信 No.3
愛煙家通信 No.3
このような雑誌にも寄稿されています。こちらで読めます→「たばこは私の6本目の指 淡路恵子(女優)

色素内視鏡や超音波内視鏡検査の普及に伴い、早期食道癌の発見される機会が著しく増加したため、早期食道癌発見の機会があがっています。そうした症例では、内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection:EMR)が行われることも増えてきました。

症状としては、早期癌では食物がしみたり、食べ物の通過障害感、胸骨後部異常感などの軽度の食道症状が起こりえます。進行癌となると、狭窄が高度になり、嚥下障害が強くなってきて、悪心・嘔吐がみられることもあります。嘔吐は、初期には食物のみですが、狭窄が進むと唾液や粘液までも吐出してきます。

このように表在癌の症例では、症状を認めないのがおよそ半数程度でありますが、一方、進行癌では愁訴がないのはわずか5%程度であり、狭窄感、嚥下障害を有する症例が半数を占めます。

食道には漿膜がないため、周囲臓器への浸潤が起こりやすく、胸痛や背痛がみられたり、気道との間の瘻孔形成により激しい咳が起こることもあります。また、反回神経麻痺による嗄声などがみられることもあります。続きを読む

評論家・森本哲郎さんが亡くなった「虚血性心不全」とは

評論家で元朝日新聞編集委員の森本哲郎が、虚血性心不全で亡くなったそうです。

老いを生き抜く―長い人生についての省察
老いを生き抜く―長い人生についての省察

世界各地を旅しながら文明や歴史を考察した評論家で元朝日新聞編集委員の森本哲郎(もりもと・てつろう)さんが5日、虚血性心不全で死去した。88歳だった。葬儀は近親者のみで行う。喪主は長男進さん。

東京大哲学科卒、同大学院修士課程修了。東京新聞を経て1953年に朝日新聞に入社し、学芸部次長や「週刊朝日」副編集長などを歴任。日曜版連載「世界名作の旅」などの執筆で世界を巡る中で特にアフリカの砂漠にひかれ、持ち前の哲学的知見をまじえて「サハラ幻想行」「文明の旅」「人間へのはるかな旅」などの単行本にまとめた。
(評論家の森本哲郎さん死去 88歳)

「虚血」とは、組織・臓器へ動脈血を運搬する動脈が狭窄あるいは閉塞することにより、うまく血液が運ばれないことを示します。原因としては、動脈の粥状硬化や血栓症、周囲組織からの圧迫などの器質的障害や、攣縮などの機能的障害があります。

「虚血性心疾患」は、心筋虚血が原因になって生じる心臓病です。心筋の虚血は、心筋細胞への酸素供給が不足している状態です。組織への酸素供給は血流量と酸素取込み率により調節されますが、心臓では生理的状態でも酸素取込み率が最大に近いので、心筋への酸素供給は冠動脈の血流量に強く依存しています。心筋虚血が持続すれば心筋は壊死に陥ります。続きを読む
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2006年02月27日より運営している医学系ニュースサイトです。
当初はレポートの掲載や医師国家試験の問題解説を行っていましたが、そちらは『医学生のレポートやっつけサイト』に移行しており、こちらは医学ニュースを取り扱うこととなりました。
国内の3大疾病である癌、脳卒中、心筋梗塞から稀な難病、最新の治験・治療法など、学んだことを記していきたいと思います。時には微笑ましいニュースから、社会的な関心事となっている医学の問題、感動的な闘病記など、幅広く取り扱っていきたいと思います。ブログパーツ
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