大手機械メーカー「クボタ」(本社・大阪市)の旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の周辺住民にアスベスト(石綿)による健康被害が広がっている問題で、同社は8日、旧工場の近くに居住・就業歴がある肺がん患者2人に対し、救済金を支払うことを決めた。肺がん患者の救済は、石綿特有の疾患とされる中皮腫よりも遅れており、クボタが肺がん患者に救済金を払うのは初めて。同社は住民への救済策で他の石綿関連企業に先んじてきており、今回の対応も他社への影響は大きいとみられる。
2人を支援してきた「尼崎労働者安全衛生センター」によると、ともに現在、大阪府内在住で、うち1人の女性は、旧工場から1キロ超のところで自営業を営んでいた。石綿を扱う仕事に就いたことはない。もう1人の男性は、旧工場の近くにあるヤンマー尼崎工場で1960年代まで働いていたが、職場で石綿を扱った経歴はないという。
(クボタ、肺がん患者に初の救済金 石綿健康被害)
アスベストは肺線維症、肺がんの他、稀な腫瘍である悪性中皮腫の原因になるとされています。アスベストによる肺癌発生の危険度は5倍であるといわれています(ただし、喫煙による危険度は10倍といわれています)。結果、世界的にアスベストの使用が削減・禁止される方向にあります。
日本では1975年9月に吹き付けアスベストの使用が禁止され、2004年までに石綿を1%以上含む製品の出荷が原則禁止されています。大気汚染防止法で特定粉じんとして工場・事業場からの排出発生規制。廃棄物処理法で飛散性の石綿の廃棄物は一般の産業廃棄物よりも厳重な管理が必要となる特別管理産業廃棄物に指定されています。
2005年にはアスベスト原料やアスベストを使用した資材を製造していたニチアス、クボタで製造に携わっていた従業員やその家族など多くの人間が死亡していたことが報道されています。クボタについては工場周辺の住民も被害を受けている、と明らかにされました。
未だに尾を引いている、こうした問題に関して、早急に支援がなされることや十分に保証がされることが望まれます。
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社員の健康も会社が管理する時代?
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