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ドライアイ

慶応大の眼科准教授が勧める「ドライアイ」のオススメ対処法

読売新聞の医療相談室に「ドライアイ 仕事や生活に支障」 という相談が寄せられていました。
「ドライアイ」と診断されました。目薬で良くならず、家でもまぶしさを感じ、テレビを見るのも苦痛です。歩行もままならず、仕事や生活に支障が出ています。治療法は?(44歳女性)

この相談に対し、慶応大眼科特任准教授である小川葉子先生は、以下のようにお答えになっています。

まず、ドライアイに関する一般的な知識については…
ドライアイは、涙液と角膜・結膜の表面の慢性疾患で、目の不快感と視機能異常を伴います。目の乾き、まぶしさが主な症状です。

細かい点状の傷が眼の表面に広がるため、光が散乱してまぶしさを感じます。そのほか、目の疲れ、異物感、充血、痛み、かすんで見えるなど複数の症状を持つのが特徴で、中高年女性に多く、更年期や老眼発症の時期とも重なります。

相談者のように、仕事や生活に支障がある場合はかなりの重症例と考えられます。炎症や紫外線など持続的な刺激がドライアイの症状を悪化、持続させます。

さらに、症状や治療について、以下のようにお答えになっています。続きを読む

名医として番組で紹介された医師−ドライアイ

2011年11月08日放送の「みんなの家庭の医学」にて、「ドライアイ」を特集していました。

ドライアイは、目の自覚症状と、涙の異常、目の表面の傷などで診断されますが、大きく分けて、
1) 涙液減少型(涙の量が少ない)
2) 蒸発亢進型(涙の蒸発が速い)
の2つのタイプに分類されるそうです。

「涙液減少型ドライアイ」の原因としては、加齢以外に、免疫の病気であるシェーグレン症候群や、レーシック手術を受けて数ヶ月以内の方、飲み薬や目薬の影響、糖尿病などがあります。また、涙の分泌には、男性ホルモンが関係していると言われ、一般にドライアイは女性に多く見られます。

「蒸発亢進型のドライアイ」の原因には、"3つのコン"である、パソコン・エアコン・コンタクトレンズが大きく関係しています。

パソコン作業中は、まばたきの回数が減るため涙が蒸発しやすくなります。エアコンの風にさらされたり、湿度や温度の低い冬場も、乾いた空気で涙の蒸発が増えます。さらに、コンタクトレンズは、目の表面の涙の広がりを悪くして、蒸発を増やします。

その他の原因として、涙の表面をコーティングする油成分が減る病気(マイボーム腺機能不全)、あるいは、まばたきが不完全な場合などがあります。

また、最近では「BUT短縮型」という新しいドライアイのタイプが見つかっています。このタイプは、目の表面の水濡れをよくする構造に異常をきたして、黒目の表面が涙に濡れにくくなっていることが原因ではないかと考えられています。目を開けた瞬間に、涙が崩れて広がりにくくなるため、乾きの症状が非常に強くなります。

今回、こうしたドライアイの解説をしていらっしゃった先生は、

京都府立医科大学 眼科学教室准教授 横井則彦 先生
でした。

また、ドライアイの治療方法としては、以下のようなものがあると解説されていました。続きを読む

シェーグレン症候群の可能性を告白−和田アキ子さん

毎週日曜日に生出演するTBS系「アッコにおまかせ!」(前11・45)の終了後、体力維持のためジム通いしているというが、「すぐ(翌日)に筋肉痛が出るんですけど、この2週間は痛みがとれない。座っていても股関節がピーッと来る」と症状を説明する。

アシスタントを務めるニッポン放送の垣花正アナウンサー(39)が痛みを心配する中、さらに「ちょっと手足の指先まで血液が行かなくなったようで、『シェーグレン症候群』っていう病気らしいの」と激白した。

シェーグレン症候群は涙腺と唾液腺を対象とした疾患だが、関節リウマチ、強皮症など全身性の臓器病変を伴う膠原(こうげん)病を併発することが多く、原因は特定されていない。

症状がひどいため都内の病院で診察してもらったが、病名の断定には至らなかったようで4月に再検査を受ける。「自分の感覚では指先がしわっしわで痛くてしようがない」と話しており、悪化すれば歌手活動に影響を与える恐れも出てくる。

和田は1973年と84年に声帯ポリープの除去手術、98年には持病の腰痛が悪化して椎間板(ついかんばん)ヘルニアの手術を受けるなど、けがや病気を複数回経験。それでもファンに歌声を届けるため、その都度、不死鳥のごとく復活してきた“実績”がある。

ひとしきり症状を話した和田は、「ふざけんな!ってぐらい痛いし、もう満身創痍(そうい)って言葉がピッタリ」と最後に豪快に笑い飛ばした。
(和田アキ子、難病激白「もう、満身創痍」)

シェーグレン症候群とは、中年女性に好発し、涙腺・唾液腺を標的とする自己免疫疾患です。発症は50歳台がピークで、男女比は1:14で圧倒的に女性が多いです。

涙腺、唾液腺などの外分泌腺障害に伴う口腔乾燥(ドライマウス 80%)と眼乾燥(ドライアイ 70%)が主症状であるが、腺外病変として多発関節痛、リンパ節腫脹、レイノー現象、慢性甲状腺炎、間質性肺炎、間質性腎炎と腎尿細管アシドーシス、萎縮性胃炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変など多彩な臓器病変を発症する全身性自己免疫疾患としての特徴も有します。

和田アキ子さんの「ちょっと手足の指先まで血液が行かなくなったようで」という症状は、レイノー現象によるものであると考えられます。レイノー現象とは、四肢末梢が発作的な動脈の収縮により乏血を来し、皮膚の蒼白化、チアノーゼが生じ、冷感や疼痛を訴えるものです。回復すると逆に充血、発赤が生じます。

また、シェーグレン症候群は、欧米では悪性リンパ腫の合併が5%と報告されており、一般人口における危険率の40倍と高いです。シェーグレン症候群単独の一次性シェーグレン症候群とほかの膠原病に合併する二次性シェーグレン症候群とに大別されます。

診断、治療としては以下のようなものがあります。続きを読む

ドライアイの人が選ぶべきコンタクトレンズの基準

チバビジョンが開発した「O2 オプティクス」は、高い酸素透過性を確保するために開発された新素材「シリコーンハイドロゲル」を採用。従来の同社製品に比べ約6倍もの高い酸素透過率と低い含水率を実現。独自のレンズ表面加工(プラズマコーティング)により、レンズが涙になじみやすく、目の乾きも軽減する。

京都府立医科大の横井准教授は、目の乾燥が気になる人のコンタクトレンズ選びのポイントは「(1)含水率が低いもの(2)酸素透過性が高いもの(3)材質はたんぱく質などの汚れがつきにくい非イオン性のもの。必ず、眼科医による検査を受けること。間違ったコンタクトレンズを選ぶと、ドライアイの症状が強くなることがある」という。

★チバビジョン「O2オプティクス」=1カ月交換ソフトコンタクトレンズ。「シリコーンハイドロゲル」を採用し、同社従来品の使い捨てソフトコンタクトレンズに比べ6倍の酸素透過率(Dk/t値)175を実現。長時間使っても充血しにくい。含水率も24%と低いので目の乾きも軽減する。非イオン性素材と独自のコーティング技術によって、汚れにくい。
 
★ジョンソン・エンド・ジョンソン「アキュビューオアシス」=2週間交換ソフトコンタクトレンズ。うるおい成分(親水性高分子)をより多く取り込む独自の技術で、レンズ全体の水分保持力、水濡れ性がアップ。乾燥感を軽減し、みずみずしさを保つ。目に有害な紫外線もカット。

★メニコン「メニコンティニュー」=酸素透過性ハードレンズ。高い酸素透過性とともに、やさしい着け心地、上質な見え方を追求。眼科医の指導の下、最長30日間連続装用も可。定額制コンタクト「メルスプラン」専用商品。
 
★ボシュロム・ジャパン「ピュアビジョン」=1週間連続装用ソフトコンタクトレンズ。独自の新素材「バイオシリコーン・ハイドロゲル」で、高い酸素供給量を確保して、就寝中も角膜を裸眼と同レベルに保つ。特殊加工で優れた水濡れ性を実現し、涙液層を安定的に確保。涙の循環を妨げない形状で角膜へのレンズの張りつきを防ぐ。
(患者数1000万人? 危ないドライアイ)


ドライアイとは、涙の量が少なくなったり、成分が変化する事により、眼球の表面が乾燥し、傷や障害が生じる病気です。涙が減少すると、涙の役割が低下し、眼は乾いて角膜が傷つきます。重症になると角膜の表面に無数の傷がつきます。結果として、目の乾燥感や目の疲れがでたり、肩が凝ったり、頭痛を引き起こしたりしてしまいます。集中力の低下により、仕事の能率低下なども問題となることがあります。

最近では、コンタクトレンズ、とくにソフトコンタクトレンズで問題となることが多いようです。全国の眼科医療機関に対して行ったコンタクトレンズ眼障害の調査によれば、10%の人になんらしらかの障害が起こっているようです。

角膜は、涙から酸素を取り入れていますが、角膜がコンタクトレンズに覆われると酸素不足になり、角膜は傷つきやすくなってしまいます。さらに、コンタクトレンズを装用している目では涙の量が不安定なことが多く、角膜表面が乾燥して、ドライアイを引き起こしてしまいます。

安全性や装用感などの追求のため新素材として、シリコーンハイドロゲル素材が注目を浴びています。

これまで各メーカーは、高い酸素透過性を保てる高含水レンズや薄いレンズを発売してきましたが、その反面、先述の様に水分を多く含むと乾燥しやすく、また、薄いと破れやすいなど、「酸素を多く通す」と「乾きにくい・強度がある」を両立させるのは非常に難しいとされてきました。

その状況を打破したのが、シリコーンハイドロゲルです。 シリコーンは水よりも酸素透過性が高いため、含水率が低くても、酸素を多く通すことができる。 また、含水率が低いため、汚れ(蛋白質)を吸着しにくく、乾燥感も少ないので装用感はおおむね良好であるとされています。

ドライアイで目が乾く、という方は、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを試されてはいかがでしょうか。

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